安全・安心情報
更新日:2023年11月14日
ここから本文です。
A1
県内では、ツキノワグマ(以下、クマという。)による民家近くでの人身被害の発生や、そのおそれがある事態が多発していることから、クマによる人身被害を防止するために、県として次のとおり対応しています。
県民の生命、身体の安全を守ることを基本として対応しますが、一方、富山県内に生息するクマについては、科学的・計画的な管理を実施することにより、本県のクマの地域個体群の長期にわたる安定的な維持及び人身被害の防止並びに農林業被害の軽減を図り、緊張状態のある共存関係を構築することを目的としています。
A2
クマは人身被害などの発生が大きな問題となる一方で、イノシシなど、そのほかの野生動物と比べて繁殖力が弱く、個体数が減少しやすい野生動物です。富山県では「被害防除」、「生息環境管理」、「個体数管理」を実施することにより、本県のクマの長期にわたる安定的な維持を図っています。そのため、クマを絶滅させるほど捕獲することはありません。
A3
県内のクマが全部いなくなっても、すぐに私たちの生活が困るわけではありません。
しかし、人間を含めた生物同士の関係は、食物連鎖のようなわかりやすい関係もあれば、全く研究の及んでいない生態系が安定した自然界のバランスを支えていることもあります。したがって、突然の種の絶滅は、これまで長い時間をかけて微妙なバランスを保ってきた生態系に悪影響を及ぼしかねないとの危惧があります。
この生態系の「環(わ)」や「鎖」を壊さないことは、私たち人間を含めた全ての生物にとっての必須の条件となります。(参考:生物多様性キーワード事典)
また、クマを「猛獣」だと思ってらっしゃる人もいますが、本来は、大変臆病で温厚な動物です。過度に恐れることは決してありませんが、とにかく、人とクマとの遭遇を少なくすることが、結果的には被害の防止になると考えます。
A4
A5
A6
A7
県では、クマによる人身被害の防止対策の一つとして、市町村の捕獲隊によるクマの捕獲を許可しています。
市町村では、人身被害のおそれがある場合に、捕獲隊へ捕獲を依頼します。
依頼を受けた捕獲隊から、県へ捕獲許可申請が提出されますが、その審査にあたっては、パトロール等による追い払い状況や被害状況等を確認することとしており、無条件での捕獲が行われないような仕組みになっています。
A8
麻酔銃の使用は、かなり限定した状況下ではじめて可能になります。
麻酔が効くためには、15~30分の時間を要し、この間、クマが興奮して暴れて危険な状態になるのでクマの動きが封じられていることが必要になります。また、麻酔銃の性能では至近距離からの発射が条件となるため、通常の状況下においての使用は不可能なのです。
お問い合わせ
関連情報
目的別情報
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください