更新日:2021年2月24日

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基金活動砺波市[太田]

砺波市太田

たくさんの史跡、歴史ある建築物。
歩いてガッテン、ふるさと発見。

砺波平野の東部を環流する一級河川・庄川は、日本農業の原風景である散居村の形成に大きな影響を与えました。その庄川の中流域左岸に位置しているのが太田地区で、約450世帯、1700人が暮らしています。地区内には江戸時代後期の句碑や石碑、石仏なども多く、神社の例祭や左義長、獅子舞、相撲など多彩な年中行事が催されています。

[作成:平成19年9月]

地域を愛する第一歩は、地域を知ることから!

あずまだちを見学この地に住んでよかったと実感でき、この地に住み続けたいと思える地域づくり。そして地域を愛し、誇りが持てる地域をつくりたい。そんな思いをこめ、「もの知り地図」の作成に取りかかりました。
地域を愛する第一歩は、地域を知ることから始まるという観点で、まずは地域活動に参加しにくい40代、50代の男性を中心に「太田農村を考える会」を結成。公務員、会社員、自営業など、職種も勤務体制もバラバラな人々の集まりですが、「地域への愛着は同じ」という思いで活動に取り組んでいます。

歩いてガッテン 史跡編「歩いてガッテン史跡編」には、久泉遺跡や太田遺跡、住吉神社など、太田地区各所にある旧跡を訪ねる6コースが紹介されています。

村の歴史をたずねよう村の文化をたずねよう

歩いてがってん 建物編太田地区には、縄文時代、奈良時代から室町時代までの遺構と遺物が確認された久泉遺跡、奈良・平安時代の須恵器が出土した太田遺跡など、中世から近世に属する石造物が数多く残されています。この文化遺産を若い人たちにも知ってもらおうと、平成2年に出版した「太田村史」をベースに、砺波市立太田公民館文化部と協力して「太田ものしりマップ歩いてガッテン 史跡編」を発刊。太田地区の各所にある旧跡を6つのコースで散策できることを紹介し、これを元にした地域再開発の行事を行なったりしました。

また、太田地区は、南砺市にある国指定重要文化財・厳浄閣(福野高校)の設計建築をした明治の名工・藤井助之丞を輩出した地でもあります。地区内には、彼が宮大工として初めて手がけた万福寺観音堂、全盛期だった40代頃の作である住吉神社、晩年最後の力量を発揮した専念寺など、多彩な建造物が多く見られることから、2年目には「建築編」を発刊しました。建物の見方や部位の呼び名などもわかりやすく解説し、地区民の関心を高めています。

大切な財産を後世に

平成16年10月の台風23号で、当地区のカイニョ(屋敷林)が大打撃を受けました。特に心のよりどころである住吉神社の社叢は、樹齢約400年、幹回り約5メートルの大木を含め、壊滅的な状態となりました。しかし、「大切な財産を何とか後世に残したい」という地区民の思いが実り、樹齢約400年の杉の根は散居の景観を支えた証として散居村ミュージアムに展示されています。また、神社には新たに80本のタテヤマスギが植樹されました。

自分たちのふるさとを知ることは、自分自身の、そして地域のこれからを探ることにもつながるはずです。マップの作成は、そのきっかけづくりとしてとても意義があったので、今後は、わかりやすい絵本やきれいな写真集も手がけていきたいと思っています。

これからの課題として、公民館活動とも協力しながら、じいちゃん、ばあちゃん、父さん、母さん、子どもたちの三世代交流を深めていきたいと思っています。

新聞記事、植樹風景、歴史ある建物
(左)散居村ミュージアムに展示されることになった樹齢400年の杉の根の話題は、新聞でもとりあげられました。
(中)住吉神社には、新たに80本のタテヤマスギが植えられました。
(右)獅子をかたどった木鼻(きばな)と、見事な龍の装飾の手挟(たばさみ)

太田地区の農村を考える会 会長 尾田 武雄

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農村振興課 

〒930-0004 富山市桜橋通り5-13 富山興銀ビル4階

電話番号:076-444-3380

ファックス番号:076-444-4427

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