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更新日:2026年1月15日

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富山県美術館-TAD Press ReleaseToyama Prefectural Museum of Art and Design

【富山県美術館】デザイン・コレクション展第4期開催について

発表日 2026年1月15日(木曜日)

富山県美術館では、令和8年1月15日(木曜日)から4月7日(火曜日)まで、「デザイン・コレクション展 第4期」を開催しておりますので、ご案内いたします。

概要

会期:令和8年1月15日(木曜日)から4月7日(火曜日)

場所:富山県美術館3階 展示室5、6

  • 展示室5:デザイン・コレクション
  • 展示室6:瀧口修造コレクション
  • 展示室6:シモン・ゴールドベルク&山根美代子コレクション

休館日:毎週水曜日(ただし2月11日は開館)、2月12日(木曜日)、2月24日(火曜日)

展示内容と見どころ

展示室5 デザイン・コレクション

イラストレーションの世界2――1990 年代以降の作品から

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ポスターの表現方法としてのイラストレーションには、あらゆる世代に向けた、わかりやすく柔らかな印象をもたらすこともあれば、目をくぎ付けにするような強い印象を与えるもの、表現したいメッセージの代弁者としてのキャラクターの姿を与えるものなど、画面の中でも特に大きな役割を担います。
本展示では、企画展「ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界」の開催に併せ、1990年代以降に制作されたイラストレーションを含むポスターをご紹介します。
1990年代は、コンピュータの進歩、様々なソフトウェアの登場や印刷技術のデジタル化が進み、ポスター制作の現場に変化が起きた時期にあたります。
イラストレーションを入り口に、その魅力はもとより、1990年代以降のポスターの製作方法の進歩とその表現の多様化の一端をご覧いただきます。

展示予定の主なデザイナー、イラストレーター:秋山孝、寄藤文平、坂崎千春、佐藤可士和、新村則人、永井一正、100%ORANGE、和田誠(五十音順)

展示室6 瀧口修造コレクション

「瀧口修造と西脇順三郎 版画集『クロマトポイエマ』を中心に」

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西脇順三郎(1894-1982)は、ロンドンに留学生として滞在し、ジェイムズ・ジョイス、T.S.エリオットらの活躍ぶりや、大陸におけるダダからシュルレアリスムヘと移行するヨーロッパ芸術の大きな転換期を体感しました。そして1926年に帰国し、33歳の若さで慶應義塾大学文学部教授に就任します。

一方、そのころ瀧口修造は、文学を放棄し代用教員として一生を送るつもりで姉の説得により25年(21歳)に慶應義塾大学に再入学します。

そして翌年、西脇が教壇に立つと、西脇を慕う上田保、上田敏雄、佐藤朔、瀧口、三浦孝之助(富山県出身)ら学生が、放課後に三田の喫茶店「白十字」に集い文学論や芸術論を交わし、それから天現寺の西脇宅に移動して詩論や芸術論を夜半までたたかわすようになります。彼らはそこで、西脇が体感した最新のヨーロッパ芸術の新鮮な息吹に触れ、大きな刺激を受けることになります。

その影響か、瀧口は当時の象徴主義的な詩作から27年頃にはシュルレアリスティックな表現へと移行し、やがて一般に知られる瀧口のイメージが形成されていきます。その点で西脇は、瀧口にシュルレアリスムの扉を開けさせた、もっとも重要な師であり詩人であったといえるでしょう。

そして27年、瀧口が『山繭』17号に、日本で初となる西脇の詩論「雑記帳から―西脇氏の詩」を発表すると(執筆は26年10月下旬)、西脇の『超現実主義詩論』(29年)の巻末には瀧口の「ダダよりシュルレアリスムヘ」が掲載されます。また詩作においても、西脇が「世界開闢説」(26年)を発表すると、瀧口はそれを念頭に置いたと思われる「地球創造説」(28年)を発表します。戦後になっても、西脇の「テンゲンジ物語―瀧口修造君へ」(69年)に対し、瀧口は「青い羽根のあるコラージュ文 西脇順三郎氏に」(72年)と互いに献辞付きの詩を贈っています。そして、このような二人の関係は生涯続いていきました。

このたびの展示では、瀧口修造コレクションにある、瀧口が賛辞を寄せた、西脇と飯田善國による詩画集『クロマトポイエマ』を中心に、2人の関係を示す著作などを展示し、日本におけるシュルレアリスムに重要な役割を果たした西脇と瀧口の関係について紹介いたします。

展示室6 シモン・ゴールドベルク&山根美代子コレクション

ユダヤ系ポーランド人として生まれ、二度の大戦を経験し、富山で亡くなるまで激動の20世紀を生きた天才ヴァイオリニストにして指揮者、シモン・ゴールドベルク(1909―1993)。ゴールドベルクが愛蔵し、美代子夫人から2006年に寄贈された美術作品を展示しています。

巨匠の部屋(3)
日々と美と遊び心

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今年度は、当館に遺贈されたゴールドベルク愛蔵の美術作品とともに、東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター所蔵のゴールドベルク旧蔵品の中から、主に彼が身近に置き愛でた品々を選りすぐり、シリーズ3回に渡ってご紹介します。

第1回はアジア・オセアニア地域、第2回はアフリカをはじめ、そのほかの地域にまつわる遺品を取り上げました。シリーズ最後の今回は、ゴールドベルクが収集したちょっと変わったもの、美しいものなど、巨匠の日常を彩った品々に着目します。

小さな駒がかわいらしいチェスセット、小振りながら重厚な三連イコン、小箱や分銅にちりばめられた挿絵が興味を引く天秤ばかり、細工の美しい羅針盤――これらの品々は小型で持ち運びしやすいサイズです。おそらく作られた当時、旅の携行品として活躍していたのではないでしょうか。演奏旅行で世界中を旅したゴールドベルクらしい収集品といえます。

自宅で猫と戯れる姿や、熱心に楽譜に向かう姿をとらえた写真からは、偉大な音楽家の日常のふとした様子を垣間見ることができます。美しいものを愛し、仕事に真剣に取り組みつつも、茶目っ気を忘れなかった巨匠の在りし日の姿に思いをはせてみてください。

会期中のイベント

ギャラリートーク

デザインコレクション展会場を巡りながら、担当学芸員が本展の概要や見どころをお話しします。

日時:3月1日(日曜日)14時00分~14時30分
開始・集合場所:3階展示室5
(※)申込不要(当日有効のコレクション展観覧券が必要です。)

観覧料

コレクション展:一般300円(240円)
()内は20名以上の団体料金

次の方はコレクション展の観覧無料

  • 小・中・高校生と大学生、70歳以上の方
  • 学校教育、社会教育活動としての児童・生徒の引率者(観覧料免除申請書の提出が必要)
  • 各種手帳またはミライロIDをお持ちの障害者の方(付き添いは手帳をお持ちの方1人につき1名まで無料)

(※)詳しくは、富山県美術館ご利用案内(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)をご覧下さい。

コレクション展について

富山県美術館のコレクション展では、前身の富山県立近代美術館から現在までの収蔵作品を展示しています。年4回程度さまざまなテーマによる展示替えを行い、多彩なコレクションを紹介。当館2階の展示室1では絵画・彫刻を中心とし、3階の展示室5と展示室6ではポスターや椅子、富山県ゆかりの瀧口修造やシモン・ゴールドベルクのコレクションを展示しています。

 

 

お問い合わせ先

部局・担当名

電話番号

担当者

生活環境文化部 富山県美術館

076-431-2711

広報担当:川浦、企画担当:内藤、八木、江尻

富山県美術館アートデザイン