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更新日:2024年3月28日
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イベント企画やまちづくりに興味のある高校生が、学校では経験できないアートイベント開催のために学び、試行錯誤しながら企画立案・開催までを主体的に行う5日間プログラム。令和5年度に初開催し、その様子をお伝えします。
令和3,4年度に開催した、輝くとやま未来文化リーダー育成事業「アートのちから」の参加高校生が、イベント提案のディスカッションで「提案を考えても実践したことがないので、実践するにはどうすればよいかわからない」と発言したことがきっかけで、この事業はスタートしました。
高校生の提案を高校生自身に実現してもらうべく、富山大学芸術文化学部の先生や学生の皆さんの力を借り、アートイベントの成功を目標に、参加生徒で学びあい、協力しあいながらの5日間となりました。
富山県内の高等学校1・2年生 21名
令和5年11月18日(土曜日)10時30分~16時30分 SCOP TOYAMA
令和5年12月9日(土曜日)9時30分~16時30分 富山市岩瀬地区、SCOP TOYAMA
令和6年1月27日(土曜日)10時30分~16時30分 SCOP TOYAMA
令和6年3月2日(土曜日)10時30分~16時30分 SCOP TOYAMA
令和6年3月20日(水曜日・祝日)9時00分~17時30分 グランドプラザ
アートイベントは11時00分~16時00分に開催
午前は、富山大学芸術文化学部 准教授 渡邉 雅志先生と大学生スタッフにアートイベントについて、企画方法や準備のやり方など、実際に行ったイベントを例にお話しいただきました。
これまでイベントの運営側になったことのない高校生は、参加者目線で企画を考えることや、ワークショップの一連の過程を大切にすることなど、「相手目線でデザインすることの大切さ」に触れ、相手を意識することの大切さを再確認していました。
午後からは4つのチームに分かれて、イベントの企画を考えました。
他校の生徒と話し合いをすることは初めての人が多く、「学校以外の人と何かを計画することが今までなかったので、新鮮だった」「自分にはなかった考えや発見があって、とても勉強になった」など、感想からも多くの刺激を受けたことが読み取れました。
「グループの人と協力して良いものにしていきたい」「これからの活動が楽しみ」など、今後への期待を語る生徒も多かったです。
午前は、富山市岩瀬地区でフィールドワークを行いました。
岩瀬まちづくり株式会社の社長である桝田 隆一郎さんに、参加生徒が質問できる時間を設けました。アートイベントの企画についてやまちづくりについてなど、桝田さんの経験に基づいたいろいろなお話を聞くことができ、参加生徒は多くの刺激をいただき、アートイベントに向けての思いを新たにしていました。
次に、岩瀬地区で活動していらっしゃる作家さん4名を訪問しました。
「それぞれの制作場所を見学して、作家さんの話を聞くのがとても面白かった」「自分を見つめ直すきっかけになった」など、これまでとは違う視点をたくさんいただけた時間になったようです。
フィールドワーク後、アートイベントに向けてチームごとの協議を行いました。岩瀬地区フィールドワークで感じたことを胸に、自分たちのアイディアを形にするため、時間いっぱい話し合いを行っていました。
Day2までに各チームで考えた案を実現するため、試作が始まりました。
など、今まで考えたことのない視点から物事と向き合いました。
「子供にはこれでは難しいかも」「絵を描くのが苦手な人にとっては嫌な思いをするかも」「作る過程も楽しめるような工夫はない?」など、富山大学芸術文化学部の渡邉先生から多くの助言をいただきながら、何度も試作を行いました。
ワークショップを成功させるため、体験する人の立場に立って考えることの大切さ、様々な人が体験できるものにするために必要なことなど、これまで体験する側だった参加生徒が、体験してもらう側になったことを意識した一日でした。
今日は午後からリハーサルを行うことになっているため、どのチームもその準備で大忙し。
「この流れでよかった?」「この部分の流れ、決めてなかった」「もっとよい方法はない?」
リハーサル直前までチームで話し合い、準備に余念がありません。
リハーサルでは、他チームのワークショップの体験と、自分のチームのワークショップでの説明を、全員が体験しました。
初めてワークショップを体験する人の感想を聞き、今まで見えていなかった視点に気づいたり、説明の方法を見直したりと、学ぶことの多いリハーサルとなりました。
他チームのワークショップ体験はよい刺激となったようで、リハーサル後もチームごとに話し合いを行う様子が見られました。
アートイベント当日です。
まずは準備。開放感が感じられるよう、人工芝を引き詰めた会場にしました。各チームのブースづくりも着々と進められました。
11時、アートイベント開始です。ワークショップを紹介します。
誰かからの幸せのおすそ分け。受け取るだけでなく、おみくじを書くことで誰かに渡すこともできる、幸せのバトンです。
皆さんの小さな幸せをくす玉でお祝いします。くす玉を割る体験は、驚きと喜びが同時にやってくるものでした。
生徒たちのお手製楽器でセッション。みんなで合わせると楽しい空気が生まれます。
万華鏡を一から作る体験。できた万華鏡は覗いて楽しむだけでなく、スマートフォンのカメラでも楽しめます。
参加生徒は準備期間中、楽しいこともありましたが、苦しんだことも多かったようです。しかし、その分、イベント後の達成感は大きいものとなりました。イベント開始前の参加生徒の表情には不安が見られましたが、イベント終了時には本当に楽しそうな顔に変わりました。「普通では経験できないことができた」「お客様に喜んでもらえた」「今回の経験を活かしてアートについてこれからも考えていきたい」など、この経験で得たものは本当に大きかったようです。
イベントに参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
そして、企画立案・開催までをやり遂げた参加生徒の皆さん、本当にお疲れさまでした。
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