トップページ > 県政の情報 > 広報・情報公開 > 報道発表 > 2024年 > 11月 > 令和6年度富山県衛生研究所研究成果発表会の開催について

更新日:2024年11月12日

ここから本文です。

富山県 News Release

令和6年度富山県衛生研究所研究成果発表会の開催について

発表日 2024年11月12日(火曜日)

衛生研究所の研究成果を広く県民の皆様に知っていただくとともに、当所の調査研究活動についてご理解をいただくため、研究成果発表会を開催します。

今年度は、新型コロナウイルス感染症に関する大石所長の基調講演と、各部の日頃の調査研究の成果等の発表を行います。

1.趣旨

衛生研究所では、健康危機管理や県民の健康増進等を推進する「地域の科学的・技術的中核機関」として、調査研究、技術研修・指導、公衆衛生情報の収集・解析・提供などを行っております。

この研究成果発表会は、当所の調査研究活動についてご理解をいただくため、県民の方々を対象に行うものです。

2.日時

令和6年11月15日(金曜日)14時30分~16時40分

3.場所

富山県薬事総合研究開発センター 創薬研究開発センター 2階大会議室

射水市中太閤山17-1

TEL:0766-56-8146(衛生研究所研究企画部 直通)

(※)オンライン参加可能(Zoom使用)

4.内容

(1)衛生研究所の概要説明

(2)基調講演

『mRNAワクチンと伴に歩む社会』 衛生研究所長 大石和徳

COVID-19のパンデミック宣言から4年半が経過しました。この間、世界中の社会活動及び経済活動は停滞し、多くの人命が失われました。一方、mRNAワクチン開発という大きな科学技術の前進の機会を提供しました。わが国ではmRNAワクチンの初回シリーズ接種が2021年上半期から1日100万人ペースで実施され、その結果、高い死亡抑制効果が示されました。本講演ではmRNAワクチンの意義と役割について概説します。

(3)研究成果発表

こどもたちの健やかな成長を支援するための新生児マススクリーニング検査について-これまでの成果と新たな取り組み-研究企画部 上席専門員 九曜雅子)

新生児マススクリーニングは、新生児の血液を用いた検査により、先天性の病気を早期に発見し、早期に治療を開始することで、その病気による障害の発生を予防または軽減することを目的としています。今回は、新生児マススクリーニング検査における成果を報告するとともに、新たな病気の発見に向けての取り組みについても紹介します。

感染症の流行モニタリングを目的とした下水流入水ウイルス調査〜 ポリオから新型コロナウイルス感染症へ~(ウイルス部 主任研究員 板持雅恵)

下水流入水には、流域住民から排出された糞尿や唾液中に存在するウイルスが含まれていることが知られています。そのため、下水流入水中のウイルスを検査することにより、流域住民の感染状況を検知することができます。これまでに下水ウイルス調査は、医療機関を受診した患者数をモニタリングする感染症発生動向調査を補完する役割で、実施されてきました。今回の発表では、当所で長く行われてきた下水調査による腸管系ウイルスの流行状況、そして新たに新型コロナウイルス感染症の流行把握等の活用事例についてご紹介します。

〝人食いバクテリア″劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の現状 細菌部 研究員 池田佳歩

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)は、主に3つのβ溶血性レンサ球菌(A群、B群、C・G群)による感染症です。STSSはショックや臓器不全を伴う致命率の高い疾患で、「人食いバクテリア」とも呼ばれています。全国のSTSS報告数は昨年秋から急増していますが、その原因はA群によるSTSSの増加です。今回は本疾患について、特徴や注意すべき点、当所での取り組みについて解説します。

農産物の残留農薬試験について(富山の食の安全確認のために)(化学部 副主幹研究員 中山恵理子)

富山県では、県産農産物の安全性確認を目的とした残留農薬検査を実施しています。現在の規制では、食品ごとに全ての農薬について許容残留量の基準値が設定されているため、多数の農薬が検査対象となります。食品成分の中から微量の農薬を精度良く、迅速に検出・定量するために当所で行っている取り組みと近年の検査状況について紹介します。

お問い合わせ先

部局・担当名

電話番号

担当者

厚生部 衛生研究所研究企画部

0766-56-8146

新保