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更新日:2021年3月23日
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日本でも類を見ない「自然環境」と、先人が造り上げた電源開発や砂防事業などの「産業・防災」、立山信仰に見られる「歴史・文化」が一体となった、富山県が誇る「立山黒部」。こうした多彩な魅力を活かし、磨き上げ、結びつけることで世界の名だたる観光地に匹敵する“世界ブランド”としてさらなる高みを目指します。
「立山黒部」は、3,000メートル級の立山連峰や日本一のV字峡である黒部峡谷などの雄大な自然環境に、ライチョウをはじめとする貴重で多様な動植物が生息し、間近に見える富山湾の美しさも併せ持った世界的な山岳観光地です。また、世界文化遺産登録に向け取り組んでいる「立山砂防」や、江戸時代の立山信仰儀式の象徴の一つ「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」などの観光資源にあふれ、さらに飛躍が期待できる地域でもあります。
一方、訪日観光客や国内の個人旅行者の増加、北陸新幹線の開業による首都圏とのアクセスの劇的な改善などによって、「立山黒部」を取り巻く情勢は大きく変化しています。
県では、旅行者の多様なニーズに応えられるよう、「立山黒部」における観光をできるだけ「通過型」から「体験型・滞在型」の観光に改め、「本物の価値・魅力」をご堪能いただけるよう取り組む必要があると考えています。
そこで県では、平成29年6月に「『立山黒部』世界ブランド化推進会議」を設置し、世界ブランド化に向けた28のプロジェクトについて、環境保全と観光振興を両立させながら、その実現に向け取組みを進めています。
←会議の様子(第4回推進会議(H30年12月2日))
プロジェクトの大きなテーマの一つである「黒部ルートの一般開放・旅行商品化」については、関係の皆さんのご協力をいただき、関西電力株式会社と粘り強く協議を重ねた結果、昨年10月に協定を締結することができました。
←協定式の様子(H30年10月17日)
これにより、安全対策工事の完了後となる2024年度から、年間最大1万人の利用が実現し、現在の公募見学会の年間約2千人に比べて大幅に拡大されます。また、立山黒部アルペンルートと黒部峡谷を周遊できるようになり、原生の自然に触れ、黒部川の電源開発の歴史を安全に体感し学べる貴重な産業観光ルートとなります。多くの県民の皆さんの長年の夢や希望の実現に向け、大きな前進となりました。
なお、これまで平日のみ実施していた公募見学会を拡充し、2019年度は新たに土日祝日にも4日間実施しますので、ぜひ足をお運びください。
県ではこのほか、立山ケーブルカーの現状を踏まえたロープウェイ整備等の調査検討、さまざまなニーズに対応する多様な宿泊施設の整備に関する検討、専門ガイドによるエコツアー造成などの滞在環境の充実等も進めています。
また、登山道の整備やライチョウサポート活動の実施など、自然環境の保全も引き続きしっかりと取り組んでまいります。
県民の皆さんが大切に受け継いできた貴重な財産「立山黒部」。その価値を守りながら、さまざまな魅力を世界中に伝えていきます。そして、国内外から多くの観光客に訪れていただき、選ばれ続ける観光地となるよう、努力を続けてまいります。
立山黒部の魅力がより高まるね!
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