黒谷頭首工
魚津市黒谷を扇頂に形成された、片貝川扇状地の農地(約1,500ha)をかんがいする農業用水を取水する施設で、発電用の取水も行っています。
また、用水の分水施設として、先人の知恵により造成された円周長比例によって分水する「円筒分水工」が2ヵ所あります。
- 農業用水利用市町村:魚津市・黒部市の2市
- 円筒分水工の位置
- [左岸]魚津市貝田新地内
- [右岸]魚津市東山地内
- ※「頭首工」とは、河川などから用水路へ用水を取水するための堰(せき)です。
- ※「円筒分水工」とは、分水工の中央部から縁へ用水を流し、隔壁によって通水断面を分割し、一定比率に分水する施設です。
片貝川の清流は「とやまの名水」に選定され、頭首工の直下流にある黒谷橋の右岸橋詰には、万葉の家人・大伴家持が清冽な雪どけ水が走る片貝川を歌った歌碑があります。
『可多加比の川の瀬清く行く水の絶ゆることなくあり通ひ見む』
(歌碑では“片貝”となっている)
近くの観光スポット
- ⇒魚津歴史民族博物館....魚津市小川寺資料館 TEL(0765)31-7220 郷土館 TEL(0765)31-7045
魚津駅の東、天神山城跡公園の中にあり、歴史民族資料館と吉田記念郷土館の2つの建物からなる魚津の歴史スポットです。
天神山遺跡から出土した古代の石器や土器、群雄割拠の戦国時代を見つめた魚津城に関する資料、仏像や漆器といった工芸品、さらに農耕器具や漁具など先人の暮らしを伝える生活道具など約2000点を展示しています。
- ⇒魚津水族館....魚津市三ヶ TEL(0765)24-4100
日本海側最大の規模を誇り、「北アルプスの渓流から日本海の深海まで」の魚たちを中心に、500種以上の水生動物に出会えるマリンミュージアムです。
なかでもダイビング気分が味わえる海中トンネルは圧巻で、マリンガールによる魚の餌付け、ほほえましい魚のショー、アザラシの餌付けなどお楽しみもいっぱいです。
- ⇒魚津埋没林博物館....魚津市釈迦堂TEL (0765)22-1049
いにしえの大地の声に耳をすましてください。
今から約2000年前の海面上昇によって、かつて地上にあった杉の林が埋没したもので、この埋没林は国の特別記念物に指定されています。
また、シアターでは、自然の不思議「蜃気楼」を上映しています。
魚津市東山地内
← 円筒分水工(上部より)
魚津市東山地内
← 円筒分水工(側面より)