更新日:2023年11月20日

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男性のからだの悩み

性器の気がかり、誰にでもある

性器(陰茎)は、他人とはっきり見比べることができないため、自身の陰茎の大きさや長さ、色、形に不安を感じがちです。性器の大きさに自信が持てない人、コンプレックスを感じている大人もたくさんいます。雑誌などを読むと、日本人の性器の平均的な長さは、平常時で8cmほど、勃起時で13cmほどと書かれていたりします。しかし、性器の成長は個人差があります。また、「色が黒すぎる」といった悩みもよく聞かれます。色はメラニン色素の関係。成長すると、沈着してくるのは自然なことです。ただ、思春期で正常時の長さが短めの人は、遺伝的な要素やホルモンの異常などがあるかもしれません。

よくある性器の悩み

Qペニスが小さい?

Aペニスの大きさは人それぞれです。性器の成長には個人差があるので一概には言えません。

Q精液に血が混じっていたら?

A血精液症といいますが、原因が分からないことも多く、徐々に減るようなら心配ないです。
しかし、繰り返す場合は泌尿器科で相談して下さい。

Q早漏かもしれない?

Aパートナーの腟内に射精できない程の場合は、泌尿器科で相談しましょう。性交時間が短いだけの場合は個人差によることが多く、性交時間が長いことに価値があるわけではありません。むやみに心配しないことです。

Q勃起障害(ED)かもしれない?

A十分勃起せずに満足な性交が出来ない状態をいいます。ストレスや過労等が要因となることもあるようです。機能的(身体の異常はなく、マスターベーションは可能)な場合は、障害となっている原因を取り除くことで、治ることも多いようです。ホルモンの異常、陰茎の血管や、勃起をつかさどる神経が原因で起こる場合もあるので、泌尿器科で相談しましょう。

Q性器の様子がおかしい?

A性感染症のこと

包茎のこと

悩みで圧倒的に多いのが「包茎(ほうけい)」ではないでしょうか。性器は、小児のときには亀頭が包皮におおわれています。そして、成長に伴い、亀頭が露出してきますが、そうならない状態が「包茎」です。
包茎は以下に大別できます。

包茎の種類

包茎は、亀頭と包皮の間に恥垢が溜まりやすいため、感染症などが起こりやすくなります。清潔に保つことを心がけてください。包茎かなと思ったら、ひとりで悩まずに、泌尿器科の先生に相談してみましょう。

よくある包茎の悩み

Q手術が必要?

A真性包茎で手術が必要な場合は保険がききますが、手で包皮をずらすと、亀頭部がでる場合はほとんど手術は必要なく、日常生活やセックスには、影響しません。見た目のために手術をする場合は、保険がききません。
手術をすすめる広告にまどわされないようにしましょう。

Qお風呂での手入れはどうしたらいい?

Aペニスは表面だけでなく、包皮の中にも垢(あか)がたまります。
お風呂に入ったら包皮をむいてきちんと洗い、また包皮をもとにもどしておきましょう。
【お風呂での手入れ】
ペニスを両側から指でしっかりと持ち、皮を少しずらすようにする。亀頭部と皮がくっついているところを、ゆっくりとはがしていく。無理にすると出血することもあるので、できる範囲でする。ペニスをよく洗い、皮を元通りにしておく。お風呂に入った時に毎日続けていくと、うまくできるようになる。亀頭が露出できれば、大丈夫です。

Q包皮が戻らないときはどうしたらいい?

