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更新日:2024年6月28日
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発表日 2024年6月28日(金曜日)
常設展示室について、以下のとおり6月28日(金曜日)より新たに展示を行いましたので、お知らせします。
これまでに常設展をご覧いただいた方も、この機会にぜひお越しください。
近年映画界は、若手が注目される時代へと変化してきました。昔ではあまり考えられなかった10代や20代の活躍もみられ、ショートフィルムやインディーズ映画にも注目が集まっています。昨今若者の映画離れが進んでいるとさけばれる一方で、国内のみならず国際的な映画祭に出品され、受賞もしている作品が若手の映画監督の手でも生み出されています。本展では、これから富山の映画界を盛りあげていくであろう、注目の県出身の若き才能たちを紹介いたします。
『怪談』などの著作で知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン 1850~1904)は、数多くの著作を通して明治の日本を欧米に紹介しました。ハーンの蔵書は、現在、富山大学附属図書館でヘルン文庫として保管されており、本年は、小泉八雲没後120年、ヘルン文庫の開設100年にあたります。ハーンは、ギリシャで生まれ、アイルランドで育ち、青年期に移民としてアメリカへ渡り、40歳で来日し、54歳で生涯を閉じるまで日本で過ごし、『知られざる日本の面影』や『怪談』等、今も世界中で読まれる作品を執筆しました。ヘルン文庫は、ハーンが生前、所蔵していた蔵書をまとめて保存している貴重な文庫です。蔵書は、欧米の文学作品、神話・民間伝承、歴史・哲学・宗教、東洋関係、自然科学から和漢書まで多岐にわたり、書込みも多く残されています。ハーンの頭の中そのものともいえるこの蔵書を閲覧するため、今も国内外から研究者が訪れています。
また、ハーン自身は、その生涯で一度も富山を訪れたことがありませんが、なぜ富山にヘルン文庫があるのでしょうか。その経緯には、旧制富山高等学校(富山大学の前身校)の設立にかかわる物語があります。
本展では、ハーンの蔵書とその研究成果の一端をご覧くとともに、ヘルン文庫が富山の地にやって来た運命的な物語についても、写真やゆかりの品を交えてお伝えします。
今年度収蔵した英文学者の尾島庄太郎(1899~1980)の自筆草稿や色紙、限定出版された英詩集など展示します。尾島は現在の富山市に生まれ、生涯に渡ってアイルランドの詩人イェイツを研究しました。また、引き続き令和3年度に収蔵した歌人の木俣修(1906~1983)の自筆草稿「高志」などの資料の未公開部分を新たに展示します。歌集「高志」は、木俣が旧制富山高等学校教授であったときの作品が多く、豊かな富山の風土が詠まれています。
本年が生誕140年・没後70年となる俳人の前田普羅(1884~1954)、生誕140年となる英文学者の田部重治(1884~1972)の作品、資料を紹介します。
本年度は、富山県でロケを行った映画作品のデジタルサイネージを制作しました。県内の主なロケ地やキャストなどの情報とともに作品ポスターの画像をご覧になれます。県内のロケ地めぐりにぜひご活用ください
本年度から、2つの映像コンテンツの公開を開始しました。
「翁 久允」
現在の立山町出身の作家、ジャーナリストの翁久允(1888~1973)は、1907年に渡米、約18年を過ごしました。1924年、帰国して『週刊朝日』などの編集に携わった後、1936年、富山で郷土文化誌『高志人』を創刊、生涯にわたり刊行を続けました。
「池田 瑛子」
詩人の池田瑛子(1938~)は現在の富山市に生まれ、富山の風土を多くの詩に書き発表しています。インタビューでは、詩との出会いや、詩が運んでくれた出会いについてお話しいただきました。
ハーンは松江中学、熊本の五高、東京帝大、早稲田大学で教壇に立ち、英語や英文学を教えました。ハーンの講義はわかりやすくおもしろいと学生たちに好評で、東京帝大での講義内容は、のちに学生たちのノートをもとにアメリカと日本で刊行されています。今回は、これらの講義録を通じて、教師ハーンの姿を紹介します。
部局・担当名 |
電話番号 |
担当者 |
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生活環境文化部 高志の国文学館 |
076-431-5492 |
福澤美幸、福澤頌大 |