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更新日:2021年3月23日
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平成27年の富山県の医薬品生産金額は7,325億円となり、初めて全国第1位となりました。
県では、医薬品産業をさらに飛躍させるため、付加価値の高い製品の開発や国際展開等への支援、産業を支える人材の育成などに取り組んでいきます。
「くすりの富山」の歴史は、今から300年以上前の江戸時代の配置薬業に始まります。「先用後利(※)」という顧客との信頼関係のもとに成り立つ販売形態などを通じて、「くすりの富山」は全国に知られる地域ブランドとなりました。
県内には現在、新薬をはじめ、ジェネリック医薬品、一般用(OTC)医薬品、配置用医薬品など、多種・多様な医薬品を製造する企業とともに、医薬品の包装容器等の周辺産業が集積しています。特に、貼り薬や塗り薬、目薬、吸入薬など、通常の飲み薬とは異なる特殊な医薬品を、高い技術で製造する企業が多く、本県で製造された医薬品は、国内のみならず海外にも販売されています。
※消費者に先に使用してもらい、使った分だけ、後で代金をいただく独特の販売形態
今後、富山県医薬品産業のさらなる振興を図っていくためには、海外市場への進出や新たな製品の開発を進めることが重要であり、平成28年6月に日本唯一の医薬品審査機関である(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)の北陸支部と日本の医薬品等の規制制度を学ぶアジア医薬品・医療機器トレーニングセンター研修所が本県に開設され、海外からの研修生を受け入れています。
また、平成28年度から国立医薬品食品衛生研究所と県の研究機関である薬事研究所では、生薬エキスを用いた医薬品の開発を円滑化するための共同研究を実施しています。
さらに、医薬品のニーズも多様化しており、例えば小児用の医薬品については「苦味が少ない」など、より飲みやすい製品が求められています。このため、平成29年3月に国の機関や県内の大学・関係団体と小児用医薬品の開発を促進する連携協定を締結し、付加価値の高い製品の開発を積極的に進めていくこととしています。
薬事研究所では、製剤開発や創薬研究を支援するための製剤や分析等を行う各種機器を整備し、県内企業の支援はもとより県内大学生の製剤実習や中学・高校生を対象とした薬剤業務体験学習等を実施しています。
また、医薬品産業を工学の観点から支える人材を育成するため、富山県立大学工学部に全国で初めて医薬品工学科を平成29年4月に開設しました。
県では、今後大きな成長が期待されるバイオ医薬品等の開発を支援するため、薬事研究所に高度な分析機器等を整備した「未来創薬開発支援分析センター」(仮称)を設置し、平成30年度から供用を開始することとしています。今後とも、本県の特色・強みを活かしながら、世界に注目される「薬都とやま」の実現を目指して一層の取組みを進めていきます。
未来創薬開発支援分析センター(仮称)外観図
外観には、化学式を連想させる六角形のパネルを用い「未来創薬」を表現しています。1階には、4つの試験室を整備し、高度な分析機器等を設置します。2階には、3つの相談室を設け、県内企業等からの研究開発等の相談に対応します。
この件のお問合せは…県くすり政策課
TEL.076-444-3236 FAX.076-444-3498
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1208/
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