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更新日:2021年2月24日
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利賀川ダムは、洪水調節と発電を目的として利賀川河川総合開発事業の一環として計画されました。
利賀川は1級河川庄川の右支川で富山県の南西部に位置し、岐阜県境の水無山(標高1,506m)、人形山(標高1,724m)等の連山に源を発し、利賀盆地を貫流し南砺市利賀村仙野原地先で庄川小牧貯水池に注ぐ河川です。
流路延長 | 36.0km |
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流域面積 | 110.4k平方メートル |
利賀川は急流河川であり過去より幾多の災害をもたらしてきました。
大正3年8月、大正8年7月、昭和9年8月、昭和28年9月に大洪水が発生したとの記録が残っています。
加えて流域の荒廃が進み流出土砂による河床上昇が著しく、S20年代より砂防事業、治山事業が実施されてきました。
しかし、洪水被害は絶えず、S30年代になっても毎年のように田畑、人家、公共施設に甚大な被害が発生していました。
洪水対策が急務でしたが、堤防の整備だけに頼ると、流域住民の生活基盤である希少な田畑、宅地が大規模に必要となることから、経済性も考慮して、水量そのものを制御する根本的対策としてダム建設が強く要請されました。
年次 | 住宅 床上浸水 |
住宅 床下浸水 |
農地 冠水 |
農地 浸水 |
農地 流失 |
農地 埋没 |
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S27 | 10戸 | 12戸 | 8ha | 14ha | 1ha | 2ha |
S28 | 25戸 | 20戸 | 51ha | 35ha | 14ha | 8ha |
S29 | 2戸 | - | 1ha | 10ha | - | - |
S30 | 2戸 | 8戸 | 3ha | 6ha | - | 1ha |
S31 | 2戸 | - | - | 2ha | - | 1ha |
S32 | 1戸 | 2戸 | - | 1ha | - | 1ha |
S33 | 6戸 | 8戸 | 7ha | 10ha | 1ha | 1ha |
S34 | 10戸 | 10戸 | 8ha | 12ha | 1ha | 5ha |
S35 | 1戸 | - | - | - | - | - |
S36 | 10戸 | 15戸 | 22ha | 27ha | 8ha | 5ha |
合計 | 64戸 | 80戸 | 100ha | 117ha | 25ha | 24ha |
利賀川は豊富な水量、落差を有しており、水資源の有効利用のため、発電事業が併せて計画されました。
昭和44年4月28日に富山県と関西電力株式会社の間で利賀川総合開発事業に関する基本協定書が締結されました。
ダム下流約6kmの南砺市利賀村大勘場地内に利賀川第一発電所、さらに庄川本川との分水嶺を導水路で貫通し、南砺市大島地内に利賀川第二発電所が建設されました。
利賀川第一発電所 | 利賀川第二発電所 | |
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発電形式 | ダム水路式 | ダム水路式 |
使用水量 | 7.0立方メートル/s | 11.0立方メートル/s |
総落差 | 275.80m | 358.80m |
有効落差 | 260.07m | 338.73m |
理論出力 | 17,841KW | 36,515KW |
発電力(公称) | 15,400KW | 31,700KW |
取水型式 | 二段取水方式 直立型 |
一段取水方式 ベルマウス型 |
制水門 | 鋼製ローラーゲート 幅2.0m*高2.3m*1門 |
鋼製ローラーゲート 幅2.3m*高2.3m*1門 |
導水路 | 標準馬蹄形圧力式 内径2.0m*延長5,838m |
標準馬蹄形圧力式 内径2.3m*延長5,722m |
水車型式 | 縦軸単輪単流渦巻型 フランシス水車 16,100KW 1台 |
縦軸単輪単流渦巻型 フランシス水車 32,700KW 1台 |
発電機型式 | 縦軸回転界磁管通風型 交流三相周期発電機 16,200KW 1台 |
縦軸回転界磁全閉内冷型 交流三相周期発電機 33,400KW 1台 |
発電開始日 | 昭和48年12月15日 | 昭和48年12月8日 |
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