安全・安心情報
更新日:2021年2月24日
ここから本文です。
建造物 絵画 彫刻 工芸品 書跡・典籍・古文書 考古資料
歴史資料 有形民俗文化財 無形民俗文化財 無形文化財 史跡 名勝
天然記念物 伝統的建造物群保存地区 埋蔵文化財 指定されていないもの
「建造物」は大きく分けて、民家や商店、寺院、神社など主に木造で人が住んだり集まったりするために建てられた「建築物」と、橋やトンネル、ダムなど主にコンクリート造で生活の利便に役立つために作られた「構造物」があります。建築物は、一般に公開されていることが多く、民家や商店では家の中に入って立派な部屋や材料を、自分が住んでいる気持ちで観察してみましょう。寺院や神社では壮大な大きさを感じながら、組み物などの細部の彫刻に注意を向けてみるとよいでしょう。また、構造物は現在も車が通ったり、使われていたりと私たちの生活に欠かせないものばかりです。今の私たちの便利さを作ってくれた、先人の汗と知恵を肌で感じてみてください。
山門に入る前に、ちょっとしゃがんで中をのぞいてみよう。門のなかに仏殿がすっぽりと入って見えるよ。このほかにも、仏殿、法堂が全部見える場所などいろいろな場所を探してみよう。
総門の扉の丸い金具を見てみよう。全部大きさ、厚さ、形が違います。わざと違うものにして、こんなに手の込んだ仕事ができるということをアピールしています。
山門の扉の横の柱には、木の節を切り取って代わりに他の木を埋め込む「埋木」というわざが用いられています。しかも、埋められた木の木目が元の木の木目と合うように厳選されています。同じような埋木は瑞龍寺の至る所に見られます。探してみよう。
瑞龍寺仏殿は、お寺の中央にある四角い建物で、とっても天井が高いんだ。だから、手をたたいてみると、ビーンと音の余韻が残るはずだ。では、この建物の屋根は何で葺かれていたでしょうか。
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
浮田家住宅 | 富山市大田南町 | 富山市 | S54.5/21 |
旧森家住宅 | 富山市東岩瀬大町 | 〃 | H6.12/27 |
冨岩運河水閘施設 | 富山市中島 | 富山県 | H10.5/1 |
瑞龍寺 | 高岡市関本町 | 瑞龍寺 | M42.4/5S3.4/4 S57.6/11H9.12/3 |
気多神社本殿 | 高岡市伏木一宮 | 気多神社 | S6.1/19 |
武田家住宅 | 高岡市太田 | 高岡市 | S46.3/11 |
勝興寺本堂ほか11 | 高岡市伏木古国府 | 勝興寺 | S63.1/13 H7.12/26 |
菅野家住宅 | 高岡市木舟町 | 菅野 淳一 | S6.12/27 |
護国八幡宮 | 小矢部市埴生 | 護国八幡宮 | T13.4/15 |
雄山神社前立社壇本殿 | 立山町岩峅寺 | 雄山神社 (岩峅寺雄山神社) |
M39.4/14 |
旧嶋家住宅 | 立山町芦峅寺 | 富山県 | S46.3/11 |
立山室堂 | 立山町芦峅寺 | 立山室堂山荘 | H7.6/27 |
白山宮本殿 | 平村上梨 | 白山宮 | S33.5/14 |
村上家住宅 | 平村上梨 | 村上 忠森 | 〃 |
羽馬家住宅 | 平村田向 | 羽馬 外二 | 〃 |
岩瀬家住宅 | 上平村西赤尾町 | 岩瀬 幹夫 | 〃 |
旧富山県立農学校本館 | 福野町苗島 | 富山県 | H9.5/29 |
佐伯家住宅 | 福岡町蓑島 | 佐伯 久敬 | S46.3/11 |
県指定 | |||
筏井家住宅 | 高岡市木舟町 | 筏井 晴夫 | H10.2/25 |
旧沢崎家住宅 | 魚津市小川字天神山 | 魚津市 | S49.7/1 |
道神社拝殿 | 氷見市中田 | 道神社 | H5.8/18 |
万福寺山門 | 砺波市苗加 | 万福寺 | S40.1/1 |
入道家住宅 | 砺波市太田 | 入道 忠靖 | H10.2/25 |
浅地神明社本殿 | 小矢部市浅地 | 浅地神明社 | S40.1/1 |
城端別院善徳寺 | 城端町 | 善徳寺 | H5.4/9 |
五箇山の念仏道場 | 平村寿川 | 寿川地区 | S61.7/18 |
旧上中田念仏道場 | 上平村小原尻崎 | 上平村 | H10.2/25 |
羽馬家住宅 | 上平村小瀬 | 羽馬誠一 |
〃 |
瑞泉寺山門 | 井波町井波 | 瑞泉寺 | S40.1/1 |
安居寺観音堂 | 福野町安居 | 安居寺 | S46.11/18 |
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
富山市陶芸館 | 富山市安養坊 | 富山市 | H9.11/5 |
旧内山家住宅主屋ほか13 | 富山市宮尾 | 富山県 | H10.7/23 |
旧金岡屋住宅主屋ほか4 | 富山市新庄町 | 〃 | 〃 |
桜橋 | 富山市本町 | 〃 | H11.11/18 |
石金家住宅主屋ほか2 | 富山市水橋西大町 | 石金 道子 | H12.12/4 |
高岡商工会議所伏木支所 | 高岡市伏木湊町 | 高岡商工会議所 | H8.12/20 |
清水町配水塔資料館旧配水塔ほか2 | 高岡市清水町 | 高岡市水道局 | H8.12/20 H9.5/7 |
澤田家住宅主屋 | 高岡市二塚 | 澤田 冨子 | H9.6/12 |
棚田家住宅主屋ほか3 | 高岡市伏木錦町 | 棚田 梓 | 〃 |
谷村家住宅主屋 | 高岡市伏木中央町 | 谷村 眞一 | H9.12/12 |
能松家住宅主屋 | 高岡市吉久 | 能松 厚 | 〃 |
佐野家住宅主屋ほか6 | 高岡市御馬出町 | 佐野 博 | H9.12/12 H10.4/21 |
井波屋仏壇店 | 高岡市守山町 | 井波 亮 | H10.9/2 |
有藤家住宅 | 高岡市吉久 | 有藤 剛久 | 〃 |
清都酒造場主屋 | 高岡市京町 | 清都 慶介 | H12.12/4 |
大楽寺本堂ほか1 | 新湊市立町 | 大楽寺 | H9.6/12 |
城戸家住宅主屋 | 滑川市瀬羽町 | 城戸 レイ | H12.12/4 |
廣野家住宅主屋 | 滑川市寺家町 | 廣野 行雄 | 〃 |
廣野医院 | 〃 | 〃 | 〃 |
小沢家住宅 | 滑川市荒町 | 小沢 政商 | 〃 |
笹津橋 | 大沢野町・細入村 | 国土交通省 | H12.2/15 |
白岩砂防ダム | 大山町・立山町 | 〃 | H11.6/7 |
本宮砂防ダム | 〃 | 〃 | H11.8/23 |
入善町下山芸術の森アートスペース | 入善町下山 | 入善町 | H8.12/20 |
小杉町民展示館 | 小杉町戸破 | 小杉町 | H11.11/18 |
城端織物組合事務棟 | 城端町字大工町 | 城端織物工業協同組合 | H12.12/4 |
井波町物産展示館 | 井波町北川 | 井波町 | H8.12/20 |
福岡町歴史民俗資料館 | 福岡町下向田 | 福岡町 | H9.11/5 |