A先が狭いと戻らなくなることがあるので、少しむいたあとは、必ず戻します。
もし戻らないときは、あせらないこと。

  • 1)ペニスの狭くなっているところを持ってもとに戻してみる。
  • 2)亀頭部を少し押しつぶすようにしてみる。

それでも戻らない時は、なるべく早く泌尿器科を受診しましょう。

マスターベーションは自然な行為

マスターベーションは自分の手などで性器を刺激し、性的な快楽を得る行為です。行為に罪悪感やうしろめたさを感じることはありません。思春期になると、性的な欲求が高まることは自然なことです。成長の証しとも言えます。マスターベーションによって、性欲をコントロールし、ストレスを発散させることにつながります。

手や性器を清潔に

性器に触る手や指は清潔にしておきたいものです。引っ掻かないように、長い爪も切っておきましょう。触るときは優しく扱いましょう。固い床や布団に強く擦りつけたりする人もいますが、強い刺激を与えすぎないように。女性とのセックス時にここちよさや感覚が分からなくなったり、遅漏や射精障害の原因になったりすることもあります。
刺激を求め、尿道口にマッチ棒状のものを差し込んで、病院に担ぎ込まれる人もいます。危険なことをして、性器を傷つけることがないように注意しましょう。

よくあるマスターベーションの悩み

Q回数は何回まで?

A自分がそうしたいと思うなら、回数の多い少ないは心配しなくてもかまいません。日常生活に影響が出るようであれば、泌尿器科で相談しましょう。

Qマスターベーションすると頭が悪くなるの?

A頭が悪くなることはありません。間違った方法でなければ体への害もありません。

Qマナーはあるの?

Aマスターベーションは、プライベートなことです。人前で話したり、人に見せたりすることではありません。

不妊について知ろう

男性側、女性側と不妊の原因はさまざま。ご夫婦でしっかり話し合い、男性も検査を受けることが大切です。結婚年齢の高年齢化に伴い、不妊治療を受けるご夫婦が増えています。

男性も気軽に診てもらいましょう

不妊は、女性の身体に原因があると思われがちですが、男性側の原因で子どもが授からないこともあります。妻が不妊クリニックを受診したときは、夫も泌尿器科で一緒に検査を受けましょう。年齢が上がるにつれて、精子の数は少なくなり、活動率も低下していきます。若いうちからの治療の方がより妊娠の確率も高まります。
男性不妊の原因として、以下が挙げられます。

  • 「男性性機能障害」……勃起障害(ED)、射精障害など
  • 「精液性状低下(精子形成障害)」……精子の数や動きが悪いなど
  • 「無精子症」……精液中にまったく精子が認められない状態

子どもの頃を振り返ってみてください。おたふく風邪に罹り、高熱が続いたとか、睾丸炎になりませんでしたか。子どもの頃の停留睾丸、ヘルニアの手術なども要因の1つです。

生活習慣を見直す

「男性性機能障害」や「精液性状低下(精子形成障害)」は、喫煙やアルコールの過剰摂取、肥満、糖尿病、動脈硬化なども要因と考えられています。また、長時間のサウナなどであたためすぎることで、睾丸の機能が低下することもあります。生活習慣を見直すことが大切です。
精子を運ぶ管など、通り道が詰まっている場合、閉塞したところを手術で修復することで、精子の通りが改善される場合があります。無精子症と診断されても決して諦めてはいけません。精巣内の精子を取り出して、顕微授精させることも可能になってきています。医学の進歩はすさまじく、十数年前では考えられない治療方法が生み出されています。まずは、専門医に相談してみましょう。

医師と看護婦さん

男性によくある病気

男の子に多い病気

一人で悩まず、泌尿器科へ

前立腺がんなど泌尿器の病気は、中高年に起こりやすく、思春期の男の子たちには多くありません。年齢に関わらず包茎や短小ペニスなどに悩んでいる場合は、泌尿器科を受診してください。
性交の初体験が早くなることで、クラミジア感染症など性感染症の危険を思春期でも心配しなくてはなりません。思い当たる行為があり、病気の症状(おしっこのときの痛み)が現れたなら、すぐに泌尿器科の先生に診てもらいましょう。

性感染症のこと

お問い合わせ

所属課室:厚生部こども家庭室子育て支援課切れ目ない子育て支援担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3208

ファックス番号:076-444-3493

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