安全・安心情報
更新日:2022年4月1日
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農地は一度荒廃すると、回復には長い時間とコストがかかります。耕作放棄を防止するとともに、計画的な土地利用を進め農地の転用を抑制し、農地資源を維持・保全していくことが必要です。
農業生産基盤の整備により、生産性を向上させ、水田の汎用化により多様な作物の作付けを可能にし、農地利用率の向上を図っています。あわせて意欲ある担い手への効率的な農地集積を進めています。
小区画ほ場が残されている地域において、担い手への農地利用集積および優良農地の確保を目指した大区画ほ場整備を行っています。
また、ほ場整備事業実施後30~40年を経過した地域では、用排水路の老朽化や農地の汎用化に対応するため、用排水施設、支線農道の整備等を行なっています。
大型ほ場への整備
(ほ場整備事業(担い手育成型)北山田中部東地区)
老朽化した用水路の整備
(土地改良総合整備事業(担い手育成型)東般若東部地区)
(土地改良総合整備)
農業用水の安定供給を行うために築造から40年以上経過した幹線用排水路の改修・施設の耐久性向上による長寿命化を行っています。
改修前の八田取水堰の様子
(基幹水利施設ストックマネジメント事業福野地区)
生産基盤である農地と集出荷施設を結ぶだけでなく、高速道路にも連結し、都市の市場へ、新鮮で、安全、安心な農産物を迅速に輸送することや、産地直売所や体験農園などの農村の交流施設と都市を結ぶことを目的として、農作業や歩行者の安全対策など生活環境に配慮しながら、農道整備を行いました。
小矢部川なんぶ大橋及び医王山を望む
(南砺市才川七地内)
土地改良区(水土里(みどり)ネット)では、農家や地域住民の要望をふまえ、農業農村整備事業を自ら実施したり、農業用排水路、農道等の維持管理を行っています。
また、これら当センター管内にある土地改良区の運営指導と土地改良法に基づく検査を行っています。
土地改良区検査指導事業
「南砺市土地改良区」合併認可書交付式
(R04年2月1日県庁3階特別室)
農業のための用水路や排水路および農道(土地改良施設)は、農業生産のためだけではなく、私たちの身近で多くの働きを私たちに与えてくれています。
たとえば、国土を守り災害や洪水を防止し、防火や消流雪への利用など、今や地域にとっては大切な働きとなっています。
これらの働きは、土地改良施設が適切に管理されていて、初めて得られるものです。
しかし、最近の農村では混住化・都市化が進み、集落機能が弱くなったうえ、農家戸数の減少等により、土地改良施設の管理を負担している農業者への作業量や費用が大きなものとなり、適切な管理をすることが難しくなってきました。
そこで作られたのがこの事業です。
基幹水利施設管理体制整備促進事業
農地・水保全管理支払交付金
この事業で、土地改良施設の管理について、それぞれの地域での取り組みを広め、農業者と地域住民が協力して、施設を適切に管理する仕組みを作ります。
都市住民による農業用水路の目地補修
(砺波市庄川地域)
多種多様な動植物が生息する貴重な自然環境に配慮し、人々がそれにふれあい、憩い、楽しみ、親しみのもてる空間とすることを目的として整備を行いました。
地域用水環境整備事業
桜ヶ池(南砺市城端地域)
(地域用水環境整備事業桜ヶ池地区)
砺波平野は、豊かな自然や散居景観、伝統文化などのすばらしい地域資源にあふれており、この大切な資源を守り活用してきた地域住民活動を盛んにし、都市住民の参加促進により地域の活性化につなげていくために、基金等により援助を行っています。
農村環境創造基金事業
農業用水水源地域保全対策事業
用水見学会(砺波市庄川地域)
農業水利施設の維持管理費の軽減及び地球温暖化の防止を目的として、用水路の持つ包蔵水力エネルギーを活用するため、小水力発電所を建設しています。
▲山田新田地区発電所完成予想図
(南砺市福光地域)
農地等の有する多面的機能の良好な発揮と地域住民活動の活性化を図り、中山間地域の農業・農村の活性化に資することを目的として、棚田地域等の農地及び土地改良施設の保全・利活用に係わる活動の活性化を図るため、基金を造成し、運用益を利用して事業を実施しています。
棚田地域水と土保全基金事業
▲「みんなで農作業の日」(ソバの種まき)
(南砺市利賀地域豆谷地区)
屋敷林を周囲にめぐらした家屋が点在する砺波平野の散居景観は、日本の農村の原風景を残し、快適な住環境として注目されています。
これらの農村風景や中山間地域の棚田など農村景観に対する県民の意識の高揚を図り、住民と企業、行政が一体となった景観の維持保全を推進します。
「田園空間整備事業となみ野地区」では、散居景観の重要性を広く啓発し、歴史的・伝統的施設の保全・創出を図るため、屋敷林の維持保全、伝統的家屋の利活用、散居景観の保全、交流と普及啓発の各種活動を行い、魅力ある田園空間を推進しています。
田園空間整備事業となみ野(となみの)地区
▲屋敷林「カイニョ」に囲まれたアズマ建ちの農家
(田園空間整備事業となみ野地区)
近年、地域における都市化の進展等から、降雨時の排水量が増加し、豪雨時には水路から水が溢れ、農作物や周囲の宅地等に被害が発生しています。このため、水路改修等を行い、溢水被害を防止し、農業生産の維持、農業経営の安定、さらには地域の生活環境の向上を図ります。
地すべり被害発生の可能性が高い地域について、計画的に防止区域に指定し、地すべり対策を実施します。また、地すべり防止施設の維持修繕等を適正に行います。
改修後の狐島用水路の様子
(国営附帯県営農地防災事業庄川左岸一期地区)
堰堤工の整備
(地すべり対策事業福光地区)
中山間地域は、地理的条件が悪く、農業生産条件が不利な地域であることから、過疎化・高齢化の進行、農業生産活動の低下とともに、集落機能の維持や国土・環境の保全など多面的機能の低下が懸念されています。
そこで、用排水路やため池の整備、ほ場整備などを実施し、中山間地域の耕作放棄地を防止するとともに地域特産物などの生産流通や都市との交流を図るために、農道・集落道や活性化施設整備等の総合的な振興対策を推進していきます。
▲耕作放棄地を防止し、生産基盤の向上を図るほ場整備
(となみ山麓地区砺波市庄川町湯山)
▲都市住民との交流を促進し、地域の活性化を図る
施設の整備
(南砺地区南砺市福光地域小又)
▲農業用水の安定供給を図る
ファームポンド(貯水タンク)
(五箇山地区南砺市平地域来栖)
水源を養ったり、洪水の発生を防止するなどといった中山間地域の農地が持つ多くの役割(多面的な機能)を守るため、その農地を管理する人たちを支援する制度です。
具体的には、5年間農業生産活動を行っていくための集落協定に基づいて、活動を行う集落に対し、国、県の協力のもと市町村が交付金を交付し、集落の活性化に役立てていただくものです。
耕作放棄地の復旧
(砺波市芹谷)
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