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更新日:2021年2月24日
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天然記念物は、貴重な大自然を記念するもので獣や鳥、昆虫などの「動物」、樹木や草花などの「植物」、断層や化石などの「地質・鉱物」、そして、それらに富む天然保護区域を指します。過去に、神社の境内にある巨木が多く指定されたため、現在でも天然記念物の中では巨木の件数が高い割合を占めています。
近年では全国的に開発が進み、貴重な自然が失われ始めたことにより、絶滅のおそれがある動植物を保護する機運が高まっています。天然記念物はほかの文化財とは異なり、人間が手を加えず、自然のまま残すことによって守られるという特徴があります。ですからなかなか訪ねて行きにくい場所にあるものも少なくありません。
しかし、近年では、もっと天然記念物が皆さんに親しまれるように、見学施設を作ったりして積極的な活用がはかられるようになりました。ぜひ、富山の大自然や生命の神秘に触れてみてください。
天然記念物とは、どのようなものを指すのでしょうか。また、どのような天然記念物が指定されるのでしょうか。
日本列島がたどってきた歴史の変遷を検証できるもの、日本独自の風土の中で形成された自然、日本人と自然の関わりを示すものなどが天然記念物となります。ちょっと抽象的でわかりにくいのですが、簡単に言うと、日本らしいもの、日本人に親しみのあるもの、日本を理解できるものと言ったところでしょうか。
具体的には、動物、植物、地質・鉱物、およびそれらの生息地・渡来地や自生地などの地域で学術上価値の高く日本の自然を記念するものをいいます。これらには、人の手の加わらない全くの天然のものと、人の植えた樹木や畜養動物などの人為的自然物があります。
これらの中から、学術上貴重で、わが国の自然を記念するものを天然記念物として、また保護すべき天然記念物を豊富に有する一定の区域を、天然保護区域として指定されます。また特に価値の高いものは「特別天然記念物」に指定されます。
天然記念物の性格上、「史跡天然記念物」や「名勝天然記念物」といったように指定分野や指定理由が複数にわたる天然記念物も少なくありません。県の指定物件では史跡に続いて多い指定件数となっています。
また、平成17年4月の文化財保護法の改正により登録文化財制度が拡充され、「登録記念物」の制度が施行されました。これはまだ価値が定めきれない近代の記念物を適切に残していくための制度で、「遺跡」「名勝地関係」「動物、植物及び地質鉱物関係」に分かれ、天然記念物は「動物、植物及び地質鉱物関係」として扱われます。
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