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更新日:2021年4月27日
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国際地球観測年事業の一つとして、1956年(昭和31年)第1次南極観測隊が計画され、総勢53名の隊員のうち、富山県から7人もの隊員が選ばれました。そのうち芦峅寺から、佐伯富男、佐伯宗弘、佐伯栄治、佐伯安次、佐伯昭治の5名の立山ガイドが参加しました。
南極での芦峅寺五人衆の活躍は期待通りでした。宗谷から昭和基地予定地までの困難な荷物輸送、その後の基地作りで彼らは大いに活躍しました。まず建てられたのは無線棟です。立山での訓練通り骨組みの上に登りパネルをつなぎ合わせて完成しました。1週間のうちに、一つ、一つと建物が建ち始めました。芦峅寺五人衆は、力強くて風にも強く抜群のチームワークで、基地はみるみるうちにでき上がっていきました。隊員たちは、どんどん建物が増えていく基地を見るのが楽しみだったといいます。
立山と南極、遠く隔たった世界ですが、その自然のまれに見る厳しさに共通項があります。立山の雪に鍛えられた芦峅寺五人衆の底力と優しさは、第1次南極観測隊に大きく貢献したのです。
オングル島に上陸を果たした芦峅寺五人衆
(左より佐伯富男、佐伯安次、佐伯栄治、佐伯宗弘、佐伯昭治)写真提供:佐伯高男
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