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更新日:2023年8月25日
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地球温暖化(気候変動)により、様々な影響が生じ始めており、今後もさらに影響は大きくなるのではないかと心配されています。
既に起こりつつある気候変動による影響を回避・軽減することにより、誰もが安心して暮らせる社会を守っていく必要があります。そのためには気候変動への「適応」について、考え、行動することが大切です。
ここでは、熱中症と適応策についての情報をまとめました。
気温が高くなると熱中症による緊急搬送者数が増加しますが、熱中症は気温だけでなく湿度や日射量等も考慮した暑さ指数(WBGT値)と密接に関係しています。
本県におけるWBGT値と熱中症搬送者数の関係は、図1のとおりであり、WBGT値が高くなるほど搬送者数が増加すること、特にWBGT値が30以上で急激に搬送者数が増加することが分かります。なお、年齢層別にみると、WBGT値が高くなるほど、特に高齢者の搬送者数が増加することが分かります。
図1 日最高WBGTと100万人当たりの緊急搬送者数(2008年~2020年)
人口構成比の将来変化を考慮して、100万人当たりの熱中症搬送者数を現在の気温、気温上昇の異なる3ケース(上昇なし、1℃上昇、2℃上昇)で予測したところ、図2のとおりで、現在の搬送者数を大きく上回りました。搬送者数の増加は特に高齢者で大きく、2℃上昇における高齢者の搬送者数は現在の2倍以上となる予測結果となりました。
図2 100万人当たりの熱中症搬送者数(人/年)
出典:初鹿ら:暑さ指数を用いた熱中症緊急搬送者数の将来予測について,富山県環境科学センター年報,49, 56-59,2021
熱中症の予防のためには、WBGT値を日常の活動の目安位にすることが有効です。また、環境省と気象庁は、WBGT値の予測をもとに「熱中症警戒アラート」を発表していますので、発表時にはいつも以上に予防のための行動に心がけてください。
熱中症警戒アラート発表ウェブページ(気象庁)(外部サイトへリンク)
ここでは様々な場面における熱中症対策事例を紹介します。
情報は随時追加していきます。
国立環境研究所(気候変動適応センター)では、暑さ指数(WBGT値)や気候変動適応に関する情報などをスマホでお手軽に確認することができるお役立ちアプリ「みんなの適応A-PLAT+」を提供しています。
暑さ指数(WBGT値)に関するデータは、暑さが気になる期間(毎年4月下旬から10月末頃まで)に最寄りの地域の数値が表示できます。
また、イラスト入りのわかりやすい解説で、熱中症対策や気候変動適応に関する基礎知識が楽しく学べます。
その他、より詳しい解説コンテンツ「ココが知りたい地球温暖化気候変動適応編」や、国内の様々な地域で実際に取り組まれている適応策、適応計画に関するインタビュー記事のほか、シンポジウムなどのイベント情報も見ることができます。
みんなの適応A-PLAT+(エー・プラット・プラス)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
出典:「気候変動適応情報プラットフォームポータルサイト」(外部サイトへリンク)
熱中症は特に高齢者への影響が大きいことが指摘されています。
熱中症の予防には、水分補給と暑さを避けることが大切で、日常生活における注意点や予防法についてチェック形式でわかりやすくまとめられたリーフレットです。
おおさか気候変動適応センターでは、「国民参加による気候変動情報収集・分析事業」により、現場(農業現場、交通誘導、建設現場)における暑さ対策用品(ファン付き作業着や水冷ベスト等の暑熱ストレスの軽減技術)の効果を検証しています。サーモグラフィの結果や使用感のヒアリング結果などとともに、留意点も含めてわかりやすくまとめられています。
厚生労働省では、中小事業者等を対象に今すぐ使える熱中症ガイドを公表しています。屋内外作業など幅広い現場での対策と熱中症についての基礎知識が分かりやすくまとめられています。
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