建設業のおしごとレポ《施工編》

1.施工の仕事とは？

施工とは、建設会社が設計図書に基づき構造物をつくりあげる仕事です。

構造物は大きく分けて「土木」と「建築」に分類されます。

「土木」は道路や港湾などのインフラ施設を、「建築」は学校、ビルなどの建設工事を手掛けます。どちらも人々の生活に欠かせない重要な構造物です。

地域の建設会社は新しい構造物をつくるだけではなく、災害発生時の応急対応や除雪作業など、県民の安全・安心を守る大切な役割も担っています。

2.現場の仕事を見てみよう！

技術者（現場監督）の仕事

技術者は、建設工事現場の「施工管理」を行う現場のリーダーです。

「施工管理」とは、主に現場の工程・品質・安全・原価などの管理をすることです。

現場全体を把握し、計画通り工事が進むようマネジメントするのが建設技術者の主な役割です。

また、専門工事業者の手配や作業指示、発注者との協議、工事関係書類の作成なども技術者の大切な仕事です。

工程管理	施工計画を立て、工期までに工事を終えるようスケジュール管理を行う
品質管理	設計や法律に基づく規格を満たし、求められる寸法や品質を確保するよう管理する
安全管理	現場で働く人たちが安全に作業できる環境をつくる
原価管理	工事の実行予算を決め、材料費や外注費等のコスト管理を行う

専門工事業の仕事

専門工事業は、現場での実作業を担う専門家（スペシャリスト）です。

職人さんや技能者と言われることもあり、重機の操縦や鉄筋の加工・組立、型枠、左官、電気設備といった仕事があります。

現場レポ＠片貝川護岸工事（魚津市寿町）

≪工事内容≫

河川の堤防を強化する工事です。氾濫を防止することで堤防の背後ある農地や宅地などを守ります。

現場レポ＠布目橋橋面舗装補修工事（射水市高木地内）

≪工事内容≫

老朽化した橋をメンテナンスし長寿命化を図る工事です。古い橋を大切に使い続けることで市民活動や経済活動を支えます。

進む建設現場の女性活躍！

どんな仕事をしているの？

現在担当している仕事は、担当技術者として現場を円滑に進めるための安全管理・品質管理等を主に行っています。

品質管理では施工図面の作成や材料の手配、図面通りに施工されているかを確認します。

また、現場状況を知るために測量を行ったり、工事の指示等ができるように寸法を書き出したりします。

この仕事を志す人へ

この仕事は人との関わりがとても多いのでコミュニケーションが大切です。

入社当初は分からないことばかりで大変でしたが、上司や職人さんに教えてもらいながら多くのことを学ぶことができる仕事です。

女性活躍に向けた取り組み

女性技術者も働きやすい労働環境とするため、現場では快適な女性専用トイレや更衣室が整備されています。

ほかにも、子育てや介護と仕事を両立している社員に配慮した時間休・時短勤務の導入や、女性の特性や体力を考慮した業務への配置とフォロー体制の整備など、男女問わずに活躍できる仕事になってきています。

最近では、技術者に代わって現場書類の作成などの事務的な仕事をする「建設ディレクター」として活躍する女性も増えてきていますよ！

 

 

3.レポーターが聞いてみた！

特別な資格は必須ではありませんが、建設現場において技術的な責任を担う『主任技術者』や『監理技術者』になるためには、土木施工管理技士などの国家資格が必要です。

入社後、仕事をしながら資格取得になるため、勉強は大変かもしれませんが、スキルアップすることで周囲から認めてもらえ、よりスケールの大きな仕事に携わる事が出来ます！

採用に関しては中卒から大卒まで様々です。学歴や学科によって資格を取得できる経験年数などに違いはありますが、やる気があれば大丈夫です！

 

 

現場を歩き回ったりするので、ある程度の体力は必要ですが、重いものを運ぶときなどはみんなで協力するので大丈夫です！

女性だからこの仕事！という考えに縛られることはなく、女性だけで出来ないことはみんなで協力する体制が出来ているので安心してください。

 

4.働く先輩を紹介します！

施工（土木）：吉崎祥太さん

吉﨑さんにとって、仕事の魅力とは？

社会に貢献できることが一番大きなやりがいです！様々な苦労もありながら、完成した時の達成感はこの仕事でしか味わえないものだと思います。

建設業は陸上での仕事だけでなく、船に乗って海上で工事も行うこともあり、様々なシチュエーションで自然を感じることができる魅力のある職種です。

 

施工（土木）：関野雅也さん

関野さんにとって、仕事の魅力とは？

道路や橋の補修などのライフラインに携わる仕事を任されているので、社会貢献できることが一番大きなやりがいとだと感じています。

また、工事を計画し、少しずつ計画した構造物が多くの人の努力で出来ていく様子は感動的です。実際に大きな重機等を操作し作業することも好きなので、楽しくやりがいがあります。

 

施工（建築）：藤城紀香さん

藤城さんにとって、仕事の魅力とは？

担当した工事現場が無事に竣工したときに、大きな達成感があります。また、形として残るので、担当した施設が多くの人に利用されているのを見ると嬉しく思います。

工事中には、普段は入ることのできない建物の内部に入ることができるのも、魅力のひとつです。

 

ある1日のスケジュール