更新日:2023年12月6日
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ただいま上程になりました案件についてご説明申しあげます。
先月29日、「デフレ完全脱却のための総合経済対策」の内容を盛り込んだ国の補正予算が成立したことを受け、県としても、これに呼応し、県内の物価高騰の影響等に積極的かつ迅速に対応するため、補正予算案を提案するものです。
補正予算の規模は、
一般会計 324億4,395万円
企業会計 3億8,000万円
となっています。
以下、補正予算の概要について、5つの施策の柱に沿って申しあげます。
1つ目の柱は、「物価高騰対策」です。
消費喚起・生活者支援につきましては、県民の暮らしを支え、地域経済の活性化を図るため、商工団体や商店街等によるプレミアム商品券の発行などを引き続き支援するとともに、省エネ性能の高い家電・機器への買換えを促進するキャンペーンについて、ポイントを付与する対象品目を拡充して実施します。また、電気自動車の購入支援を拡充するほか、LPガス消費者の負担を軽減するため、小売事業者に対し、販売価格を抑制するための助成を継続して行います。
中小企業等への支援につきましては、新たに「中小企業トランスフォーメーション補助金」を創設し、業務プロセス等の変革による生産性向上の取組みを支援するほか、ビヨンドコロナ応援資金の新規融資枠を拡充し、中小企業の資金繰りへの支援を強化します。また、特別高圧電力を使用する中小企業の負担軽減を図るほか、公共交通等の運行に係る燃料・資材費等の支援を行います。
このほか、農林水産事業者に対し、飼料や光熱費等の支援を継続するとともに、社会福祉施設、医療機関等に対し、光熱費等の支援を継続したうえで、新たに食材料費への支援に取り組んでまいります。
2つ目の柱は、「賃上げの促進等」です。
県内中小企業における賃上げの促進等につきましては、非正規雇用労働者の所得の向上を図るため、キャリアアップ奨励金を拡充するとともに、県内企業によるリスキリングの取組みを支援するなど、中小企業の賃上げの取組みを後押しします。
また、社会福祉施設、医療機関等については、介護、障害福祉職員等の処遇改善を支援するとともに、介護施設や障害福祉サービス事業所における業務効率化等を図るため、ICT機器や介護ロボットの導入を支援します。
3つ目の柱は、「子育て環境の整備等」です。
子育て支援等につきましては、国の経済的支援と県の子育て応援券を統合した「出産・子育て支援ポイント制度」の運営体制を整備するとともに、ひとり親家庭等のこどもの受験料等を支援します。また、私立幼稚園や認可外保育施設等におけるこどもの性被害防止対策のための設備整備を支援します。
このほか、高校にスマート農業等の教育に必要な農業用機械・設備を導入するとともに、南砺市に対し、旧南砺福光高校の跡地活用に係る費用を支援します。
4つ目の柱は、「地域経済の活性化」です。
富山空港の利用促進につきましては、来年1月からの富山-台北便の臨時便就航に際し、インバウンド誘致のための広告宣伝を実施するとともに、定期便の再開に向け、県内商業施設におけるPR等を実施し、台湾へのアウトバウンド旅客需要を喚起してまいります。
農林水産業の振興につきましては、間伐材の搬出や木材加工流通施設の整備等への支援を通じ、県産材の安定供給を図るとともに、漁業協同組合が行う施設整備を支援します。また、とやま農業未来カレッジの研修に必要な施設を整備するほか、異常な高温や気象変動に対応した水稲栽培技術の実証などに取り組みます。
5つ目の柱は、「防災・減災など安全・安心の推進」です。
令和の公共インフラ・ニューディール政策の推進に向け、防災・減災等に資する社会資本整備や農林水産業の基盤整備に要する経費を大幅に増額するほか、県民の安全・安心を確保するため、介護施設の設備整備や、国立公園の登山道整備、施設改修等を進めてまいります。
以上が補正予算の概要となります。
なにとぞ、慎重ご審議のうえ、適正な議決をいただきますようお願い申しあげます。
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