安全・安心情報
更新日:2021年3月17日
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私たちの身の回りにある全てのものが元素や化合物などの化学物質によって構成されており、国内では約10万種類の化学物質が使用されています。
こうした化学物質はその特徴を活かし原材料や製品など色々な形で利用され、私たちの生活を豊かにし、毎日の生活に欠かせないものになっています。
化学物質は「製造」,「使用」,「廃棄」することによって大気中、川や海などの水の中、土の中へ排出されるため、環境汚染や健康被害といった問題を引き起こすことが懸念されています。
「環境リスク」とは化学物質が人の健康や生態系に悪い影響を及ぼす可能性のことをいいます。その大きさは化学物質の有害性の程度と暴露量(身体に取り込む量)で決まります。(低ければ低いほどより安全です)
例1のように有害性の高い物質であっても微量の摂取であればその可能性は低くなる一方、例2のように有害性が低くても大量に摂取すると悪影響が生じる可能性は高くなります。このことから、使用する量を減らしたり、有害性の低い物質を使用することで環境リスクを減少させることができます。
化学物質が身体に取り込まれることを「暴露」といい、その量を「暴露量」といいます。
私たちの身体には、環境中に排出された化学物質が様々な経路で取り込まれます。例えば大気に排出された化学物質は呼吸により取り込まれるだけでなく、風により拡散したり、雨と一緒に川や海へと流れ込むことで動植物にも取り込まれ、人がその動植物を食物として取り込むことで、含まれる化学物質も同時に取り込まれます。
化学物質がもつ固有の性質の一つで、人の健康や環境に悪影響を及ぼす性質をいいます。
有害性の種類には致死、肝臓や腎臓に関する作用、アレルギーを起こす作用、発がん性などがあり、またその特性にはすぐに害が出る「急性毒性」と長期間の「暴露」で害が出る「慢性毒性」があります。
化学物質による「環境リスク」を減らすためには、一人ひとりが化学物質に関心を持ち、出来ることから始めていくことが大切です。化学物質を使用する私たちが排出者であることを認識し、環境にやさしいライフスタイルを心がけましょう!
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