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更新日:2021年2月24日
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発見した91体の埋葬形態は、手足を折り曲げた屈葬(抱石葬含む)が大半で、体を伸ばした伸展葬が1体、この他、新生児を埋葬した土器棺葬があります。
副葬品には男女差があり、男性では磨製石斧・石匙・牙玉・骨角製刺突具などが、女性では玦状(けつじょう)耳飾・凹石(くぼみいし)・骨角製垂飾・鳥骨製管玉などが埋葬されていました。これは縄文人の物の所有観を知る上で重要です。
埋葬人骨は青年期(10代後半~20代)が最も多く、体格や顔つきなど外見も様々です。
12号人骨
中年男性で、抱石・仰臥屈葬の状態で見つかりました。
副葬品には磨製石斧などがあります。埋葬風景復元図のモデルです。
70号人骨
老人男性です。大たい骨骨折の治癒痕がありました。
これは、治療や看護を受けていたことを意味し、ムラ人同士の助け合いがうかがわれます。
28号人骨
青年男性で、復顔レプリカのモデルです。
出土人骨で最も残りが良かった28号の頭骨を復顔しました。青年の男性で、推定身長は157.3cmと考えられます。当時としては平均的な身長です。
縄文人は彫りの深い顔立ちが特徴ですが、この人物も彫りが深く、吊り目がちで精悍な印象を受けます。この特徴は縄文時代早期の人々に見られます。
また、上顎の左右の側切歯が生前に抜けています。風習的な「抜歯」であれば、全国的に見ても最古級の事例となります。
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