病害虫発生予察注意報 第3号について
発表日 2024年7月23日(火曜日)
斑点米カメムシ類の多発に注意(第2報)
斑点米カメムシ類は畦畔・雑草地や水田内に依然多く見られ、斑点米被害の増加が懸念されます。出穂後の本田防除の徹底が必要です。
病害虫名
斑点米カメムシ類
1.発生地域
県下全域
2.発生程度
多い
3.注意報発令の根拠
- 畦畔・雑草地での斑点米カメムシ類の1か所当たりの捕獲虫数は、13.8頭と依然多く、平年(5.3頭)より多い。
- イネ科雑草の除草が不十分な畦畔・雑草地でカスミカメ類の生息密度が高い傾向にある。
- 水田内での斑点米カメムシ類の1か所当たりの捕獲虫数は、1.5頭と平年(0.4頭)より多く、トゲシラホシカメムシ、クモヘリカメムシの侵入も多く見られる。
- 7~9月の気温は高いと予報されており、斑点米カメムシ類の活動が活発になると推測される。
4.防除対策
<耕種的防除>
- 斑点米カメムシ類は、イネ科雑草の穂が好適な餌となるので、草刈りの後も雑草の穂が出ないように管理する。やむをえず穂が出ている雑草を刈る場合は、本田防除の直前に行う。
- アカスジカスミカメ、トゲシラホシカメムシは水田内のヒエ、ホタルイ等の雑草を好むので、ほ場内の除草に努める。
<薬剤防除>
- 「てんたかく」等の早生品質は、穂揃期と傾穂期の2回の基本防除を確実に実施する。また、「コシヒカリ」等の中生品種及び晩生品種は、穂揃期の防除を徹底する。
- クモヘリカメムシの発生が多い地域は、品種を問わず穂揃期と傾穂期の2回防除を実施する。
- 防除の際は、畦畔にも薬剤がかかるように散布する。
- 近隣に雑草地や麦あと不作付地があるほ場は、斑点米カメムシ類の発生が多くなる場合があるので特に防除を徹底する。
- 散布後もほ場内に斑点米カメムシ類が確認される場合は、追加の防除を確実に実施する。なお、トゲシラホシカメムシが優占する場合は、有機リン剤等で防除する。
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