市街地にイノシシが出没した場合の対応
1 イノシシに出会った場合の対応
- (1)イノシシが平静な状態の場合
- 近づかず、そっとしておいてください。
- 塀や建物に身を隠しながらゆっくりと後退し、静かにその場から立ち去ってください。
(傘やブルーシートなど、不透明な資材に身を隠す方法が有効な場合もあります。)
- 威嚇したり、追い払おうとすることは危険なので避けてください。
- (2)イノシシが興奮していたり、威嚇行動を示している場合
人間に攻撃してくる可能性があるので、まず速やかに安全な場所(建物や自動車内など)に避難してください。
※人間に危害を加える可能性のある状況であれば、速やかに各市町村または警察署に連絡してください。
※決して餌を与えないでください。餌付けされたイノシシは行動が大胆になり、人身被害の発生につながるおそれがあります。
2 県内におけるイノシシの生息動向
イノシシの分布域は県内全域に広がっており、全県的に標高25~300m(丘陵地から山間地を含む低山帯)を中心に生息していると考えられています。
3 イノシシの生態と特徴
- 昼夜を問わず状況に応じて活動する。人を怖がる地域では、夜間にエサを求めて活動することが多い。
- イモや根茎、タケノコ、昆虫の幼虫、ミミズなど、何でも食べる雑食性。
- 基本的な社会単位は、
- 子を連れた母イノシシのグループ
- 若齢オスのグループ
- 単独行動の成オス など。
- 特定のなわばりを持たない。
- 野生での寿命は10歳前後と言われている。
- 鼻は敏感で、周囲の臭いや感触をさぐる際に使われる。また、70kgの石を動かすほど力強く、地面を掘ることもできる。
- 本来警戒心が強く、臆病で注意深いため、あまり人前に姿を現さない。反面、いったん慣れると大胆不敵になる。
- 跳躍力に優れ、助走なしで1m、よじ登れば2mの高さを乗り越える。また、下から20cm以上のすき間があればくぐり抜けようとする。
- 学習能力が高く、覚えが早い。