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更新日:2024年5月13日

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富山県 News Release

ウマヅラハギ標識放流調査の実施について

発表日 2024年5月13日(月曜日)

水産研究所では、令和3年度からウマヅラハギの回遊生態等に関する調査研究に取り組んでおり、本年度においても、富山湾に来遊するウマヅラハギの回遊範囲や遊泳行動を明らかにするために標識放流調査を実施します。

目的

水温上昇期におけるウマヅラハギの回遊範囲、遊泳深度や適水温などを把握することを目指しています。

調査日時

令和6年5月15日(水曜日)

  • 取材対応(水産研究所):8時45分~
  • 標識魚の搬出作業(水産研究所):9時15分~
  • 調査船「はやつき」の出港(滑川漁港):10時00分~

(※)上記の時刻は作業等の進捗状況により、多少前後することがあります。

(※)荒天の場合には本調査を延期することがありますので、当研究所にお問い合わせください。

放流場所・放流方法

朝日町沖合において、調査船「はやつき」の船上から標識魚を放流します。

(※)調査船に乗船しての取材はできません。

標識魚の放流尾数

標識魚の放流尾数は全部で37尾を予定していますが、そのうちの12尾には遊泳深度と水温を記録する電子タグが装着されています(残りの25尾はスパゲッティタグのみが装着されています)。

写真1

これまでの標識放流および再捕状況

  • 令和4年1月25日に、電子タグを装着した20尾を魚津市沖で放流したところ、13尾が再捕されました。
  • 令和4年2月24日に、電子タグを装着した10尾を魚津市沖で放流したところ、4尾が再捕されました。
  • 令和4年6月9日に、電子タグを装着した22尾を魚津市沖で放流したところ、2尾が再捕されました。

標識放流調査から得られた知見

ウマヅラハギは冬季に水温が低下すると富山湾に南下(避寒)回遊し、春季になり水温が上昇すると北上回遊している可能性が考えられます。

富山県におけるウマヅラハギ漁獲量等

  • 富山県におけるウマヅラハギ漁獲の最盛期は冬季で、主に定置網で漁獲されています。
  • 富山県におけるウマヅラハギの過去10年間(2014~2023年)の平均年間漁獲量は415トンですが、2022年は253トン、2023年は95トンと、近年は不漁傾向にあります。
  • ウマヅラハギは、魚津漁業協同組合において「魚津寒ハギ 如月王」としてブランド化されています。
  • ウマヅラハギの肉質はクセがなく触感はぷりぷりと歯ごたえがあるとともに、肝には濃厚な旨味があります。

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農林水産部 農林水産総合技術センター水産研究所

076-475-0036

瀬戸