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更新日:2024年11月7日
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Toyama Prefectural Museum of Art and Design
発表日 2024年11月7日(木曜日)
富山県美術館では、2024年11月7日(木曜日)から2025年2月11日(火曜日・祝日)まで、3階の展示室5と展示室6において「デザイン・コレクション展 第3期」等を開催しておりますので、ご案内いたします。
会期:2024年11月7日(木曜日)~2025年2月11日(火曜日・祝日)まで
場所:富山県美術館3階 展示室5、6
休館日:毎週水曜日、12月29日(日曜日)~1月3日(金曜日)、1月14日(火曜日)
IPTクロニクル 1985-2021
今年は3年に一度、当館が世界中からポスター作品を募集し、審査・展示する「世界ポスタートリエンナーレトヤマ(IPT)」開催年です。
今期のデザイン・コレクションでは、1985年の第1回から2021年までの13回にわたるこれまでのIPTから、グランプリや各部門上位の賞に入賞した作品を選りすぐって展示します。併せて、これまでのIPTの公募および展覧会のポスターを展示し、IPTのポスターそのものによる編年史=クロニクルとしてご覧いただきます。
紙に印刷されたポスターは、デジタル機器とメディアの普及に伴い、その姿を目にする機会が少なくなっています。1985年から続くIPTは、約40年に渡ってその過程を見守るかのように回を重ねてきました。
これまでの入賞作品をひもとくと、社会問題を喚起・啓発するもの、百貨店などの店舗や商品の広告、演劇や演奏会、展覧会の告知、そして新しい映画や音楽を宣伝する媒体として使われるものが多く見受けられます。各時代の世相を感じさせる内容のものもあれば、普遍的で巧みなメッセージやグラフィックデザインが目を引くものもあります。
それらが紙の質感や印刷技術といった素材・技術と組み合わさり、観る者にそこに込められたメッセージをより印象的に訴えかけてきます。
紙やデジタルといった媒体を超えて、目で見て受け取る情報がかつてなく氾濫する今日、一堂に並んだポスターたちは私たちに何を語りかけてくるでしょうか。
「瀧口修造 手紙と漂流詩」
「書かれた詩の運命も、絶海の孤島に漂着した人が海に投げた瓶詰のメッセージのようなものであるかも知れない。[…]この断章は[…]ようやく岸辺にたどり着いた漂流詩というところであろうか。とはいえ拾われたとしても、その運命については何もわからないのである。」
瀧口修造「地の稲妻」1972年、『コレクション瀧口修造5』、みすず書房、1994年所収
このたびの展示は、瀧口修造の資料を分有する当館と慶應義塾大学アート・センター(以下KUAC)による共同企画展の第2回目として開催するものです。
富山県出身で、詩人、美術評論家、造形作家など多彩な活動を繰り広げた瀧口修造(1903ー1979)は、様々な人物から多くの作品や物品を贈られていますが、手紙もその一つです。現在残っているその数は、KUAC所管分だけでも約3,500件と膨大です。手紙はそれがどんな様相を呈していても、離れた場所にいる誰かに様々な想いを馳せて書かれるものです。それは、瀧口の語る「漂流詩」とよく似ています。
現在、KUAC、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所、Reversible Destiny Foundationは、瀧口と荒川+ギンズの書簡整理を共同で進めていますが、本展はその整理を背景に企画されました。
このたびは、荒川修作/マドリン・ギンズから届いた手紙や同封物に関連した作品や資料に注目し、1974年に出版社エディシオン・エパーヴが制作した《漂流物標本函》のために寄せられた荒川+ギンズによる古絵葉書30枚を初めて全点公開するとともに、瀧口宛に送られた絵葉書など関連作品や資料、関連作家の作品をあわせてご紹介します。
これらをオブジェとして見るだけでなく、手紙の関連物として見たときに現れる別の表現について考えたいと思います。
主催:富山県美術館/慶應義塾大学アート・センター
協力:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所、Reversible Destiny Foundation
ゴールドベルクとアスペン
ヘルベルト・バイヤーとの交流
ユダヤ系ポーランド人として生まれ、二度の大戦を体験し、富山で亡くなるまで激動の20世紀を生きたヴァイオリニストにして指揮者のシモン・ゴールドベルク(1909ー1993)。ゴールドベルクが愛蔵し、美代子夫人から2006年に寄贈された美術作品を展示しています。
当館に寄贈されたゴールドベルク旧蔵作品の中で最も大きな割合を占めるのは、オーストリア生まれの多才な芸術家ヘルベルト・バイヤー(1900ー1985)による作品です。二人は、終戦後に設立されたアスペン人文科学研究所(アメリカ)に、それぞれ音楽家と芸術家として、その創設当初から関わっていました。本展では、ゴールドベルク夫妻が大切にしていたバイヤーの作品とともに、東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センターが所蔵するゴールドベルクの遺品より、アスペンの地を介した二人の交流を示唆する資料をご紹介します。
コレクション展:一般300円(240円) ( )内は20名以上の団体料金
【次の方はコレクション展の観覧無料】
(※)詳しくは、富山県美術館ご利用案内(外部サイトへリンク)をご覧ください。
富山県美術館のコレクション展では、前身の富山県立近代美術館から現在までの収蔵作品を展示しています。年4回程度さまざまなテーマによる展示替えを行い、多彩なコレクションを紹介。当館2階の展示室1では絵画・彫刻を中心とし、3階の展示室5と展示室6ではポスターや椅子、富山県ゆかりの瀧口修造やシモン・ゴールドベルクのコレクションを展示しています。
部局・担当名 |
電話番号 |
担当者 |
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076-431-2711 |
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