安全・安心情報
更新日:2021年3月22日
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思春期は、大人に向かってカラダが大きく変化する時期です。人との違いが気になるかもしれません。精神的にも不安定になり、イライラしたり、急に興奮したり、自分の気持ちがコントロールできなくなったり、急に自信がなくなったりする人もいるかもしれません。それが普通です。
人との違いが気になり、口臭、体臭が気になることもあるかもしれません。自分の思い込みということも多いですが、まず家族など身近な人に客観的な意見を聞いてみましょう。それでも気になる場合は、口臭は歯科へ。体臭は、実は哺乳類である「ヒト」の機能として、優れた機能なのです。誰にでもあることですが、友だちや好きな異性の前では気になることもあるでしょう。毎日の入浴で清潔を心がけ、それでも気になる場合は制汗剤などを使用してみてはいかがでしょう。
また、便秘の人はいませんか?学校で排便するのを避けたり、朝起きるのが遅いために排便する時間がとれなかったりすることで、習慣的に腸の動きを止めてしまうことが、便秘の原因です。登校前に自宅で朝ゆっくりと排便できる時間の余裕をもてるよう、30分早く起きてみましょう。
ダイエットも厳禁です。とくに10代の女性は子宮や乳房など命を育む器官や、骨を成長させる大事な時期です。急激な体重減少、または元の体重の10%以上の体重減少が起こると、月経が止まったり、子宮や骨の発育が止まったりします。20歳までに骨が完成しなかった場合、後で取り返すことはできません。
人との違いに悩むのも、思春期。でも、人間の体にムダなところは1つもありません。そのままの自分を愛してください。「持ち物より持ち主」を磨きましょう。
お話をきいた人/女性クリニックWe!TOYAMA種部恭子医師
太っていると気にしている子がいますが、本当に太っていますか?無理なダイエットによる「やせ」は無月経や低体温の原因になります。体重はBMI値などを参考にして、健康体重を目指しましょう。
便秘の原因はいろいろありますが、多いのは便意を我慢して便秘になることです。まず、朝食をしっかりととり便意を感じたらすぐにトイレに行く習慣をつけることが大切です。学校でトイレに行きにくい場合は、家でトイレに行く時間をつくりましょう。また、腸内をきれいにする食物繊維(しょくもつせんい)やいもや豆、海藻をたくさんとることも必要です。
鉄分が不足しておこる貧血が10代の女の子に多いです。特にこれといった病気がないのに、からだがだるく、息切れしたり、立ちくらみがあったら貧血がないか調べてみましょう。予防には、普段の食事で野菜や海藻、レバーなどを食べるようにしましょう。
歯肉の病気がある場合は、歯医者さんでの治療が必要ですが、ほとんどが口の中(歯や舌など)をきれいにしておけば、気にならないものです。食後は歯を良くみがきましょう。
思春期は、新陳代謝(しんちんたいしゃ)が盛んになって、汗をかきやすくなります。からだを清潔にすることが第一です。特に、わきや足、頭はせっけんやシャンプーでよく洗いましょう。制汗剤などを使う方法もあります。
たばこはたくさんの発がん物質を含んでいるといわれ、がんや心臓病になりやすいです。たばこはやめたいと思った時にやめられず悩んでいる大人がたくさんいます。発育ざかりの思春期の時期には厳禁です。
たばこのけむりから体を守ろう!(PDF:1,035KB)(PDFが開きます)
大人が飲んでいるのを見ると「楽しそうだな」と思うかもしれませんが、急性アルコール中毒になったり、10代でアルコール依存症になったりすることもあります。お酒をやめたくてもやめられない、悩んでいる大人がたくさんいます。発育ざかりの思春期の時期にとって、お酒は脳や内臓に大きなダメージを与え、酔うと自分の行動がコントロールできなくなり、犯罪に巻き込まれたりすることもあるので厳禁です。
胃や消化管は、食物を消化し栄養を吸収するために、伸びたり縮んだり蠕動(ぜんどう)運動をしています。胃が空っぽの時でも収縮しているから、空気の移動で「グー」という音がでるのです。特に緊張している時に、神経の動きでよく音がでるともいわれています。便秘や下痢、腹痛などの異常がなければ、生理的なものなので心配しりません。朝食は、時間をかけてゆっくりたべ、ガスがたまりやすい食品(いも類、豆類、炭酸飲料など)は避けましょう。
睡眠は、太陽の光と体内時計が関係しています。朝起きたときに太陽光をあびて、朝であることを感じ、時間がたって夜になると眠くなるホルモンが分泌します。気持ちのよい眠りのためには、毎日同じ時刻に起き、規則正しい生活をこころがけることです。人により睡眠時間は違い、8時間眠らなければならないことはないので、無理に眠ろうと思わなくてもいいです。日中にほどほどの運動をしたり、お風呂はぬるめにし、寝る4時間前から、コーヒーやチョコレートなどのカフェインをとらないように気をつけましょう。
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