絵画は、紙や絹の上に顔料や墨などで絵や文字を書いたものです。このほか板や麻、木綿、土壁に描かれたものもあります。絵といえば額縁に入ったものを想像するかもしれませんが、文化財の絵画は大半が、掛け軸や巻き物、屏風などに書かれたものです。書かれている絵や内容は、様々ですが、仏教の宗教画では曼荼羅や不動明王図、来迎図、地獄絵が多く、世俗画では絵巻物、水墨画、障壁画、浮世絵などがあります。変わったものでは、絵馬もあります。日本古来の絵画ですので、大変もろく、光や湿度、温度に敏感なものばかりです。ですから、温湿度が管理された博物館や資料館で見学することが多いでしょう。フラッシュによる写真撮影が制限されている場合が多いので、注意が必要です。
高岡市勝興寺にある「紙本金地著色洛中洛外図六曲屏風」は平成12年の夏、オランダに出品されました。日本の宝がオランダで展示されたなんて凄いですね。
絵画の名称はこれらが組み合わさっているんだね。
日本中には洛中洛外図と呼ばれる絵画はいくつもある。でも、この勝興寺の洛中洛外図は「二条城」が描かれている点で珍しい。さあ、どこに描かれていたかな。
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
紙本著色野郎歌舞伎 婦女遊楽図六曲屏風 |
富山市中野新町 (現東京国立博物館保管) |
大津賀 善允 | S34.12/18 |
紙本著色四季花鳥図六曲屏風 | 富山市開 (現東京国立博物館保管) |
品川 洋一郎 | S62.6/6 |
紙本金地著色洛中洛外図六曲屏風 | 高岡市伏木古国府 | 勝興寺 | H6.6/28 |
紙本著色一塔両尊像ほか3 | 高岡市利屋町 | 大法寺 | H9.6/30 |
絹本著色法華経曼荼羅図 | 八尾町宮ノ腰 | 本法寺 | M33.4/7 |
県指定 | |||
絹本著色騎獅文殊菩薩像 | 富山市梅沢町 | 来迎寺 | S40.1/1 |
絹本著色聖徳太子孝養像図 | 富山市中野新町 | 横田 力 | S60.9/12 |
絹本著色日蓮宗本尊曼荼羅図 | 高岡市利屋町 | 大法寺 | S40.1/1 |
絹本著色観経浄土変相図 | 新湊市立町 | 曼陀羅寺 | 〃 |
絹本著色青不動 | 〃 | 〃 | S49.7/1 |
絹本著色薬師如来立像 | 砺波市大窪 | 常福寺 | S55.1/22 |
絹本著色大威徳明王図 | 砺波市芹谷 | 千光寺 | S6.1/22 |
絹本著色両界曼荼羅図 | 〃 | 〃 | 〃 |
絹本著色仏涅槃図 | 大山町上滝 | 中大浦集落 | S55.1/22 |
安居寺の絵馬 | 福野町安居 | 安居寺 | S40.1/1 |
北野神社阿国歌舞伎図 | 福野町横町 | 福野神明社 | S47.12/2 |
絹本著色三千仏図(3幅) | 大沢野町・大山町 | 帝龍寺 中大浦集落 宝寿院 |
S55.1/2 |
文化財になっている彫刻のほとんどは仏像です。仏像は飛鳥時代に聖徳太子が仏教を取り入れて以来、長い間我々日本人の心の支えとして大事にされてきました。仏像には、木を彫って加工した木造、金属を用いて作った銅像、紙や漆を用いた乾漆像や塑造、お地蔵さんなどに見られる石造があります。いずれも、昔から人々の信仰の対象として大事にされてきたものばかりですから、手を合わせてから鑑賞するようにしましょう。
上市町にある大岩日石寺には、岩に彫られた不動明王座像がある。高さ3mもある不動明王座像は圧巻だ。平安時代にこんなに大きなものが彫られたなんて信じられますか。
仏像の種類
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
木造千手観音坐像 | 高岡市関町 | 総持寺 | S12.5/25 |
木造男神坐像 | 高岡市二上谷内 | 射水神社 | S43.4/25 |
木造阿弥陀如来立像 | 砺波市大窪 | 常福寺 | T13.8/16 |
大岩日石寺磨崖仏 | 上市町大岩 | 日石寺 | M49.6/8 |
木造慈興上人坐像 | 立山町芦峅寺 | 雄山神社 (芦峅寺雄山神社) |
S6.1/19 |
銅像男神立像 | 立山町芦峅寺 (立山博物館) |
富山県 | S43.4/25 |
木造十一面観音立像 | 婦中町千里 | 常楽寺 | T15.4/19 |
木造聖観音立像 | 〃 | 〃 | 〃 |
木造聖観音立像 | 福野町安居 | 安居寺 | 〃 |
県指定 | |||
木造阿弥陀如来立像 | 富山市梅沢町 | 来迎寺 | S40.1/1 |
木造聖観世音菩薩立像 | 富山市四方西岩瀬 | 海禅寺 | 〃 |
木造聖観世音菩薩立像 | 富山市西番 | 正源寺 | 〃 |
木造脇士観世音菩薩立像ほか2 | 富山市蜷川 | 最勝寺 | 〃 |
木造観世音菩薩立像 | 富山市丸の内 | 松島 直治 | 〃 |
木造歯吹の阿弥陀如来立像 | 富山市梅沢町 | 浄禅寺 | S46.11/18 |
木造観世音菩薩立像 | 高岡市城光寺 | 観音寺 | S40.1/1 |
木造十一面観世音菩薩立像 | 高岡市蓮花寺 | 蓮華寺 | 〃 |
木造文殊菩薩坐像 | 高岡市伏木一宮 | 国分寺 | 〃 |
木造烏蒭沙摩明王立像 | 高岡市関本町 | 瑞龍寺 | S44.10/2 |
木造狛犬 | 高岡市月野谷 | 見多気神社 | S45.3/2 |
木造十一面観音菩薩立像 | 魚津市小川寺 | 神宮寺 | S40.1/1 |
木造阿弥陀如来立像 | 魚津市金山谷 | 金山谷区長 | S45.2/19 |
金銅千手観世音菩薩立像 | 魚津市小川寺 | 千光寺 | S59.2/22 |
木造千手観世音菩薩立像 | 氷見市幸町 | 千手寺 | S45.12/19 |
銅造観世音菩薩立像 | 砺波市芹谷 | 千光寺 | S40.1/1 |
木造阿弥陀如来立像 | 小矢部市新富町 | 聖泉寺 | 〃 |
木造男神坐像 | 小矢部市埴生 | 護国八幡宮 | S43.3/19 |
木造阿弥陀如来立像 | 小矢部市西島 | 光西寺 | S44.10/2 |
銅造阿弥陀如来座像 | 小矢部市埴生 | 医王院 | 〃 |
木造僧形八幡神坐像 | 〃 | 〃 | 〃 |
木造僧形神坐像 | 小矢部杉谷内 | 日吉社 | S45.3/2 |
木造千手観世音菩薩立像 | 大沢野町舟倉 | 帝龍寺 | S44.10/2 |
木造男神・女神坐像 | 大山町文珠寺 | 武部神社 | S40.1/1 |
木造毘沙門天立像 | 大山町馬瀬口 | 天満宮 | 〃 |
木造不動明王坐像 | 大山町牧野 | 東薬寺 | 〃 |
木造地蔵菩薩立像 | 〃 | 〃 | 〃 |
阿弥陀如来立像 | 舟橋村竹内 | 無量寺 | S49.7/1 |
木造大徹宗令禅師頂相 | 上市町眼目 | 立山寺 | S40.1/1 |
木造聖観世音菩薩立像ほか2 | 入善町舟見 | 十三寺 | 〃 |
毘沙門天立像 | 朝日町南保 | 清水寺 | S60.9/12 |
