更新日:2021年2月24日

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地質鉱物系の天然記念

指定される地質鉱物

  • (1)岩石、鉱物及び化石の産出状態…瀞八丁(和歌山県・奈良県)
  • (2)岩石の整合及び不整合…浅間山溶岩樹型(群馬県)
  • (3)地層の褶曲及び衝上…砥部衝上断層(愛媛県)
  • (4)生物の働きによる地質現象…吹割渓ならびに吹割瀑(群馬県)
  • (5)地震断層など地塊運動に関する現象…野島断層(兵庫県)
  • (6)洞穴…富士風穴(山梨県)
  • (7)岩石の組織…東尋坊(福井県)
  • (8)温泉並びにその沈殿物…夏油温泉の石灰華(岩手県)
  • (9)風化及び浸蝕に関する現象…鳥取砂丘(鳥取県)
  • (10)硫気孔及び火山活動によるもの…昭和新山(北海道)
  • (11)氷雪霜の営力による現象…碁石海岸(岩手県)
  • (12)特に貴重な岩石、鉱物及び化石の標本…歌津館崎の魚竜化石産地および魚竜化石(宮城県)

富山県内の例

魚津埋没林(特別指定 魚津市)

魚津埋没林

昭和5年の魚津漁港改修の際、波打際や浅い海底から多量の樹根が発見された。樹種はほとんどがスギで、大きなものは直径4m、周囲12m、樹齢は約500~1,000年であった。この埋没林は、海面が上昇したことによって約1300~1700年前に海面下に沈んだものと考えられている。全国で14件ある化石の国指定天然記念物のうち、海底林が指定されているのはここだけである。埋没林としても、これほど良好な保存状態で発見された例はめずらしく、入善沖や石川県の松任沖で発見されたものと並んで全国でも3本の指に入る。

猪谷の背斜・向斜(国指定 富山市(旧細入村))

猪谷の背斜・向斜の背斜部分

猪谷地内の神通川左岸の崖約250mにわたって見られる褶曲の露頭である。中生代の手取層群の猪谷砂岩・頁岩が重なった地層が褶曲したものである。

褶曲のでき方

真川の跡津川断層(国指定 富山市(旧大山町))

真川の跡津川断層

岐阜県から富山県にかけて伸びる右横くずれの活断層で、総延長は60km、安政5年に飛騨地方に大きな被害を出した飛越地震の震源地となったといわれ、日本を代表する活断層である。左右に地層が断層線で真直ぐにずれており、左の花崗岩と右の礫層のずれがよく理解できる典型的な断層露頭である。

断層の種類

友坂の二重不整合(県指定 富山市(旧婦中町))

友坂の二重不整合

婦中町友坂地内の県道笹倉・西押川線に沿った崖(富山医科薬科大学裏)に、三つの時代を異にする地層が二つの不整合で重なっているのが見られる。

不整合のでき方

薬師岳の圏谷群(特別 富山市(旧大山町))

氷河によってできた、椀を半分に割ったような形の圏谷(カール)が4つ並んでいる。南から数えて第一圏谷(南陵カール)は深く、形は最も立派で、第二圏谷(中央カール)は山頂直下にあり、東西600m、南北400m、深さ約200mである。第三圏谷(金作谷カール)は中央カールより少し小さいが中にS字状の丘(堆石堤)がある。第四の圏谷といわれているものは圏谷壁がはっきり残っておらず、あまり明瞭ではない。

立山の山崎圏谷(国指定 立山町)

立山の主峰・雄山の西斜面に、お椀を半分にしたような地形が見られる。これが山崎圏谷(カール)である。圏谷の標高は約2,700mである。その下に堆石(モレーン)の丘が三段あり、圏谷が一度に形成されたものでなく数回にわたって形成されたことを示している。日本のカールの中では小さいが、形と端堆石の丘が北アルプスのカールの中でも立派である。山崎圏谷は、日本で初めて氷河地形を発見し研究した山崎直方を記念して命名された。

圏谷(カール)の発達

お問い合わせ

所属課室:教育委員会生涯学習・文化財室 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7  県庁南別館4階   

電話番号:076-444-3434

ファックス番号:076-444-4434

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