更新日:2023年10月30日

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産婦人科医師メッセージ2

すべての女性へのメッセージ

成長期にダイエットはNG。思春期こそ基本的な生活習慣を心がけて。

思春期の女性に多い危険なダイエット。軽い気持ちでダイエットを始め、摂食障害になる女性が増えています。低年齢化が進み、近年では小学生のうちにダイエットを始める例もみられますが、二次性徴の前にダイエットを始めると女性ホルモンが出なくなり、初経がこないこともあります。体脂肪の蓄積がないと女性ホルモンは作られません。女性ホルモンが作られなければ、骨が発達しません。骨の発達は20歳まで。あとから取り返すことはできないのです。思春期はカラダを作る大切な時期。しっかりと食事をとり、体を動かし、十分に眠ることが大事。規則的で健康的な生活習慣を心がけて、カラダを存分に成長させてやりましょう。思春期〜成熟期にダイエットをすると、将来の妊娠・出産に影響を与えるだけでなく、生まれた赤ちゃんの成長・健康にも悪影響を与えます。また、月経中や起立時にクラクラする、と貧血を疑って受診する女性も多いですが、ほとんどが低血圧。自律神経の活動を高め、低血圧を改善するには運動がいちばんですよ。

低用量ピルとコンドームで、女性のカラダを守りましょう。

月経痛や月経不順に悩む女性も多いですね。これには低用量ピルが非常に有効です。月経は予測通りに起こすことが出来るようになり、月経痛が軽減されるだけでなく、子宮内膜症の進展や子宮体がん・卵巣がんを防ぐ効果もあります。ピルを服用すると将来の妊娠に影響を与えるのではないかと心配する人がおられますが、ピルを服用することで、むしろ将来の妊娠・出産に向けて卵巣を守ることにもつながります。また望まない妊娠を避けることもできますね。いつパートナーができるかわからないですから、妊娠を自分でコントロールできるのは大きなメリット。妊娠を望むときまでしっかり避妊しましょう。しかし、低用量ピルで性感染症を防ぐことはできません。性感染症の予防のためには、コンドームも併用すること。女性のカラダの悩みは、親には相談しづらいものです。初経を迎えたら、月経痛や月経不順など、受診の機会を利用して、かかりつけの婦人科を見つけて欲しいと思います。性交経験がなければ、理由がない限り内診はしないので安心してください。婦人科は女性のカラダを守るための場所。一度受診してみて合わないと思えば、病院を変えても良いのです。受診しない方がむしろ問題。婦人科は女性の健康のアドバイザーです。

お問い合わせ

所属課室:厚生部こども家庭室子育て支援課切れ目ない子育て支援担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3208

ファックス番号:076-444-3493

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