木造獅子頭 | 八尾町東町 | 紫野社氏子総代 | S40.10/1 |
木造杉原神坐像 | 婦中町田屋 | 杉原神社 | 〃 |
銅造地蔵菩薩立像 | 小杉町三ヶ | 蓮王寺 | S40.1/1 |
木造阿弥陀如来立像 | 小杉町鷲塚 | 躰玄寺 | S52.4/12 |
木造不動明王立像 | 下村加茂中部 | 福王寺 | S59.2/22 |
木造阿弥陀如来坐像 | 〃 | 〃 | 〃 |
木造毘沙門天立像 | 〃 | 〃 | S60.9/12 |
僧形八幡神像 | 利賀村大豆谷 | 利賀村大豆谷地区共有 | S47.10/5 |
木造阿弥陀如来立像 | 井波町井波 | 瑞泉寺 | S40.1/1 |
石造地蔵菩薩半跏像 | 福野町安居 | 安居寺 | 〃 |
木造聖観世音菩薩立像 | 〃 | 〃 | 〃 |
木造見返阿弥陀如来立像 | 〃 | 〃 | S49.7/1 |
刀や槍などの武器、茶碗や壷などの陶磁器、精巧な細工の施された漆器などの木器、仏具などが工芸品となります。いずれも、腕の優れた作者によるものばかりです。刀では、刀の刃先についている刃文と呼ばれる波状の模様に着目してみましょう。真っ直ぐに伸びているもの、規則的に波打っているもの、不規則に波打っているものなどがあります。陶磁器では焼かれたときに発色する、釉のかかり方に着目してみましょう。自然に流れたもの、筆で描いたものなどがあります。木器は、材質の木目や装飾に着目しましょう。美しい木目をわざと見えるようにしたものや金銀、螺佃などをふんだんに用いた装飾には目を奪われますね。
ちょっと変わったものですが、古代の修験者(山に登って修行する人)の用いた杖の頭についた飾りと剣です。明治40年に、これまで前人未踏(誰も登ったことがない)と思われていた富山県の剱岳山頂で発見されたものです。昔から剱岳に登っていたなんて驚きですね。立山博物館蔵。
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
太刀 銘 順慶 | 高岡市あわら町 | 荒勢 英一 | S10.4/30 |
太刀 銘 国資 | 〃 | 〃 | S14.5/27 |
太刀 銘 備中以下切 | 〃 | 〃 | S27.3/29 |
脇差 銘 備州長船元重 | 〃 | 〃 | S29.3/20 |
薙刀 銘 来国俊 | 〃 | 〃 | S30.2/2 |
太刀 銘 守利 | 〃 | 〃 | S35.6/9 |
銅錫杖頭(双竜飾) | 高岡市蓮花寺 (現.東京国立博物館保管) |
河合 健夫 | S38.7/1 |
銅錫杖頭附鉄剣(剣岳発見) | 立山町芦峅寺 (立山博物館) |
富山県 | S34.6/27 |
県指定 | |||
短刀 銘 宇多国宗 文明十一年己亥八月日 | 富山市緑町 | 大澤 博 | S39.7/14 |
脇差 銘 宇多国宗 文明十一年二月日 | 富山市星井町 | 吉田 秀雄 | S42.3/25 |
刀 銘 越中国新川郡富山住 清光刀生年五十才寛文元年二月吉日 |
富山市西中野本町 | 臼井 千威子 | 〃 |
刀 無銘 伝則重 | 富山市緑町 | 大澤 博 | S57.1/18 |
脇差 銘 友次(宇多) | 富山市三番町 | 大澤 幸枝 | S50.1/20 |
刀 無銘 (古宇多) | 〃 | 大澤 保 | 〃 |
短刀 銘 宇多國房 應永十二年八月日 | 富山市緑町 | 大澤 博 | S58.6/27 |
短刀 銘 則重 | 高岡市あわら町 | 荒勢 英一 | S39.7/14 |
高岡御車山 | 高岡市末広町 | 高岡市(管理者) | S42.3/25 |
刀 無銘 伝則重 | 高岡市御旅屋町 | 沢田 宗久 | 〃 |
刀 金象嵌 銘 義弘 忠恒(花押) | 高岡市あわら町 | 荒勢 英一 | S50.1/20 |
刀 銘 友次 | 〃 | 〃 | S57.1/18 |
専念寺の銅鐘 | 新湊市本町 | 専念寺 | S40.1/1 |
太刀 銘 宇多国光 | 氷見市鞍川 | 吉崎 新一 | S42.3/25 |
刀 銘 宇多国宗 天文六年二月日 | 小矢部市西福町 | 神明宮 | 〃 |
木造彫刻棟札 | 大山町上滝(大山町役場) | 宝寿院 | S40.1/1 |
青磁浮牡丹唐草文香炉 | 立山町芦峅寺 | 芦峅寺一山会 | 〃 |
黄銅製仏餉鉢 | 〃 | 雄山神社祈願殿 (芦峅寺雄山神社) |
S40.2/1 |
牡丹花蝶雀文鏡 | 〃 | 〃 | 〃 |
太刀 銘 宇多国宗 | 八尾町館本郷 | 高野 啓良 | S57.1/18 |
越中瀬戸焼香炉 | 小杉町三ヶ | 蓮王寺 | S40.1/1 |
彩漆鯰模様手付盃盆 | 城端町 | 篠井 公太郎 | 〃 |
安居寺の慶長四年在銘石灯籠 | 福野町安居 | 安居寺 | S49.7/1 |
刀 銘 国次(宇多) | 福光町 | 近川 又二 | S42.3/25 |
書跡とは、書道の優れた作品(古筆)や禅宗のお坊さんが書いた書(墨蹟)などのことです。典籍とは、中国の古い本(漢籍)、万葉集などの日本の古い本(国書)、仏教のお経や教えを書いた本(仏典)、西洋で発行された本(洋本)などのことです。古文書とは、個々の記録や日記、手紙などのことで、和紙や板に墨で書かれたものがほとんどです。昔、紙は大変貴重なものでしたから、襖の裏張りなどに古文書が多く使われていることがあります。古い襖を修繕する際には気をつけてみましょう。
井波町の瑞泉寺にある書跡で、室町時代に瑞泉寺を建立するため、綽如上人が加賀、越中、越後、信濃、飛騨の武士や農民に木、鉄、お金を寄附するようお願いした古文書です。こうしたお願いを勧進状といい、この勧進状は綽如上人自筆と伝えられ、大変見事な文字でつづられています。
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
指定 | |||
仏祖正伝菩薩戒教授文 | 富山市梅沢町 | 海岸寺 | S41.6/11 |
紙本墨書後陽成院宸翰御消息 | 高岡市関本町 | 瑞龍寺 | M38.4/4 |
紙本墨書綽如上人勧進状 | 井波町井波 | 瑞泉寺 | 〃 |
紙本墨書後花園天皇宸翰御消息 | 〃 | 〃 | S13.7/4 |
孤峯覚明墨蹟(与保樹大姉法語) | 福光町 | 波多 昌子 | S27.7/19 |
県指定 | |||
玉永寺文書 | 富山市水橋西大町 | 玉永寺 | S40.10/1 |
紙本墨書近衛信尋筆懐紙 | 高岡市関本町 | 瑞龍寺 | S44.10/2 |
金子家文書 | 砺波市太田 | 金子 基之 | S49.7/1 |
埴生護国八幡宮文書 | 小矢部市埴生 | 護国八幡宮 | S40.10/1 |
越中立山芦峅寺古文書 | 立山町芦峅寺 | 芦峅寺一山会 | S40.1/1 |
越中立山岩峅寺古文書 | 立山町岩峅寺 | 雄山神社 (岩峅寺雄山神社 |
〃 |
聞名寺文書 | 八尾町今町 | 聞名寺 | S40.10/1 |
