安全・安心情報
更新日:2021年2月24日
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利賀川ダムは3つの谷の合流部にあり、また流域面積に比べて貯水量が少ないことにより、出水時には流入量が急激に増加する傾向にあります。
融雪出水に対してゲート操作を行うため、ダムで常駐管理となります。
昼過ぎから夕方にかけて流入量が増えてくるため、ほぼ毎日放流操作が必要です。
フェーン現象の日は過去に洪水流量60立方メートル/sを超えたこともあります。
アクセス道路は積雪により未開通のため職員はヘリコプターで交代勤務します。
一度ダムへ上がると3泊4日から4泊5日、閉塞された環境での交代勤務となります。
運用水位が高くピリピリとした緊張感の中、連日のゲート操作も加わり、精神的にも体力的にも最もハードな期間です。
番号 | 年月日 | 最大流入量 (立方メートル/s) |
---|---|---|
1 | H15年4月26日 | 64.5 |
2 | H23年5月10日 | 57.4 |
3 | H10年4月15日 | 55.3 |
4 | S63年6月3日 | 51.1 |
5 | S55年4月6日 | 46.8 |
この時期は洪水に備えて運用水位を下げる時期です。
昨今のゲリラ豪雨及び流入量が急激に増加する当ダムの特性に加え、通信環境が脆弱であることから、流入量の予測、放流計画の策定など、ダム管理が大変難しくなります。
なお、右に示す洪水調節図は、最大330立方メートル/sの流入を200立方メートル/sの放流まで調節することによって赤塗り部分をカットしていることを表したものです。
番号 | 年月日 | 最大 流入量 |
3h 雨量 |
24h 雨量 |
摘要 |
---|---|---|---|---|---|
1 | H10年8月12日 | 209.2 | 135 | 216 | 梅雨前線 |
2 | S51年9月10日 | 196.1 | 79 | 220 | |
3 | H11年9月15日 | 176.9 | 104 | 258 | 台風16号 |
4 | H16年10月20日 | 156.0 | 89 | 216 | 台風23号 |
5 | H9年7月17日 | 116.3 | 65 | 139 | 梅雨前線 |
一般に雨量は減りますが、洪水期よりも運用水位が高く台風、秋雨前線等を警戒しながらのダム管理となります。
この時期、ダム周辺は360度の紅葉に彩られとてもきれいです。
そして早い年は雪が降り始めます。
この時期、ダムは3~4mの積雪にすっぽり覆われます。
鋼製の角落し桁をゲート前面に設置し、ゲートは全開にします。
職員はダムより約8km下流にある冬期事務所で遠隔管理を行います。
また20日に一度、ヘリコプターでダムまで行き、定期巡視(定期観測、設備修繕、除雪など)を行います。
ヘリコプターでの移動のため、急な天候悪化により、ヘリフライトが中止となった場合は、何日間も帰ることが出来なくなることもあります。
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