安全・安心情報
更新日:2024年1月15日
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食料の多くを輸入に頼る日本。
それは作物を育てるために他国で使われた水を輸入していることにほかなりません。
私たちの毎日の暮らしは、実は膨大な水を海外に依存して成り立っているのです。
日本が輸入している農畜産物や工業製品を生産するために、海外では多量の水資源が使われています。つまり私たちは食料などを輸入するとき、間接的に海外の水資源も輸入していることになる…このような考え方が“仮想水問題”といわれています。
日本が輸入している食料等のすべてを生産するために、海外で使われている水は年間800億立方メートル/年にもなります。これは国内で1年間に使うかんがい用水544億立方メートル/年を大きく上回る膨大な量です。
▲日本のバーチャルウォーター輸入量(2005年度)
出所: | 輸入量 | 工業製品 通商白書(2005年) |
農畜産物 JETRO貿易統計(2005年)、財務省貿易統計(2005年) | ||
水消費原単位 | 工業製品 三宅らによる2000年工業統計の値を使用 | |
農産物 佐藤による2000年の日本の単位収量からの値を使用 | ||
丸太 木村需要表等より算定した値を使用 | ||
環境省作成資料 |
▲日本の仮想投入水総輸入量
(東京大学生産技術研究所の沖 大幹助教授(現教授)等のグループが試算した結果による)
<関連リンク>
世界には水不足や水質汚染などが深刻化している地域や国が多くあります。私たちは水を外国に頼るライフスタイルをすみやかに見直していかねばなりません。
地産地消や食育などを進めながら、食料の自給率を高めていく。また海水から真水をつくったり、汚れた水をきれいにするなど、これまで培った技術を生かして世界の水問題に積極的に協力していくことが大切です。
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