城端別院善徳寺文書 | 城端町 | 善徳寺 | S58.6/27 |
木造篠川村市場制礼 | 福岡町小野 | 西照寺 | S40.10/1 |
「考古資料」は発掘調査などによって遺跡から発見された昔の人の生活道具類をいいます。今から数万年前の旧石器時代から江戸時代まで、様々な種類のものがあります。例えば、土器(縄文土器・弥生土器・須惠器など)、石器(石斧・矢じりなど)、土偶、装身具(耳輪・腕輪など)、埴輪、鏡、農耕具(くわ・臼・杵など)などがあります。考古資料は、文字の全くない時代や古文書がほとんど残っていない時代の先人たちの歴史を知る上で大変重要なものです。博物館や郷土資料館などで見ることができます。また、指定はされていないけれども、遺跡の発掘調査現場で開かれる説明会などでも出土したばかりのものを直接見ることができます。
県立図書館の隣にある富山県埋蔵文化財センター(土・日・祭日は休館)にある縄文時代の遺跡出土品です。
境A遺跡で作られた玉類の中でも、緑色の半透明な石が最も大事にされたのですが、何という石でしょうか。
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
硬玉製大珠(富山県氷見市朝日貝塚出土) | 氷見市伊勢大町 | 湊晨 | S48.6/6 |
富山県境A遺跡出土品 | 富山市茶屋町 (埋蔵文化財センター) |
富山県 | H11.6/7 |
歴史資料は、これまで勉強してきた絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書を全て含むうえ、これらに当てはまらないものまでを対象とした幅広い種類です。これは、1点1点が素晴らしいからではなく、いろいろなものがまとまっている状態が大事であると考えていることによります。例えば1冊の貴重な文書であれば古文書になりますが、文書の作者の使っていたペンやメモ書き、似顔絵などが一緒に残っていた場合は、これらをまとめて歴史資料として指定するのです。このように、ある特定の人物、出来事、文化についての一群の資料を一括して保護していくのが歴史資料なのです。
新湊市博物館で展示している、江戸時代に活躍した和算家、測量家石黒信由に関する一括資料です。
石黒さんは距離を測って地図を作りましたが、さて、どんな道具を使って距離を測ったのでしょう。
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
石黒信由関係資料附石黒信由像 (絹本著色) |
新湊市鏡宮 (新湊市博物館) |
財団法人高樹会 | S59.6/6 H10.6/30 |
県指定 | |||
前田家寄進の宝物 | 高岡市関本町 | 瑞龍寺 | S40.1/1 |
勝興寺宝物 | 高岡市伏木古国府 | 勝興寺 | S50.9/9 |
清都家測量器具等関係資料 | 高岡市戸出放寺 | 清都小彦太 | H1.6/15 |
高樹文庫資料 | 新湊市鏡宮 | 財団法人高樹会 | S40.1/1 H5.4/9 |
川合文庫 | 立山町芦峅寺(立山博物館) | 財団法人高樹会 富山県 | H5.8/18 |
善徳寺宝物 | 城端町 | 善徳寺 | S54.1/23 |
「民俗文化財」は私たちの先祖が各地で、長く伝えてきた生活や生業に関わるもののことで、形ある「有形民俗文化財」と形のない「無形民俗文化財」に分けられます。有形民俗文化財は、衣服や家、生活の中で使用していた用具、祭りで使われる道具(曳山、衣装等)、古くから人々の信仰の対象となっているものなどのことをいいます。私たちの先祖がどのような生活をしていたのか、私たちの生活がどのように移り変わってきたのか、皆さんの生活と比べながら見てみましょう。すでに使われていないような道具もたくさんあるので、どのように使ったのか考えてみるのもいいでしょう。
富山の売薬は300年以上の歴史をもつ、富山県を代表する産業のひとつです。昔は、風呂敷に包んだ大きな柳行李を担いで日本全国を歩き、薬を置いていた売薬さん。また各地の文化も運んでいました。今も変わらず続いている富山のくすりの歴史とそれを運ぶ売薬さんのことを、昔と今を比べながら勉強してみよう。
富山の売薬資料は、製薬関係・売薬関係・信仰や儀礼関係・薬種や古文書関係のものに分けることができます。このなかには、売薬さんが薬といっしょにおみやげとして持って行き、とても喜ばれたものが含まれています。そのおみやげとはどんなものでしょうか。
名称 |
所在地 |
所有者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
富山の売薬用具 | 富山市安養坊(富山市売薬資料館) 富山市水橋館町(水橋郷土史料館) |
富山市 | S56.4/22 |
高岡御車山 | 高岡市末広町 | 高岡市(管理者) | S35.6/9 |
立山信仰用具 | 立山町芦峅寺(立山博物館) | 富山県 | S45.3/9 |
県指定 | |||
たてもん | 魚津市諏訪町 | 諏訪神社 | S47.10/5 |
立山参道の石塔並びに石仏群 | 立山町岩峅寺 | 立山町 | S42.1/12 |
芦峅閻魔堂の仏像群 | 立山町芦峅寺 | 区長 | S43.6/18 |
八尾町祭礼曳山 | 八尾町八幡社氏子区域 | 八尾町 (東町、西町、今町、諏訪町、上新町、下新町) |
S40.1/1 |
善徳寺宝物 | 城端町 | 善徳寺 | S55.9/12 |
流刑小屋 | 平村田向 | 平村 | S40.10/1 |
「無形民俗文化財」とは、各地で長い間伝えられてきた祭り(曳山、ネブタ流し等)やさまざまな行事(正月、盆、七夕等)といった風俗慣習、その中で伝えられてきた民俗芸能(獅子舞、子供歌舞伎、稚児舞等)をいいます。みなさんの住んでいる地域でも神社の春祭りや秋祭りに演じられる獅子舞その他いろいろな祭りが行われていませんか。しかし、最近では昔と生活スタイルが変わってきたことや、これらの祭り・行事や民俗芸能を受け継ぐ人達が少なくなっていることが原因で、祭りが行われなくなったり、中断されているものも増えています。皆さんも、身近で行われている祭りや芸能の言い伝えや意味を考え、それを伝承している先輩から実際に習ってみましょう。皆さんが、未来に文化を伝える伝承者となるかもしれません。
平成11年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。毎年7月31日の夕刻、滑川市の和田の浜では、各町内会で作ったネブタの頂上に火をつけ、海に流します。燃え盛る松明は、夏のたそがれを背景に美しく、素朴な味わいを見ている人に与えてくれます。
「ねむたい」がなまったもので、「眠気」のことです。昔から滑川では7月31日を境に昼寝をしてはいけないといわれています。また、青竹を芯にして周りを藁と筵でくるみ、荒縄で縛って松明状にしたものをさします。
ネブタに眠気やけがれを託して海に流し、病気や事故をせずに無事にすごせるようという願いをこめています。また、火と海は霊力があるものとされ、それらで清めるという意味もあります。
