更新日:2024年6月5日

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学校に行けなくなったらどうしたらよいのでしょうか

お腹や頭が痛くて,学校へ行けないA君の事例

6年生のA君は2学期が始まって間もなく,朝,登校する時刻になると「お腹が痛い」「頭が痛い」と訴えるようになりました。やがて,断続的に欠席するようになり,そのうちに登校しなくなりました。

親の気持ち

お腹が痛いというので医者につれて行きましたが,別に異常はないと言われました。学校へ行くのがいやなので嘘をついているのでしょうか。

  • ポイント
    医者の診断で異常が無かったからといって,怠けや仮病と決めつけないことです。心の中の不安が体の症状となって表われることが多いのです。一人で悩まず,このような子どもの状態を担任に連絡しましょう。

親の気持ち

どうして学校ぐらい行けないのか理解できなくて,子どもに登校できない埋由を問いつめました。

  • ポイント
    登校できない理由は問いつめないほうがよいでしょう。本人にもその理由が分からないことがほとんどだからです。また,問いつめると,無理に理由をつくり出すことがあります。

親の気持ち

なんとか登校させようと,父親の車に無理やり乗せようとしましたが,いやがってトイレに閉じこもってしまうのです。

  • ポイント
    このような状態のときは,すぐに担任に相談しましょう。担任は登校の働きかけの方法をいくつも知っており,親身になって協カしてくれます。

親の気持ち

子どもが学校に行かないため,ついいらいらして,子どもを叱ったり,ぐちを言ったりすることが多くなりました。

  • ポイント
    世間体を気にしないで,学校へ行けない子どもの辛い気持ちを考えてみましょう。子どもを元気づけるためには,学校に行けなくても親が自分のことを心配し,可愛がってくれているという気持ちをもたせることが一番です。そのためには,ぐちやいやみを言わず,命令や説教などをしないほうがよいのです。

A君の事例(続き)

登校しなくなったA君は,自分の部屋に閉じこもることが多くなりました。

親の気持ち

子どもが家でぶらぶらと何もしないでいると,勉強の遅れが心配になり,「少しぐらいは勉強したら」と,つい言ってしまいます。

  • ポイント
    この時期の子どもは,実は「学校へ行きたくても行けない。勉強したくてもできない」という不安でいっぱいなのです。こうした気持ちを安定させるためにも「勉強」や「学校」という言葉は控えましょう。

親の気持ち

子どもの気持ちを受け入れるように努力してきたところ,「だっこ」「おんぶ」「いっしょに寝て」など,赤ちゃんのような言葉や要求が出てきて心配です。

  • ポイント
    これは「赤ちゃん返り」ともいわれ,幼児期に戻って,親の愛情を確かめながら成長のやり直しをしているのです。甘えをしっかり受け止めてやりましょう。

親の気持ち

子どもの生活が昼夜逆転してきて,夜にごそごそ活動するようになったので,朝は無理やり起こしてみました。

  • ポイント
    子どもが起きることができて,通常の生活が送れるようなら起こすこともよいでしょう。しかし,起こしたときに暴れるようなら,無理に起こそうとしないことです。気になるようでしたら,1~2回明るく「おはよう,朝だよ」と,声をかけるのがよいでしょう。

親の気持ち

この状態がいつまで続くのだろう,子どもはもう立ち直れないんじゃないだろうかと考えると,暗い気持ちになって落ち込んでしまいます。

  • ポイント
    だいじょうぶ,子どもは必ず立ち直る力をもっています。子どもの自立にとって一番頼りになるのが親です。子どもの立ち直りを信じて,どんな状態でも,「大切なわが子」「可愛いわが子」という気持ちで接しましょう。

お問い合わせ

所属課室:教育委員会教育みらい室児童生徒支援担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁南別館3階

電話番号:076-444-3452

ファックス番号:076-444-4439

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