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更新日:2024年11月27日
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発表日 2024年11月27日(水曜日)
富山県立中央病院では、心房細動(不整脈)に対し、最新の治療法である「パルスフィールドアブレーション」での治療を開始しました。 |
令和6年11月25日(月曜日)
50歳代
令和6年11月27日(水曜日)経過良好で退院
11月25日から対象となる患者に同治療法を導入しました。
心房細動とは、心房の中に不規則な電気信号が起こり、心房が1分間に400~600回(通常は60~100回)の速さで小刻みに震える病気(不整脈の一種)です。
心房細動では、動悸、めまい、脱力感、胸の不快感、息苦しさといった症状があります。また、心房内に血栓が生じて、脳の血管が詰まる脳梗塞の原因となることがあります。その一方で自覚症状のない方も多くおられます。
パルスフィールドアブレーションは、高電圧により心筋の細胞膜に細孔をあけ細胞死させて、異常な電気刺激を遮断する全く新しい治療法です。
パルスフィールドアブレーションは、原因となる心房筋組織のみに効果が及ぶため、現在の熱エネルギーによる治療法と比較し、周辺臓器(食道や神経等)への影響が少なく、より短時間で治療が可能となります。
現在の熱エネルギーでの治療は、高周波アブレーション等の焼灼やクライオバルーンアブレーションの冷凍により細胞死させる治療法です。周辺臓器に熱での損傷があった場合、食道関連合併症や肺静脈狭窄等のリスクがあります。
当院での心房細動の治療であるカテーテルアブレーション治療は、令和5年度で400件/年(県内最多)を超えており、そのほとんどを心房細動症例が占めています。
令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 |
285 | 301 | 339 | 387 | 409 |
<パルスフィールドアブレーション>
熱を使わず高電圧で心筋に効果があるため、周辺組織への影響を避けることができる。
<現在の熱アブレーション>
全ての組織に影響が及ぶため、食道や神経など周辺組織を損傷する可能性がある。
部局・担当名 |
電話番号 |
担当者 |
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厚生部 中央病院 経営管理課用度係 |
076-491-7114(直通) |
塚田、目澤 |