富山県地下水指針

本県は、急峻な山々に源を発する清流が大小300余りの河川となって扇状地を潤し、また環境省の「名水百選」に地下水・湧水関係の8件(全国最多)が選定されるなど、全国に誇るべき地下水に恵まれています。

県では、こうした豊かで清らかな地下水を将来にわたって確保することを目標に、平成4年5月に「地下水指針」を全国に先駆けて策定し、その後、都市化の進展や水田面積の減少による地下水涵養量の減少や消雪設備の普及による冬期間の地下水位低下などを踏まえ、平成11年、平成18年、平成30年に指針の改定を行ってきました。

近年、消雪設備が増加する中、記録的な大雪による取水障害が市街地で多く見られるようになったことや、降雪量や融雪時期の変化など想定される気候変動による地下水への影響に関する調査研究とその成果の施策への反映の必要性など、地下水を取り巻く状況の変化に適切に対応するため、このたび、地下水指針の改定を行いました。