安全・安心情報
更新日:2022年7月6日
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発表日 2022年7月6日(水曜日)
常設展示室について、以下のとおり6月24日(金曜日)より新たに展示を行いましたので、お知らせします。
これまでに常設展をご覧いただいた方も、この機会にぜひお越しください。
ふるさと文学の蔵3
令和4年6月24日(金曜日)~令和4年10月24日(月曜日)
富山県八尾町で9月1日から3日にかけて行われる「おわら風の盆」は、情緒豊かな音曲と踊りで知られる秋の風物詩です。
八尾町出身の林秋路(1903~1974)は、このおわらを題材とした多くの書画や版画を世に残しました。絵葉書やポスター、踊り方の図解などを描いて「おわら風の盆」の宣伝や普及に貢献したほか、おわら節の歌詞の制作も行うなど、生涯を通じておわらと深い関わりを持ちました。
秋路の作品には、踊り手や地方(じかた:演奏者、歌い手)のしなやかな動きが美しい線で表現されており、絵に添えられた書(おわら歌詞)にも独特の味わいがあります。町の風景や四季のなかに息づくおわらを描いた数々の作品は、八尾の風土そのものの魅力を伝える無二の存在だといえます。
本展では、おわら風の盆をテーマにした書画、版画を中心に展示します。秋路による独創的で情感あふれるおわら風の盆の世界をお楽しみください。
ふるさと文学の蔵1
令和4年6月24日(金曜日)~令和5年6月下旬
富山では、天平18年(746年)に越中守となった大伴家持以来、千年以上営々と文学作品が紡ぎだされてきました。今回の展示では、富山県ゆかりの文学者がどのように富山を描いたのかを散文作品を通して紹介します。
富山の美しい山河を描いた作品には、大井冷光の童話「雲の子供」や、辺見じゅんの「花子のくにの歳時記」、宮本輝「螢川」などがあります。
富山の風土を背景とした人間模様を描いた作品には、三島霜川「水郷」、小寺菊子「河原の対面」、須山ユキヱ「延段」、堀田善衞「鶴のいた庭」、柏原兵三「長い道」、瀧口修造「三夢三話」、木崎さと子「青桐」、久世光彦「時を呼ぶ声」などがあります。富山での原体験を胸に、中央の文壇で活躍した作家の作品には、保守的な気質への反発と進取性、変革への強い意志が感じられます。
また、地元の富山に居を定め、地元の歴史と文化に目を向けた作品には、マルキシズムと親鸞の思想を背景に主人公の精神性に迫る岩倉政治の「無告の記」、教員を経て作家となり郷土の物語を次代につなぐ遠藤和子の「オロロのいる村」などがあります。
ふるさと文学の蔵1
令和3年度に新たに収蔵した歌人の木俣修(1906~1983)の自筆草稿「高志」などの資料を展示します。歌集「高志」は、木俣が旧制富山高等学校教授であったときの作品が多く、富山の風土が詠まれています。芸術選奨文部大臣賞受賞を記念して、1974年に開催された「木俣修を祝う会」の芳名帖も展示します。
本年が没後50年となる英文学者で登山家の田部重治(1884~1972)、歌人の渡辺順三(1894~1972)、没後40年となる国文学者の池田彌三郎(1914~1982)、没後30年となる絵本作家の井口文秀(1909~1992)の作品、資料を紹介します。
ふるさと文学の蔵1
高志の国文学館では、平成24年の開館以来、8名の日本画家、洋画家の方々に越中万葉をテーマとする新作絵画の制作を依頼し、現在8点の万葉絵画を収蔵しています。
このたび、開館10周年を記念し、第1期(6月24日~)大島秀信「早月川より剱立山を望む」、藤森兼明「紅にほふ少女らし」、第2期(8月31日~)手塚雄二「雨晴」、中路融人「黎明の射水川」、第3期(11月30日~)浅野均「記憶と夢―二上山―」、郷倉和子「ふるさとの万葉」、第4期(令和5年3月1日~6月)牧進「堅香子の花」、森田りえ子「春の苑」として、1年間をかけて常設展示室において8点すべての越中万葉絵画を公開します。
ふるさと文学の蔵3
令和4年5月18日(水曜日)~7月25日(月曜日)
テーマ 「ラフカディオ・ハーンとギリシア・ローマの神話と伝承」
英国で初等・中等教育を受けた小泉八雲にとって、ギリシア・ローマの神話や伝承は、幼少時からの教養の基盤を形作っていたものと考えられます。今期はそれが作品にどのように反映されているか、辿ってみたいと思います。
※テーマの設定から資料の選定、パネル・キャプションの執筆まで、富山大学の中島淑恵教授にご担当いただいています。
部局・担当名 |
電話番号 |
担当者 |
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生活環境文化部 高志の国文学館 |
076-431-5492 |
永井、福澤 |