海に流すネブタは、青竹を芯にして周囲をわらやむしろでくるみ、荒縄で縛って松明状にしたものです。そのネブタの胴部には、いろいろなものが飾られます。さて、この飾りはどんなものなのでしょう。また、どんな意味があるのでしょうか。
名称 |
所在地 |
行事の日 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
高岡御車山祭の御車山行事 | 高岡市 | 5月1日 | S54.2/3 |
越中の稚児舞 | 下村・宇奈月・婦中町 | 下村9月4日・宇奈月4月18日・婦中町8月25日 | S57.1/14 |
魚津のタテモン行事 | 魚津市諏訪町 | 8月7、8日 | H9.12/15 |
滑川のネブタ流し | 滑川市 | 7月31日 | H11.12/21 |
県指定 | |||
二上射水神社の築山行事 | 高岡市二上谷内 | 4月23日 | S57.1/18 |
放生津八幡宮の築山行事 | 新湊市八幡町 | 10月2日 | 〃 |
小川寺の獅子舞 | 魚津市小川寺 | 1月26日、3月12日、10月12日 | H6.2/24 |
中陣地区のニブ流し | 黒部市中陣 | 7月31日 | 〃 |
出町子供歌舞伎曳山 | 砺波市本町 | 4月16日、17日 | 〃 |
下村加茂神社やんさんま | 下村加茂中部 | 5月4日 | S42.3/25 |
下村加茂神社の御田植祭 | 〃 | 6月初卯 | H6.2/24 |
城端曳山祭行事 | 城端町 | 5月15日 | S56.1/22 |
富山県の民謡民舞
富山県には数多くの民謡、民舞がある。これらをまとめているのが富山県民謡民舞連盟だよ。現在、加盟しているのは20団体。どれも昔からの伝統を忠実に受け継いでいるものばかりだ。年に1回大会を開いているからぜひ、見に行って欲しい。
団体名 |
所在地 |
団体名 |
所在地 |
---|---|---|---|
五箇山麦屋節保存会 | 平村 | 新川古代神保存会 | 滑川市 |
富山県民謡おわら保存会 | 八尾町 | 越中源氏太鼓保存会 | 小矢部市 |
願念坊踊保存会 | 小矢部市 | しばんば踊保存会 | 黒部市 |
下村加茂神社神事伝承会 | 下村 | 越中夜高太鼓保存会 | 福野町 |
明日稚児舞保存会 | 宇奈月町 | 麦屋節新声会 | 城端町 |
福光もちつき太鼓保存会 | 福光町 | 氷見網起し木遣り保存会 | 氷見市 |
米道踊保存会 | 立山町 | なき荷方節保存会 | 高岡市 |
せり込み蝶六保存会 | 魚津市 | 伏木帆柱起し祝唄保存会 | 高岡市 |
五箇山筑子唄保存会 | 平村 | 黒部市布施谷節保存会 | 黒部市 |
越中五箇山民謡保存会 | 上平村 | 吉原木遣り保存会 | 入善町 |
富山県民謡民舞連盟 事務局 県教育委員会文化財課 tel.076(444)3456
HP●http://www.pref.toyama.jp/sections/3007/bz/minzoku/minbu01.htm
無形文化財には歌舞伎や文楽といった演劇、音楽などの芸能と、陶芸や金属加工などの工芸技術があります。これら国が指定した高度な「わざ」を持った人(保持者の各個認定)は「人間国宝」とも呼ばれます。伝統芸能や伝統技術を伝える人間こそが文化財であり、はっきりとした形(もの)が無いという、ちょっと変わりものの文化財です。富山県では工芸技術のうち「彫金」技術保持者として高岡市の金森榮一氏が認定されています。また、「準人間国宝」とでも呼ぶべき保持団体構成員(総合認定)には能楽の野尻哲雄氏が認定されています。過去には富山県出身者で鉄釉陶器の石黒宗麿氏、長板中形(染織)の松原定吉氏、能ワキ方の松本謙三氏が認定されていました。
指定名 |
保持者名 |
在住 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
彫金 | 金森榮一(各個認定) | 高岡市 | H1.5/6 |
能楽 | 野尻哲雄(総合認定) | 〃 | H10.6/8 |
県指定 | |||
金属工芸双型鋳造技術 | 吉野竹治 | 高岡市 | H2.3/26 |
漆工芸蒔絵技術 | 大井見太郎 | 〃 | 〃 |
木工芸欄間彫刻技術 | 岩倉重盛 | 井波町 | 〃 |
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
指定された無形民俗文化財のほか、記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財に選択されたものもある。これは規制はないけれど、公開の援助や記録映像などを作成すべきとされたものだ。富山県では、「田植えに関する行事(富山県)」「越中の田の神行事(富山県)」、「魚津浦のタテモン行事(魚津市)」、「利賀のはつうま行事(利賀村)」、「五箇山の歌と踊(東砺波郡)」が選択されている。
史跡とは、昔の人が食べた貝を捨てた「貝づか」、偉い人のお墓である「古墳」、戦争のときに味方を守るために作られた「お城」、人の住んだ家の跡である「住居跡」などのことです。昔の人々の政治、経済、生活、宗教などあらゆる活動によって作られ、現在も地面に残されている跡なのです。古いものでは何万年も前の旧石器時代の生活跡から、新しいものでは戦争の砲台跡まで実にいろいろなものがありますが、なんといっても昔の人々が使用していたそのままの場所ですから、昔の姿を簡単に思い起こすことができる貴重な地面です。しかし、史跡の場合、地面ばかりで、地面の上に建っていた建物は残っていません。そこで、県や市町村では建物を復元してわかりやすく見せるための整備をしています。このように、多くは広い敷地で保存され、公園や博物館などとして見学できるよう整備されたものが多いのでぜひ見に行ってみて下さい。
小杉町・大門町流通センター内の一角にある、飛鳥時代後期(7世紀後半)の瓦、須惠器を焼いた窯や、粘土の採掘穴、工人たちの住居など当時の瓦や土器作りのようすが全貌できる遺跡です。
復元された登り窯の長さは、どれくらいだろう。また、土器を焼くために必要な温度は何度だろう。
婦中町井田川沿いにあり、発掘調査したところ、三つの曲輪とそれをとりまく堀、土橋などが発見されました。
この戦いで勝ったのはだれでしょうか。
氷見市で発見された、日本海側で最大、全国でも十指に入る大型の前方後方墳です。発掘調査により、全長107.5m、古墳時代前期前半(今から約1700年前)に造られたことがわかりました。
前方後方墳といいますが、どちらが前で、どちらが後ろでしょうか。
富山平野の中央部にある呉羽丘陵には、数多くの遺跡が確認されています。中でも丘陵の北側にある北代遺跡は、縄文時代中期後半(約4000年前)ごろの大集落遺跡です。
復元された竪穴住居の屋根は何で覆われているのでしょうか。
名称 |
所在地 |
