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更新日:2024年10月7日
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現在展示中の作品→令和6年度第3期常設展示作品リスト(PDF:193KB)
水墨画に傾倒した作家の多くは、世俗の評価を超越した独自な精神世界に生きる傾向が強く、わが国の画壇においてしばしばみられる師弟関係を中心とした“系譜”は希薄といえます。
水墨美術館の美術品の収集方針は、このことをふまえ、「わが国には、江戸期まで土佐派、狩野派、琳派、円山四条派、文人画派などの画派があり、明治以降はこれらの伝統を受け継ぎながら新たな日本画を創造した竹内栖鳳、横山大観、前田青邨、安田靫彦などの作家が輩出した。そして、水墨画の分野にも、日本近代水墨画とでも言うべき画業を残した。水墨美術館では、これらの近代水墨画の優れた作品を収集して、未だ極めて乏しいこの分野に関する一般への関心を高め、ひいては、東洋絵画芸術のもっとも重要な領域である水墨画と墨の芸術を啓発する」と定めています。
「近代水墨画の系譜」に展示する作品としては、富岡鉄斎、竹内栖鳳、横山大観、菱田春草、小林古径、入江波光、堂本印象、横山操、加山又造など、近代日本を代表する作家・富山ゆかりの作家の作品を収蔵しており、展示替えを行いながらご紹介しています。
芸術に精神性が乏しくなったといわれる今日、色彩豊かで華やかな絵画では決して味わえない、水墨画ならではの精神世界を体験していただければ幸いです。
下保昭(昭和2~平成30年/富山県砺波市生まれ)は、自然界のエネルギーと東洋的な無常観を表現する独自の水墨画により、日本を代表する作家として活躍しました。水墨美術館では、平成5年に(財)何必館・京都現代美術館長の梶川芳友氏より寄贈していただいた作品(第9回京都市美術展(1957年)の出品作品から「下保昭1991展」までの100点)に加え、作家自身から「日本の山水」シリーズの作品などが寄贈され、合計約150点の作品が収蔵されています。60年に及ぶ下保昭の画業の大要を知ることができるコレクションを、展示替えを行いながらご紹介しています。
一般200円(160円)/大学生以下無料
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