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更新日:2023年11月20日
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1年以上、定期的に性交を持ちながら、子どもに恵まれない夫婦を「不妊症」といいます。最近では、その数が増加し、7組に1組が不妊症であるといわれます。
不妊症の原因には、男性側の原因、女性側の原因、原因不明などがありますが、まずは原因を調べて、年齢やライフスタイルにあった治療を行います。治療に長い月日がかかることもありますし、治療をしたからといって、必ず子どもに恵まれるわけではありません。治療をしないという選択をする夫婦もいます。
不妊治療は、排卵と性交のタイミングを合わせるタイミング法や、人工授精や体外受精、顕微授精などがあります。治療は段階的に行いますが、夫婦の年齢により早めに進めることもあります。
治療は、女性に多大な負担を強います。たび重なる通院、病気ではないけれど投薬や注射を受けるなど、仕事をやりくりしながら、毎月毎月妊娠を待ち望む・・・。身体的にも時間的にも労力を要します。精神的な負担もとても大きいのです。夫は、治療をすることで増える妻の負担を十分理解し、夫婦でしっかり話し合い、主体的に治療を選択しましょう。
妊娠しても2回以上の流産・死産または早期新生児死亡(生後1週間以内)によって子どもを得られない場合、「不育症」といいます。これらの約半数は偶発的な流産で、残りの半数にリスク因子が認められることがあります。
不育症のリスク因子には、「子宮の形の異常」「甲状腺異常」「夫婦の染色体の異常」「抗リン脂質抗体陽性」などがあります。
リスク因子や治療についてしっかり説明を受け、不安を取り除くことが大切です。まずは、産婦人科のドクターに相談してみましょう。
不育症専門相談リーフレット(PDF:273KB)(PDFが開きます)
不妊症のカップルが増えている背景には、セックスレスの増加もあげられます。セックスレスは、特別な事情がないにも関わらず、一ヵ月以上、セクシャルコンタクトがない状態をいいます。原因はさまざまで、仕事が忙しくてゆとりがないなどの社会的な背景や、アダルトビデオの影響で正しいセックスの知識がないことなどがあげられます。
セックスレスの状態が続くと、女性は「私に魅力がないのでは」「愛されていないのでは」とつい自分を責めがち。でも、彼には彼の事情があって、あなたのせいではないのです。
それよりも、性生活というものをもっと広くとらえることも大切です。二人で山に出かけて美しい景色を楽しんだり、美味しいものを食べたり、毎日を楽しむこと。そして手をつないだり、抱擁したり、自然なふれあいをすること。その延長線に、豊かな夫婦生活はあるのです。
お話をきいた人/女性クリニックWe!TOYAMA若杉聡美医師
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