管理者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国指定 | |||
北代遺跡 | 富山市北代 | 富山市 | S59.1/4 |
桜谷古墳 | 高岡市太田字桜谷 | 高岡市 | S9.12/28 |
朝日貝塚 | 氷見市朝日丘 | 氷見市 | T11.3/8 |
大境洞窟住居跡 | 氷見市大境 | 〃 | 〃 |
柳田布尾山古墳 | 氷見市柳田 | 氷見市 | H13.1/29 |
直坂遺跡 | 大沢野町舟新 | 大沢野町他3名 | S56.4/11 |
大岩日石寺石仏 | 上市町大岩 | 日石寺 | S5.7/8 |
じょうべのま遺跡 | 入善町田中 | 入善町 | S54.5/14 |
不動堂遺跡 | 朝日町不動堂 | 朝日町 | S49.12/23 |
王塚古墳 | 婦中町羽根 | 各願寺 | S23.1/14 |
安田城跡 | 婦中町安田 | 婦中町 | S56.2/23 |
小杉丸山遺跡 | 小杉町流通センター青井谷 大門町流通センター水戸田 |
富山県 | H2.3/8 |
串田新遺跡 | 大門町串田新 | 大門町 | S51.9/20 |
越中五箇山相倉集落 | 平村相倉 | 平村 | S45.12/4 |
越中五箇山菅沼集落 | 上平村菅沼 | 上平村 | 〃 |
高瀬遺跡(石仏地区) | 井波町高瀬 | 井波町 | S47.3/22 |
県指定 | |||
金草第一古窯跡 | 富山市西金屋 | 富山市 | S51.3/19 |
高岡城跡 | 高岡市古城 | 高岡市 | S40.1/1 |
前田利長墓所 | 高岡市関 | 前田利祐 | 〃 |
越中国分寺跡 | 高岡市伏木一宮 | 高岡市 | S40.10/1 |
瑞龍寺の石廟 | 高岡市関本町 | 瑞龍寺 | S45.3/2 |
桜峠遺跡 | 魚津市布施爪上野 | 魚津市 | S40.1/1 |
松倉城跡 | 魚津市鹿熊 | 〃 | 〃 |
阿尾城跡 | 氷見市阿尾 | 氷見市 | 〃 |
本江遺跡 | 滑川市本江 | 滑川市 | S47.2/26 |
北野の石龕 | 黒部市北野稲葉囲 | 二本松周一 | S40.2/1 |
嘉暦四歳銘五輪石塔 | 黒部市栃沢 | 開澤 弘 | 〃 |
嘉例沢の石仏 | 黒部市嘉例沢 | 黒部市 | 〃 |
生地台場 | 黒部市生地下浦 | 〃 | S40.10/1 |
増山城跡 | 砺波市増山一の丸 | 砺波市 | S40.1/1 |
宮永十左エ門の墓 | 小矢部市下川崎 | 小矢部市 | S40.10/1 |
若宮古墳 | 小矢部市埴生 | 〃 | H5.4/9 |
東黒牧上野遺跡 | 大山町東黒牧 | 学校法人 富山国際学園 | 〃 |
稚児塚 | 立山町浦田 | 立山町 | S40.1/1 |
愛本新遺跡 | 宇奈月町愛本新 | 宇奈月町 | S45.12/19 |
境一里塚 | 朝日町境 | 朝日町 | S40.1/1 |
宮崎城跡 | 朝日町元屋敷 | 〃 | 〃 |
境関跡 | 朝日町境 | 〃 | S40.10/1 |
浜山玉つくり遺跡 | 朝日町宮崎 | 〃 | S47.10/5 |
勅使塚 | 婦中町羽根 | 婦中町 | S40.10/1 |
猪谷関跡 | 細入村猪谷 | 細入村 | 〃 |
中山南遺跡 | 小杉町黒河 | 富山県 | S50.7/8 |
水上谷遺跡 | 小杉町青井谷 | 〃 | 〃 |
囲山遺跡 | 小杉町太閤山 | 小杉町 | H5.4/9 |
大塚古墳 | 大門町市井 | 大門町 | S40.1/1 |
高瀬遺跡(穴田地区) | 井波町高瀬 | 井波町 | S47.2/26 |
城ガ平横穴古墳 | 福岡町舞谷 | 福岡町 | S40.1/1 |
木舟城跡 | 福岡町木舟 | 〃 | S40.10/1 |
名勝とは、美しい景色のことをいい、山岳、峡谷、海浜など自然そのままの景色と、庭園、公園など人が作り上げた景色があ ります。自然そのままの景色には、貴重な岩石鉱物や珍しい植物が生えている場合も多く、「天然記念物」とあわせて指定されているものもあります。また、歴史上で重要な出来事があった場所では「史跡」とあわせて指定されるものもあります。名勝の多くは豊かな自然や整えられた美しさを満喫することのできる貴重な場所です。立ち入り禁止の場所へ侵入したり、環境を破壊したりするのはもってのほか。ゆっくりと景観を楽しんだあとは、決してゴミを残してこないよう気を付けましょう。
「立山連峰はなぜ名勝に指定されていないの」
富山県の名勝のリストには、立山連峰の名がありません。立山連峰は名勝としての価値が低いのでしょうか?文化財保護法の第1条には、この法律の目的として、「文化財を保存し、且つ、その活用を図り、もって国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進歩に貢献することを目的とする」と書いてあります。かみくだいて言うと、文化財保護法は、「文化財」として貴重なものがこわれたりなくなったりしないように守り、私たちの子孫に伝えていくための法律です。考えようによっては、「法律でしばりをかけなければ守れないものがある」というのは、悲しい現実です。規模が大きい立山連峰の景観は、まだ、そこまで心配がされていないと解釈すればいいでしょう。決して景観上の価値が低いわけではないので、その意味では、遠い将来、名勝に指定して守らなくてはいけない時代が来るのかもしれません。それはさておき、立山連峰の素晴らしい景観は、富山県民の宝ですね。名勝を超えた景観を十分楽しみ、富山県に住んでいる幸せを満喫しましょう。
「特別名勝・特別天然記念物」の指定をうけている黒部峡谷附猿飛ならびに奧鐘山は、日本一深いV字をした大峡谷です。断崖絶壁の谷底を青い水が急流となって流れ、両岸の緑や紅葉を映す景色は、世界に誇る豪壮優美な自然景観です。
<名勝の一覧>
名称 |
所在地 |
管理者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
※称名滝とその流域 | 立山町芦峅寺 | 農林水産省 | S40.1/1 |
名称 |
所在地 |
管理者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
光久寺の茶庭 | 氷見市飯久保 | 光久寺 | S40.1/1 |
名称 |
所在地 |
管理者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国特別指定 | |||
黒部峡谷猿飛附ならびに奧鐘山 | 立山町・宇奈月町 | 農林水産省 | S39.7/10 |
国指定 | |||
称名滝 | 立山町 | 農林水産省 | S48.5/29 |
県指定 | |||
虻が島とその周辺 | 氷見市姿 | 氷見市 | S40.1/1 |
