プラスチックトレイの実態調査結果について
日常生活で多く排出される食品トレイについて、スーパー等の事業者におけるノートレイや紙トレイなどへの転換を目指すため、プラスチックトレイ等に関する実態調査を実施し、結果を取りまとめましたのでお知らせします。
1 消費者及び事業者へのアンケート調査
(1)消費者の意識調査
県内のスーパーへの来店者540名を対象に実施。ノートレイ商品や紙などの代替トレイ
商品の購入意欲、コスト負担等に対する考えなどを調査。
【結果概要】
- 8割以上の人がプラスチックトレイはリサイクル回収に出している。
- プラスチックトレイの代替品(ノートレイ商品、紙などのエコなトレイ、リサイクルトレイ)を利用した商品を選んで購入する人は3割程度。
(半数以上は意識していない。)
- 9割以上の人がやわらかいものを除き、野菜、果物はノートレイでもよいと回答。
- 肉・魚介類、惣菜についてはプラスチックトレイ包装がよいとの意見が4~6割。
- 約7割の人がトレイ転換に伴う費用負担(5~10円程度)に協力できると回答。
(商品価格が5~10円程度上乗せとなってもよいとの考え)
- ノートレイを進めることにより、商品の購入直後に容器をレジ横のごみ箱に捨てる「くるりポイ」の削減にもつながると考えられる。
(2)スーパー等の実態調査
県内に出店する食品スーパー10社を対象に実施。プラスチックトレイの使用状況、
ノートレイ商品や紙などの代替トレイ商品の使用状況、今後の転換の可能性等を調査。
【結果概要】
- 紙トレイを使用する事業者は4社、バイオマスプラスチックトレイを使用する事業者は1社あり、生分解性プラスチックトレイを使用する事業者はなかった。
- 野菜、果物(やわらかいものを除く)については、プラスチックトレイの使用割合は低く、使用している場合もプラスチックトレイ以外での販売が可能とする回答が多い。
- 肉類、魚介類、惣菜(揚げ物を除く)については、現状、プラスチックトレイの使用割合が高く、それ以外での提供はできないとの回答が6割を超える。
- プラスチックトレイの削減・転換で課題となることとして、商品の破損・保護、運搬時の形崩れ、消費者意識・理解を得ること、などが挙げられている。
- プラスチックトレイの削減・転換に伴う費用負担について、行政へ支援を求める回答もあった。
まとめ
- 野菜、果物のノートレイ商品を一層普及していくとともに、商品の破損・形崩れなどに気を遣う肉・魚介類、惣菜などの代替トレイへの転換を進めていくことが必要。
- 消費者からは、プラスチックトレイからノートレイや代替トレイへの転換を図ることについて、事業者による必要経費が商品価格に上乗せとなっても理解・協力できるとの意見も出された。
2 プラスチックトレイ削減、転換事例、プラスチックトレイ代替品に関する商品情報の調査
全国の食品スーパーにおけるプラスチックトレイの削減・転換事例やプラスチックトレイ代替品に関する商品情報を調査。
⇒ 詳細は関連ファイルの報告書(P.21~「第3章」)をご参照ください。
3 今後の対応
スーパー等におけるノートレイや紙トレイなどへの転換を行うモデル事業を実施し、プラスチックトレイの削減効果、消費者の反応などを検証するとともに、課題の解決策や展開方策を検討することとしています。
関連ファイル
プラスチックトレイの実態調査報告書(PDF:4,849KB)