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更新日:2023年1月11日
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芸術文化に関心をもつ県内高校生が、著名な文化人の指導やグループによる文化イベントの企画立案、芸術による地域活性化のモデル地域の訪問等を通して、学校文化祭や地域の文化行事等において中心的な役割を担うための企画力や創造力を磨く2日間プログラム。令和4年度の様子をお伝えします。
富山県内の高等学校1・2年生 24名
令和4年11月19日(土曜日) 9時30分~16時30分 富山県民会館、富山市岩瀬地区
令和4年12月11日(日曜日)10時00分~16時45分 富山県美術館
午前は、富山大学芸術文化学部 准教授 渡邉 雅志先生に「アートをデザインする」という演題で講演をいただきました。
アートとは?デザインとは?アイデアが思い浮かぶときって?など、渡邉先生の考えを分かりやすく教えていただきました。また、渡邉先生が過去に開催されたワークショップの意図などもお聞きすることができました。
参加者からは「相手を想ってデザインすることを心がけようと思った」など、デザインは誰かのために行うものであると感じたという感想が多く寄せられました。
まずは、グループごとに自己紹介と情報交換でウォーミングアップ
渡邉先生の作品や、ワークショップで作られた実際の作品にも触れることができました。
午後は富山市岩瀬地区に移動し、フィールドワークを行いました。
岩瀬まちづくり株式会社の社長である桝田 隆一郎さんに、岩瀬についての説明をいただきながら、作家の方のところへ案内していただきました。
まずは、鉄作家の澤田 健勝さんの工房へ。
実際に、鉄を熱して加工する過程を見せていただきました。
参加者たちは興味深げに作業を見学していました。最初は圧倒されている様子でしたが、最後に澤田さんの作品を見学させていただいたときには質問がたくさん出てくるなど、影響を受けた様子がうかがえました。
次は、陶芸家の釋永 岳さんのギャラリーへ。
美しい作品が並ぶギャラリーでは、釋永さんが陶芸家を目指すきっかけや、大学進学についてなど、参加者にとって身近な内容についてお話をしていただきました。芸術に興味のある参加者たちにとって、参考になる話をたくさん聴くことができたようです。
次に、ガラス作家の安田 泰三さんの工房へ。
たくさんのガラス作品が展示されており、参加者は興味津々。細かな細工がされている作品ばかりで、どうやって作るのかが気になったようです。
作業の工程だけでなく、細工のやり方も簡単に教えていただきました。参加者の質問にも丁寧に答えていただきました。
最後は、木彫家の岩崎 努さんの工房へ。
細かな作業がされている美しい作品に参加者は驚き、「すごい」という声が多く上がりました。実際に作品にも触れさせていただきました。
作業について説明していただいた際には、作品に触れたからこそ感じた質問を参加者たちは岩崎さんに投げかけていました。
フィールドワーク後、「高校生が考える、富山県をアートで活性化させる方法」をテーマにディスカッションを行いました。桝田社長にも参加していただき、参加者に助言していただきました。
富山県美術館での開催だったこともあり、富山県美術館やキュレーターの仕事についての説明を富山県美術館学芸課 以倉 新さんにしていただきました。
開催日に富山県美術館で行われていた「デザインスコープ」展に出品されていた、アーティストの鈴木 康広さんに「感覚の種を見つけよう」という演題で講演・ワークショップを行っていただきました。
透明なアクリル板に、自分の感覚で1mm単位の目盛りを書いてものさしを完成させました。グループのメンバーでものさしを並べてみると「1mm」は人それぞれで違うようで…。正しい目盛りを書けた人はいませんでした。
次は、何も見ずに日本地図を書いてみました。
比べてみると、北陸あたりが細かく書けている人、佐渡島がない人など人によって違います。
どこが気になるのか、どこをよく見ているのかが、人によって違うということなのでしょうね。
最後は、色鉛筆を使ったワークショップです。
参加者は「富山」からイメージした「色」の色鉛筆を事前に1本選んで持参していました。なぜその色を選んだのか、富山の何をイメージしたのかを用紙に描き、一人ひとり説明して共有しました。
その後、二人一組になって、鉛筆を半分に削って二人の鉛筆を一本にして、二人の境界線が出るように線を引いてみました。
全く違う色の境界線ができたり、似たような色で境界線が分かりにくかったりと、いろいろな境界線を見ることができました。
全体を通して、感覚の違いを実感できるワークショップで、参加者も違いに驚いたり、自分と周りとの違いを探したりと、感覚の種を見つけるきっかけになっていました。
Day1での各グループの意見をまとめたものを見ながら、「高校生が考える、富山県をアートで活性化させる方法」をテーマにもう一度ディスカッションを行いました。
今後、自分たちにどんなことができるのかをグループごとに話し合い、最後に発表しました。
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