天然記念物は、貴重な大自然を記念するもので獣や鳥、昆虫などの「動物」、樹木や草花などの「植物」、断層や化石などの「地質・鉱物」、そして、それらに富む天然保護区域を指します。過去に、神社の境内にある巨木が多く指定されたため、現在でも天然記念物の中では巨木の件数が高い割合を占めています。近年では全国的に開発が進み、貴重な自然が失われ始めたことにより、絶滅のおそれがある動植物を保護する機運が高まっています。天然記念物はほかの文化財とは異なり、人間が手を加えず、自然のまま残すことによって守られるという特徴があります。ですからなかなか訪ねて行きにくい場所にあるものも少なくありません。しかし、近年では、もっと天然記念物が皆さんに親しまれるように、見学施設を作ったりして積極的な活用がはかられるようになりました。ぜひ、富山の大自然や生命の神秘に触れてみてください。
魚津市にある埋没林博物館を訪れてみましょう。ここには、昭和5年に魚津漁港から発見された特別天然記念物魚津埋没林の樹根が展示されています。
この埋没林で最も多い木(樹種)は何でしょう。
黒部川扇状地の末端にある、杉沢の沢スギを訪れてみましょう。JR入善駅から海側に車を走らせて約10分。いちめんの水田の中の一角の、うっそうと繁った森が目印です。
沢スギは、他のスギとは違った生え方をしています。さて、どのような生え方をしているのでしょうか。また、その理由もわかるかな。
山道を歩くと、茂みで「ゴソゴソ」。一瞬、「熊か?」と驚くこともありますが、今や県内で最も身近にみられるようになった天然記念物「カモシカ」との出会いです。かつて、絶滅が心配されたカモシカも、手厚い保護が実り、現在では県内の低山地帯でも見ることができるようになりました。「熊よりもずっとたくさんいるカモシカが、何で天然記念物なの?」って思われる方もいるかもしれませんが、「ニホンカモシカ」の名のごとく、日本以外にはごくわずかしかいない貴重な動物なのですよ。立山町にある立山博物館付属の「カモシカ園」や富山市の「ファミリーパーク」で飼育しているカモシカを見ることができます。
カモシカには大きくはないけれど角があります。さてオスとメスどちらに生えているでしょうか。
富山市から魚津市にかけて、ホタルイカ群遊海面が国の天然記念物になっています。「えっ?ホタルイカ群遊海面が天然記念物?すると、滑川の海岸でホタルイカをとって食べると、罰せられるの?」ご安心下さい。ホタルイカの種を指定しているのではなく、海面の指定ですので、とって食べても大丈夫です。しかし、ホタルイカが来なくなるような環境汚染には目を光らせましょう。当然、自分たちもマナーは守って。
「カモシカが出没したときの反応」
国の特別天然記念物であるカモシカは、本来、山などの岩場で生活している動物ですが、最近はしばしば平野部へ降りてきます。見慣れない動物と出会うため、あわてる方も少なくないようですので、出会ったときの対応をお教えしましょう。カモシカは「シカ」と名が付くものの「ウシ」科の動物です。ですから本来のんびりした性格の持ち主です。(ちなみに「カモシカのような足」という褒め言葉がありますが、これは外国産のカモシカのことで、「ニホンカモシカのような足」では褒め言葉になりません。)出会ったときは、カモシカもびっくりしています。カモシカは人を襲いはしません。そっと見守って下さい。帰る道は知っていますので、そのうち山へ帰っていきます。もし、小さな子どもがたくさんいる場所や車の交通が激しい場所の場合は、すぐに最寄りの警察もしくは市町村教育委員会へ連絡して下さい。へたに追い回したりすると事故につながります。また、明らかに怪我をしていたり、病気にかかっているような場合も、さわったり騒いだりせずに連絡して下さい。みなさんのご協力をお願いします。
名称 |
所在地 |
管理者 |
指定年月日 |
---|---|---|---|
国特別指定 | |||
魚津埋没林 | 魚津市釈迦堂 | 魚津市 | S30.8/22 |
薬師岳の圏谷群 | 大山町黒部谷割 | 農林水産省 | S27.3/29 |
ホタルイカ群遊海面 | 富山県水橋町から 魚津市にいたる海面 |
富山県 | S40.1/1 |
ライチョウ | 地域を定めず | 〃 | S30.2/15 |
カモシカ | 〃 | 〃 | |
白馬連山高山植物帯 | 宇奈月町・朝日町 | 農林水産省 | S27.3/29 |
国指定 | |||
十二町潟オニバス発生地 | 氷見市十二町中開 | 氷見市 | T12.3/7 |
上日寺のイチョウ | 氷見市朝日本町 | 〃 | T12.3/7 T15.10/20 |
飯久保の瓢箪石 | 氷見市飯久保 | 〃 | S16.1/27 |
立山の山崎圏谷 | 立山町 | 農林水産省 | S20.2/22 |
杉沢の沢スギ | 入善町吉原 | 入善町 | S48.8/4 |
宮崎鹿島樹叢 | 朝日町宮崎 | 朝日町 | S11.12/16 |
猪谷の背斜・向斜 | 細入村猪谷 | 細入村 | S16.10/3 |
脇谷のトチノキ | 利賀村栗当 | 利賀村 | T15.10/20 |
越の犬 | 地域を定めず | 富山県 | S9.12/28 |
柴犬 | 〃 | S11.12/16 | |
横山楡原衝上断層 | 大沢野町・細入村 | 大沢野町 | S16.10/3 |
イヌワシ | 地域を定めず | S40.5/12 | |
イタセンパラ | 〃 | S49.6/25 | |
ヤマネ | 〃 | S50.6/26 | |
県指定 | |||
浜黒崎の松並木 | 富山市浜黒崎松下割 | 富山市 | S40.1/1 |
西岩瀬諏訪社の大けやき | 富山市四方西岩瀬 | 〃 | 〃 |
舟つなぎのしいの木 | 富山市山本 | 〃 | 〃 |
上麻生のあしつきのり | 高岡市上麻生 | 高岡市 | 〃 |
運源寺の大カエデ | 高岡市滝 | 運源寺 | S44.10/2 |
トミヨとゲンジボタル およびヘイケボタル生息地 |
高岡市中田区域 | 高岡市 | S45.12/19 |
専念寺の傘松 | 新湊市本町 | 専念寺 | S40.1/1 |
大沢の地鎮杉 | 魚津市大沢 | 魚津市 | 〃 |
坪野のつなぎがや | 魚津市坪野 | 〃 | S40.10/1 |
長坂の大いぬぐす | 氷見市長坂 | 氷見市 | S40.1/1 |
朝日社叢 | 氷見市小境 | 〃 | 〃 |
長坂不動の大つばき | 氷見市長坂馬場出 | 〃 | 〃 |
老谷の大つばき | 氷見市老谷 | 〃 | 〃 |
駒つなぎ桜 | 氷見市栗原 | 〃 | S40.10/1 |
唐島 | 氷見市中央町 | 光禅寺 | S42.3/25 |
厳照寺の門杉 | 砺波市福岡 | 厳照寺 | S40.10/1 |
臼谷の大杉 | 小矢部市臼谷 | 臼井地区 | S40.1/1 |
宮島峡一の滝とおうけつ群 | 小矢部市名ヶ滝子撫川 | 小矢部市 | 〃 |
興法寺のハッチョウトンボと その発生地附興法寺のトンボの類群生地 |
小矢部市興法寺 | 〃 | S46.11/18 |
寺家のアカガシ林 | 大沢野町舟倉 | 大沢野町 | S42.9/26 |
