病害虫発生予察注意報 第2号について
発表日 2024年7月1日(月曜日)
斑点米カメムシ類の多発に注意!
斑点米カメムシ類の生息数が多く、斑点米被害の増加が懸念されます。適切な畦畔雑草の管理、出穂後の本田防除の徹底が必要です。
病害虫名
斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ等)
1.発生地域
県下全域
2.発生程度
多い
3.注意報発令の根拠
- 畦畔・雑草地での斑点米カメムシ類の1カ所当たりの捕獲頭数は、水稲病害虫発生予察定点調査で21.3頭と平年(5.8頭)より多く、地区技術者協議会調査でも19.6頭と平年(11.5頭)より多い。
- イネ科雑草の除草が不十分な畦畔・雑草地でカスミカメ類の生息密度が高い傾向にある。
トゲシラホシカメムシは近年増加傾向である。
- 7~9月の気温は高いと予報されており、斑点米カメムシ類の活動が活発になると推測される。
4.防除対策
<雑草対策>
- 畦畔の草刈りが終わっていないほ場は、7月7日まで終了させる。
- カメムシは、イネ科雑草の穂が好適な餌となるので、草刈りの後も雑草の穂が出ないように管理する。やむをえず穂が出ている雑草を刈る場合は、本田薬剤防除の直前に行う。
- アカスジカスミカメは水田内のヒエ、ホタルイ等の雑草を好むので、ほ場内の除草に努める。
<薬剤防除>
- 「てんたかく」等の早生品種は、穂揃期と傾穂期の2回の基本防除を確実に実施する。また、「コシヒカリ」等の中生品種及び晩生品種は、穂揃期の防除を徹底する。
- 防除の際は、畦畔にも薬剤がかかるように散布する。
- 近隣に雑草地や麦あとの不作付地があるほ場は、斑点米カメムシ類の発生が多くなる場合があるので特に防除を徹底する。
- 散布後もほ場内に斑点米カメムシ類が確認される場合は、追加の防除を確実に実施する。
なお、トゲシラホシカメムシが優占する場合は、有機リン剤等で防除する。
5.その他
詳細なデータ等は農業研究所HPで確認願います。
富山県農林水産総合技術センター/農業研究所(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
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