「食のとやまブランドマーケティング戦略」の策定について
北陸新幹線の開業等を契機とした首都圏等における「富山の食」に対する関心の高まりや、国の米政策の見直しや国際貿易交渉の進展による全国的な産地間競争の激化など、本県をとりまく環境の大きな変化を受け、委員会を設置し、検討を進め、以下のとおり、戦略を策定しました。
1 検討経過
- H29年7月10日 第1回検討委員会(策定の趣旨、戦略の構成案)
- H29年11月20日 第2回検討委員会(戦略の中間とりまとめ素案)
- H30年3月1日 第3回検討委員会(戦略のとりまとめ)
2 戦略の概要
- 【計画期間】 2018(平成30)年度~2022年度(5年間)
- 【戦略の視点】
(現状)
産地や品目ごとの売り込み
↓
(見直し後)
産地や品目のリレーによる県産品全体の周年供給とブランド価値の向上
~「オールとやま」の総合力での売り込み~
- 【戦略の展開方法及び方向性】
(1)国内戦略(県外市場への流通)
生産量が多く県外出荷する県産品の産地間競争力の強化及び首都圏等を対象とした積極的な販路開拓、並びに少量ながら付加価値の高い品目等に係る県産食材主体の料理提案による外食・中食需要の掘り起こし
- 県外バイヤー等に対する県産農林水産物等の周年供給に係る提案
- 県外における富山県産農林水産物等を取り扱う店舗や料理店(タッチポイント)の拡大
- 食のとやまブランドのブラッシュアップと知名度の向上
(2)国内戦略(県内への誘客)
生産量が少なく県外へ出荷できないものの、付加価値が高く集客力の高い食材や「オールとやま」の特色ある食材を活用した四季折々の季節料理のPR・普及
- アンテナショップや各種メディアの活用などによる県産農林水産物等やそれらを使用した季節料理などの県外への情報発信と誘客の促進
- 年間を通して富山県ならではの四季折々の県産農林水産物等を使った新しいメニューの提案とその提供を行う料理店等の拡大
- 県外客に販売ターゲットを絞った新商品の開発
(3)県内戦略
県内で需要が見込まれる県産農林水産物等の供給体制強化などを通じた地産地消の推進
- 県産食材の学校給食や県内料理店等での活用拡大と県民へのPR
- 直売所やインショップの充実及び県産品を優先的に購入する機運の醸成
- 6次産業化による商品やサービス(農家レストラン等)の拡大
(4)海外戦略
今後の国内市場の縮小傾向を踏まえた海外への販路拡大
- 「富山県産農林水産物等品目別輸出促進方針」に基づく戦略の展開
- 輸出に取り組む事業者の海外展開に向けた取組みへの支援
- 海外需要に対応した付加価値の高い商品の開発・生産の促進
関連ファイル