「県広報とやま」2016年8月号 NO.471（2）

特集1　富山の消防 25年連続出火率全国最小に貢献 富山を守る消防団

消防団は、地域防災力の中心として地域の安全・安心を担うとともに、地域コミュニティの維持、活性化にも大きな役割を果たしています。県では、県民の皆さんに消防団の活動や役割に理解を深めていただくように努めています。

25年連続出火率全国最小

平成27年の富山県の出火率（人口1万人当たりの出火件数）は、1.74で、平成3年以来25年連続で全国最小となる見込みです。

これは、市町村、消防職員、消防団員、少年消防クラブ等の民間防火組織をはじめ、消防に携わる関係者の地道で粘り強い防火活動の努力と、県民の皆さん一人ひとりの高い防火意識の賜物です。

今回はその中から、仕事や家庭などを持ちながら、それぞれの地域社会で活躍している消防団について紹介します。

活躍の場面は様々

• 「いざという時」に備えて訓練
  消防団は現在県内に15団あり、火災や災害の際には、消防署などの消防職員とともに災害現場で消火活動を行うほか、救助や救出、避難誘導などの役割を担っています。
  そのため、日頃から実践的な消火訓練や災害現場における食料搬送などの後方支援、負傷者の応急救護処置などの訓練を行い、「いざという時」に備えています。
• 家庭訪問による防火意識の啓発
  県民の命や財産を一瞬にして奪う火災を無くすためには、一人ひとりの防火意識の向上が欠かせません。各家庭を訪問し、住宅用火災警報器の設置促進や高齢者世帯への火災予防を呼びかけることも重要な活動の一つです。
  一人暮らしの高齢者宅への防火訪問の際には、団員が手作りした啓発グッズを配布するなど、それぞれの消防団が地域住民の防火意識向上のために工夫をしています。
• 地域コミュニティに根ざした活動
  地域で開催される祭りやイベント等での「火の用心」の呼びかけ、消防行事や防災訓練への参加、消防署が実践する救命講習のサポート等を継続的に行っています。
  また、幼稚園や保育所、小学校で防火教室を実施し、子どもたちへ防火・防災の大切さを伝えています。

放水訓練

一人暮らしのお宅へ防火訪問

小学校での防火教室

消防団を応援

「消防団応援の店」では、消防団員と消防団活動を地域ぐるみで応援するため、消防団員やその家族等を対象とした割引等のサービスを提供しています。これは、平成27年12月に高岡市で開始された市町村の制度で、現在では、射水市・魚津市・氷見市・南砺市でも導入されています。

射水市の「消防団応援の店」

高岡市の「消防団応援の店ガイドブック」

地域を守る要として

県内の消防団員数は、平成28年4月現在（速報値）で9,536人と前年に比べて増加に転じた一方で、消防団員の平均年齢は43.9歳(平成27年4月1日現在)と、全国平均の40.2歳に比べて高齢化が進んでいます。
県では、市町村や関係機関と連携して、県民の皆さんに消防団の活動や役割について理解を深めていただくとともに、消防団員が誇りを持って地域の安全・安心のため活躍できるよう努めてまいります。

トピックス1　地域防災力充実強化大会in富山2016

地域防災力の充実強化について理解を深めていただくための全国大会を富山で開催します。
参加者募集
日時　平成28年8月31日（水曜日） 12時開場～17時15分（予定）
場所　富山県民会館
内容　基調講演、事例発表、アトラクション等
対象　どなたでも参加できます（参加無料）。
申込方法　事前のお申し込みが必要です。詳しくは、県消防課ホームページをご覧ください。

トピックス2　わがまち自慢のヒーローを撮ろう！ とやまの消防団員フォトコンテスト

将来の地域防災を担う若者への消防団活動に対する理解促進と、若手を中心とした消防団員の確保を目的として、フォトコンテストを開催します。
作品募集
テーマ　消防団の活動
募集期間　8月下旬から3箇月間（予定）
巡回展　県内10か所程度で入選作品の作品展を行います。
その他　応募資格や応募方法などは県消防課ホームページでご案内する予定です。

この件のお問合せは

県消防課　TEL.076-444-3188
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1007/index.html

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関連ファイル

県広報とやま8月号（PDF：3,172KB）