更新日:2021年2月24日

ここから本文です。

越中地域考古資料(早川荘作蒐集品)

越中地域考古資料

早川荘作氏(JPG:89KB)
早川荘作氏

越中地域考古資料は、富山県の考古学の草分けの一人である早川荘作(はやかわしょうさく)氏が、明治、大正、昭和の長年にわたり収集された県内外の考古遺物1,699点で、昭和44年に富山県に寄贈されたものです。これまで当センターが「早川コレクション」として保存、活用してきました。

その早川コレクションが、平成20年3月21日、「越中地域考古資料(早川荘作蒐集品)」として、国の登録有形文化財に答申されました。考古資料としては全国でも2例目であり、県内では第1号となります。

越中地域考古資料(早川荘作蒐集品)(JPG:671KB)
蒐集品の数々

「越中地域考古資料」は、縄文時代草創期から弥生、古墳、古代、中世に至るまでの県内外の貴重な考古遺物が数多くみられ、その質・量ともに優れており、学術的にも資料価値の高いものです。収集されたものは、ただ土器片や石器を集めただけではなく遺跡ごとに分類されるなど、研究資料として貴重なことから、あえて「蒐集品」(しゅうしゅうひん)と銘打たれたのです。

早川荘作氏 年譜

  • 明治21年 下新川郡前沢村(現黒部市)で、松井甚作の四男として生まれる。
  • 明治41年 東京大学坪井正五郎教授の講演、天神山遺跡への随行で感銘を受け、考古学に興味をもつ。
  • 明治44年 この頃から県内外の遺跡の散策や遺物採取を盛んに行う。
  • 大正15年 『越中石器時代民族遺跡遺物』を刊行
  • 昭和11年 『越中史前文化』を刊行
  • 昭和23年 富山考古学会を設立し、初代会長となる。
  • 昭和36年 藍綬褒章受賞
  • 昭和37年 『富山県の石器と土器』刊行
  • 昭和43年 所蔵遺物の県への寄贈申し入れ
  • 昭和44年 所蔵遺物の引き渡し、県民会館で早川コレクション公開展示
  • 昭和48年 文化財保護の功績により勲五等瑞宝章を受ける。
  • 昭和52年 県埋蔵文化財センターが開設され、「早川コレクション」を公開
  • 昭和53年 五月没(90歳)

お問い合わせ

所属課室:教育委員会埋蔵文化財センター 

〒930-0115 富山市茶屋町206-3 

電話番号:076-434-2814

ファックス番号:076-434-2859

関連情報

 

このページに知りたい情報がない場合は

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?