子撫川ダムの概要
子撫川ダム事業の概要
1.流域の概要
子撫川は、一級河川小矢部川の支流で県西端に位置し、その水源を石川県境(標高501.7m)に発し低山地を蛇行しながら南南西に流下、途中湯道丸川、矢波川を合せて小矢部市田川で小矢部川に合流する流路延長18.8km、流域面積62.9k平方メートルの河川です。
急流河川の多い富山県においては、比較的緩流の河川です。
2.事業の大要
ダムはロックフィルダムとして、高さ45.0m、長さ224.0m、総貯水容量6,600,000立方メートル、有効貯水容量6,000,000立方メートルで、洪水調節、水道用水の供給、既得取水の安定化と河川環境の保全のための河川流量の確保を目的としています。
- 1)洪水調節
ダム地点で計画高水流量390立方メートル/sのうち220立方メートル/sの洪水調節を行い、下流地域の水害を防除しています。
- 2)水道用水
小矢部市など3市の上水道用水(原水)として、ダム貯水池より、現在約43,000立方メートル/日(最大66,000立方メートル/日 可能)を供給しています。
- 3)既得取水の安定化・河川環境の保全
ダム下流の沿岸耕地に対する既得かんがい用水および既得用水等の補給等を行っています。
3.事業の経緯
- 昭和41年 予備調査開始
- 昭和44年 実施計画調査開始
- 昭和47年 建設事業採択
県道付替工事着手
- 昭和48年 用地補償協定調印
子撫川ダム本体工事着工
河川転流用仮排水路工事着手
- 昭和50年 子撫川ダム本体定礎式
- 昭和52年 取水放流設備工事着手
管理設備工事着手
- 昭和53年 試験湛水開始
子撫川ダム本体完成
- 昭和54年 ダム管理業務開始
ダム及び貯水池諸元
- ダム名 子撫川ダム
- 河川名 一級河川 小矢部川水系 子撫川
- 位置 富山県 小矢部市 宮中字 新村
ダム
- ダム型式 傾斜遮水壁型 ロックフィルダム
- 堤高 45.0m
- 堤頂長 224.0m
- 堤頂幅 8.0m
- 堤体積 546千立方メートル
- 堤頂標高 110.0m
貯水池
- 集水面積 31.8k平方メートル
- 湛水面積 0.7k平方メートル
- 総貯水容量 6,600千立方メートル
- 有効貯水量 6,000千立方メートル
- 洪水調節容量 3,000千立方メートル
- 利水容量 3,000千立方メートル
- 堆砂容量 600千立方メートル
- 常時満水位標高 EL.100.40m
- 最低水位標高 EL.84.30m