更新日:2024年12月5日
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ただいま上程になりました案件についてご説明申しあげます。
先月29日、「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」の内容を盛り込んだ国の補正予算案が閣議決定され、年内成立を目指すこととされています。県としても、これに呼応し、県内の物価高騰の影響への迅速な対応のほか、県内経済の活性化や県土強靱化の取組みを加速するため、補正予算案を提案するものです。
補正予算の規模は、
一般会計 344億4,623万円
特別会計 99万円
企業会計 12億7,421万円
となっています。
以下、補正予算の概要について、四つの施策の柱に沿って申しあげます。
一つ目の柱は、「物価高騰対策」です。
エネルギー価格・物価高騰による県内の事業活動への影響に対応するため、社会福祉施設、保育所、医療機関、学校等における光熱費等の一部を支援し、質の高い福祉・医療サービス、教育等の提供を支援します。また、農林水産事業者に対し、飼料や光熱費等の一部を支援し、事業者負担の軽減を図ってまいります。
二つ目の柱は、「中小企業支援、賃上げ促進等」です。
中小企業等への支援につきましては、中小企業トランスフォーメーション補助金を増額し、DXやGXによる生産性向上の取組みを支援してまいります。
また、特別高圧電力を使用する中小企業の負担軽減を図るとともに、LPガス消費者の負担を軽減するため、小売事業者に対し、販売価格を低減するための助成を行います。
賃上げの促進等につきましては、県内中小企業に対し、賃上げサポート補助金による賃上げと設備投資の取組みや、キャリアアップ奨励金による非正規雇用労働者の正規雇用化等の取組みを支援します。また、人への投資の強化に向け、県内企業によるリスキリングの取組みを支援するなど、中小企業の取組みを引き続き後押しします。
さらに、なりわい再建支援補助金により、令和6年能登半島地震で被災した中小企業等の施設・設備の復旧等を、引き続き支援してまいります。
三つ目の柱は、「観光の振興・公共交通の活性化」です。
観光の振興につきましては、県内の春の特色ある祭りにおける収益化に向けた取組みを支援します。
公共交通の活性化につきましては、公共交通等の運行にかかる燃料費等の負担軽減を図るため、その一部を支援するとともに、城端線・氷見線再構築実施計画に基づき、JR西日本が行う城端線・氷見線の整備を支援してまいります。
四つ目の柱は、「防災・減災など安全・安心の推進」です。
令和の公共インフラ・ニューディール政策の推進に向け、防災・減災等に資する社会資本整備や農林水産業の基盤整備に要する経費を大幅に増額します。
このほか、人事委員会の勧告に基づき、職員の給料および期末手当等の支給割合の引上げを行うこととし、所要の給与費を増額します。
以上が補正予算の概要となります。
つぎに、予算以外の議案について申しあげます。条例としましては、「富山県一般職の職員等の給与に関する条例等の一部を改正する条例」を提案しています。
以上をもちまして、今回提出しました諸案件の説明といたします。
なにとぞ、慎重ご審議のうえ、適正な議決をいただきますようお願い申しあげます。
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