馬瀬口の大サルスベリ | 大山町馬瀬口 | 天満宮 | S42.1/12 |
上滝不動尊境内の大アカガシ | 大山町上滝 | 大川寺 | S59.2/22 |
立山寺参道のとが並木 | 上市町眼目 | 立山寺 | S40.1/1 |
宮川の大けやき | 上市町若杉 | 日吉神社 | 〃 |
照名寺の大かえで | 立山町浦田 | 照名寺 | 〃 |
立山山麓ひかりごけ発生地 | 立山町芦峅寺 | 立山町 | 〃 |
岩室滝 | 立山町虫谷 | 〃 | 〃 |
芦峅雄山神社境内杉林 | 立山町芦峅寺 | 雄山神社祈願殿 (芦峅寺雄山神社) |
S42.9/26 |
内山のとちの森 | 宇奈月町字大尾 | 米沢 一 | S40.1/1 |
明日の大桜 | 宇奈月町明日 | 法福寺 | 〃 |
宇奈月の十字石 | 宇奈月町小谷・深谷・イシワ谷 | 宇奈月町 | 〃 |
愛本のウラジロカシ林 | 宇奈月町愛本橋西瓜 | 農林水産省 | S42.9/26 |
下山八幡社の大藤と境内林 | 入善町下山 | 八幡社 | S40.1/1 |
小摺戸の大藤 | 入善町小摺戸 | 神明社 | 〃 |
寺谷アンモナイト包蔵地 | 朝日町大平 | 農林水産省 | S53.1/24 |
八尾諏訪社の大けやき | 八尾町諏訪町 | 八尾町 | S40.1/1 |
上黒瀬の大けやき | 八尾町上黒瀬石田割 | 〃 | 〃 |
野積の左巻かや | 八尾町水口 | 吉森 行雄 | 〃 |
高熊のさいかち | 八尾町高熊 | 八尾町 | S40.10/1 |
友坂の二重不整合 | 婦中町友坂 | 婦中町 | S55.4/11 |
今山田の大かつら | 山田村今山田 | 山田村 | S40.10/1 |
日の宮社叢 | 小杉町下条 | 日宮社宮総代 | 〃 |
串田のひいらぎ | 大門町串田 | 大沢 庄一 | S40.1/1 |
西広上のあしつきのり | 大門町西広上 | 大門町 | 〃 |
今開発の大ヒイラギ | 大島町今開発 | 松長 敏美 | S42.9/26 |
鉢伏のなしのき | 城端町杉山 | 城端町 | S40.1/1 |
縄が池みずばしょう群生地 | 城端町蓑谷山 | 〃 | 〃 |
蝋山越の彼岸桜自生地 | 城端町蓑谷山 | 〃 | 〃 |
赤祖父石灰華生成地 | 城端町東西原西島 | 〃 | 〃 |
坂上の大杉 | 利賀村坂上 | 八幡宮 | S42.9/26 |
赤祖父の天然福寿草自生地 | 井口村川上中 | 井口村 | S40.1/1 |
赤丸浅井神社の大けやき | 福岡町赤丸古屋 | 浅井神社 | S40.10/1 |
クモマツマキチョウ | 地域を定めず | 富山県 | S52.4/12 |
伝統的建造物群とは、歴史的な建造物(11ページ)がいくつも集まった集落、町並みのことです。こうした一定の範囲を保存地区に選定して歴史的な空間を残そうというものです。また、この制度は建物だけでなく、樹木や石垣、庭などの古い雰囲気を残している環境物件も保存の対象としています。伝統的建造物群保存地区を訪れればきっとタイムスリップした気持ちを味わうことができるでしょう。
相倉集落
菅沼集落
越中五箇山相倉集落、越中五箇山菅沼集落は国の史跡でもあり、平成7年には世界遺産にも登録された世界的な文化遺産です。雪深い土地において、急勾配の三角形の合掌屋根は大変合理的だと外国の方も驚いているほどです。
合掌屋根はいくつもの柱で三角形を作っていますが、どうやってつないでいるんでしょうか。(ヒント:釘じゃないよ)
名称 |
所在地 |
指定年月日 |
---|---|---|
国選定重要伝統的建造物群保存地区 | ||
平村相倉伝統的建造物群保存地区 | 平村相倉 | H6.12/21 |
上平村菅沼伝統的建造物群保存地区 | 上平村菅沼 | 〃 |
高岡市山町筋伝統的建造物群保存地区 | 高岡市守山町ほか | H12.12/4 |
世界遺産とは世界遺産条約によりユネスコ内に設置されている世界遺産委員会が作成したリスト(一覧表)のことで、五箇山の合掌造り集落のように、人が関わっているものは文化遺産に、山や海などの自然のものは自然遺産と呼ばれます。世界遺産になれば、世界的な保護の対象となり、かつ世界の人々にわたくしたちの貴重な遺産を広く知っていただけることとなります。
文化遺産 |
|
---|---|
自然遺産 |
|
埋蔵文化財とは、地中に埋もれている住居跡、溝跡、墓などの「遺構」や土器、石器などの「遺物」をまとめて呼び、「遺跡」とも言います。普通は地中に埋もれた状態になっていますので、どんな「遺構」や「遺物」が埋まっているかはよくわからないのが特徴です。スコップやシャベルを使って慎重に発掘調査を行うことによって、はじめて住居の跡や土器、石器が地上に顔を出します。地上に出てきた住居跡などの「遺構」が特に優れていれば「史跡」に、土器や石器などの道具が特に優れていれば「考古資料」に指定されます。まさに、文化財予備軍とでもいえるものでしょう。埋蔵文化財は文化財に指定されているものではありませんが、発掘調査を行っていない埋蔵文化財をむやみに掘ることは法律で禁止されています。
小矢部市にある桜町遺跡は、縄文時代の建物の柱がたくさん発見された全国でも有名な遺跡です。現在も発掘調査が進められていて、次々と新しい発見が続いています。
桜町遺跡からは、縄文人の食べ物が発見されている。さてどんな食べ物だろう。
最近よく、新聞で、恐竜化石発見のニュースを目にしませんか。恐竜化石は文化財なのでしょうか。現在、国指定天然記念物になっている恐竜化石はありません。しかし、最近の重要な恐竜化石の発見で、将来、天然記念物に指定される例があるかもしれません。富山県でも、大山町の山の斜面で、国内最大級の恐竜足跡化石がみつかり、現在も調査中です。竜脚類、鳥脚類、獣脚類、アンキロサウルス類、鳥類(?)、とバラエティーに富んだ足跡化石、肉食恐竜の歯や亀の甲羅などの体化石が発見されています。一般公開は時期が決められていますので、チャンスをのがさないように見学しましょう。
竜脚類 | 首の長いタイプ。ディプロドクス、マメンチサウルス等は、その大きさで博物館の人気者です。 |
---|---|
獣脚類 | 肉食のどうもうなタイプで、ジェラシック・パーク等の映画でおなじみの、ティラノサウルス、ドロマエオサウルス、最近学名のついた福井県のフクイラプトルなどがこの仲間です。 |
鳥脚類 | ダイナソーの主役、アラダーは、イグアノドンとよばれるこのタイプの恐竜です。 |
装盾類 | 「剣竜」とよばれるステゴサウルスの仲間、平成12年に大山町で足跡が見つかったアンキロサウルスの仲間などがこのタイプです。 |
周飾頭竜類 | 平成10年のおおやま恐竜展で話題になったプロトケラトプスはこの仲間です。 |
お問い合わせ
関連情報
目的別情報
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください