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道路、河川、砂防、港湾、ダム、公園など、それぞれの分野の公共構造物を企画・管理する仕事です。
公共構造物が出来上がるまでは、測量・調査、設計、施工にかかる予算確保や、それぞれの仕事が順調に進むように事業者と調整を行い、完成を目指します。
その地域で「何が必要とされているのか」を調査するのが、計画のスタート。
そして、それを実現するため「何ができるのか」を考え、地元の方や関係機関との協議を行いながら、具体的な計画を立てていきます。
公共構造物をつくるには、お金も必要。
限られた予算を有効に活用できるよう、大小さまざまな事業に予算を割り振り、計画的に事業を進めていきます。
財政部局や国土交通省に予算を要望するのも、企画の大切な仕事です。
各分野のプロフェッショナルである調査・測量、設計、建設会社などに仕事をお願いするにあたって、その仕事にはお金がいくら必要かを算出します。
その後、施工能力や入札金額など条件にあった会社と契約し、正式に仕事をお願いします。
公共構造物をつくるには「基準を満たした」設計を行うとともに、「地域の方の想い」や「環境との調和」を大切にすることも必須。
何度も現地調査や協議を重ねながら、設計・調査のプロフェッショナルと一緒に、図面や計算書を形にしていきます。
工事現場では、施工が順調に進むよう、建設会社の方と工程の確認や現地の仕上がりを確認します。
地域の方々の安全に配慮したり、現地に合わせて設計を変更したりするなど、最後まで気を配りながら完成に向けて進みます!
富山県庁の総合土木職を目指す皆さんのキャリアイメージにつながるように、若手職員3名に仕事の内容、魅力などについてインタビューしました。ぜひご視聴ください!
土木職の公務員になるために、資格を取る必要はありません。
しかし就職後には、自らのスキルアップのために「一級土木施工管理技士」や「技術士」などの資格を取る方も多くいらっしゃいます。
学歴については、いわゆる土木系の学科(土木工学科や環境デザイン学科など)で学んだ方が多いですが、実際の工事に必要な知識は仕事を通して学んでいきます。
なので、土木以外の出身でも問題ありませんし、実際職場には他学科出身の方が多くいらっしゃいます。
将来に向けた県土づくりという壮大な事業の一旦を担うことに大きなやりがいを感じます。
土木の事業は10年、20年もしくはそれ以上の長期にわたるプロジェクトがたくさんあります。
地元の方々のご理解や、多くの関係機関との調整を通じて、生活の基盤となる土木構造物を完成させます。
自分ひとりの力は小さくても、この業界の先輩・後輩などたくさんの方々の力によって、道路や橋などの土木構造物がつくられていくことが魅力的です。
私の仕事は、どのような計画を立て、どのように構造物をつくりあげていくのか、そしてそのために何が必要なのかを考え、多くの人と調整を行うことです。
一つの土木事業に関して、計画・設計・施工・維持管理まで、全ての段階に関わることができるのが、発注者としての最大の魅力です。
計画の段階から構造物が実際に形になっていくまでの様を間近で見られるのは本当に面白いです。
土木業界はチームとして仕事をする風潮があります。皆がより良いものを作りたいという同じ思いで、自身の経験やアドバイスを交えながら、お互いに協力して仕事を進めていると感じます。
このように、チームとして助け合い、共に成長できる環境が魅力的です。
人との関わりが多いので、業者さんとの打ち合わせや地元の方への説明、日常的な上司、先輩とのやりとりなどで、自分の考えをきちんと相手に伝えることが欠かせません。私自身、もっと上手に伝えられたら‥と先輩の姿を見習う日々です。