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更新日:2021年2月24日
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友好提携先であるロシア沿海地方において、本県等が開催した「日本語スピーチコンテスト」の最優秀賞受賞者が今年も来県しました。
今回来県したのは、パチョームキナ・バレンティーナさん(ロシア)です。パチョームキナさんは同年5月、ロシア沿海地方で開催された「第24回ウラジオストク日本語スピーチコンテスト」の「大学生の部」で最優秀賞を受賞しました。最優秀賞副賞として、主催者である富山県より「富山研修旅行」が贈呈され、このたびの来県となりました。
パチョームキナさんは、9月11日(月曜日)~16日(土曜日)に本県を視察し、立山・黒部アルペンルートや世界遺産の五箇山合掌造り集落等を訪問しました。
9月11日(月曜日)には県庁を訪れ、山本理事・総合政策局次長を表敬訪問しました。パチョームキナさんには今回の富山研修旅行での経験を活かし、将来、富山とロシアの友好交流の架け橋になっていただくことを期待し、山本理事より「とやま名誉友好大使」の委嘱状が交付されました。
パチョームキナさん(写真左)の表敬の様子
富山研修旅行を終えて、今回が初来日となったパチョームキナさんは、「とても貴重な経験ができた。もっと日本語がうまくなるように勉強したい。」と感想を述べました。
立山室堂にて
パチョームキナ・バレンティーナ(ロシア)
ウラジオストク日本語スピーチコンテスト(ロシア)
ロシア沿海地方の日本語学習者を対象に、日本とロシア沿海地方の相互理解の促進を目的に毎年開催。1995年4月の富山-ウラジオストク便本格就航時に第1回コンテストが開催され、今年(2017)は24回目。
今回優勝したパチョームキナさんは、「進歩は脂肪です」をテーマに、現代社会における技術革新と人間の堕落への警鐘についてスピーチしました。
7月24日(月曜日)、貿易経済に関する日露政府間委員会地域間交流分科会第6回会合が富山県の富山国際会議場で開催されました。
貿易経済政府間委員会は、日露経済関係の全ての問題について包括的に協議を行うことのできる唯一の場として、両国の貿易経済関係の発展を側面支援することを目指しています。地域間交流分科会は次官級の会議であり、今回で6回目となります。本会議が日本の地方自治体で開催されるのは今回が初めてです。
会議には、ロシア側からは、ロシア政府経済発展省をはじめ、ハバロフスク地方やタタルスタン共和国などの地方自治体やさまざまな地域の企業が参加し、日本側からは、外務省をはじめ、鳥取県、山口県などの地方自治体、富山県内外の企業が参加しました。また、会議に先立ち、BtoBセッションが行われ、企業同士でのプロジェクトの提案や報告なども行われました。
本会議は、「地域間交流の現状と更なる発展に向けた課題、取るべき行動」及び「地方プロジェクトの現状と展望」などを議題とし2時間にわたり行われ、両国間の課題と解決の必要性についての話し合われたほか、両国の自治体、企業等による交流事例や共同プロジェクトなどの報告が行われました。また、会議の中で、石井知事が富山県のこれまでのロシアとの交流や課題について説明を行いました。
会議の様子
石井知事の発表の様子
富山県はロシア沿海地方と友好提携を締結して、今年で25年となります。県としても、長年の交流の実績を生かして、今後ともロシアとの地域間交流を積極的に行っていきたいと思います。
7月11日(火曜日)、日露政府間協定に基づいて行われている「日露青年交流事業」により日本を訪問した、ロシアで日本語を学ぶ青年20名が、7月11日(火曜日)に富山県を訪れ、県庁にて山本理事・総合政策局次長への表敬訪問を行いました。
表敬では、山本理事より、本年は、友好提携締結25周年の年にあたり、これを記念して、7月6日から9日にかけて、記念友好訪問団を沿海地方に派遣し、両県地方の相互理解と交流を一層深めてきたこと、本県には、世界に誇る山岳景観を有する立山黒部アルペンルートや、「世界で最も美しい湾クラブ」へ加盟している富山湾などの美しく豊かな自然、世界遺産の合掌造り集落や国宝瑞龍寺などの多彩な歴史、文化、新鮮な海の幸、山の幸など、国内外に誇る様々な魅力があることなどをお話ししました。
続いて、ロシア人青年たちからの自己紹介があり、なぜ日本語を学んでいるのか、日本に興味を持ったきっかけなど、さまざまな話で盛り上がりました。
この他、県立伏木高校との交流や富山大学生との交流なども行いました。これを機会に日露間の友好関係を構築する一助となってくれることを期待します。
ロシア人青年の表敬の様子1
ロシア人青年の表敬の様子2
平成4(1992)年に富山県と沿海地方は友好提携を締結してから、今年で25周年を迎えました。これを記念して、7月6日(木曜日)~9日(日曜日)にかけて、富山県から友好提携25周年記念友好訪問団を沿海地方ウラジオストクへ派遣しました。
7月7日(金曜日)、ウラジオストク市中心部の沿海地方政府庁舎を石井知事を団長とした訪問団が訪れ、表敬訪問を行いました。
石井知事から、友好訪問団及び日露友好議連訪問団を受け入れていただき感謝する旨の挨拶とともに、25年の間、海外技術研修員、県費留学生、県職員派遣などの交流、伏木富山港とウラジオストク商業港を中心とした物流・経済面での交流、NOWPAPや2016 北東アジア自治体環境専門家会合とやま宣言に沿った環境保全の面での協力など、様々な分野での交流が進展していることなどを述べました。
ミクルシェフスキー知事からは、25周年という節目の年に大きな代表団が訪問したことに感謝するとの挨拶に続き、沿海地方など極東地域については、既存の「特別経済区」とは異なる投資優遇制度の適用や、ウラジオストク市とその周辺地域を新たな経済特区とし税の減免や入国ビザ制度を簡素化するウラジオストク自由港法の施行がなされるなど、プーチン大統領はじめ中央政府が、その発展に力を入れていることなどについて発言がありました。
次に、石井知事とミクルシェフスキー知事が、各々両県・地方の関係強化に向け、(1)貿易・経済交流の促進、(2)物流の活発化、(3)文化、学術・教育、スポーツ分野での関係強化、(4)観光関係機関相互の関係の構築・拡大、(5)環境保全の協力促進の5分野を中心とする新協定書に署名を行いました。
また、記念品を交換した後、富山県・沿海地方友好提携25周年を記念して、沿海地方政府敷地内において、ヤマザクラの植樹式が行われました。
会談の様子
新協定書の締結
記念植樹の様子
7月7日(金曜日)、市内レストランにおいて、沿海地方政府が主催する記念祝賀会が開かれました。
ミクルシェフスキー知事より、友好提携25周年を迎えたことは大変意義深く、また、プーチン大統領と安倍総理の首脳会談でロシアと日本の連携・協力を深める方向が打ち出されている重要な時期に富山県の訪問団を受け入れることは光栄であり、かつ、新しい協定を締結したことは喜ばしいとの挨拶がありました。
石井知事より、国同士の関係の発展のためにも地域間の交流が重要であり、富山県と沿海地方は日本海をはさんで対岸の近接した位置にあり、ともに良港を有するなど、共通点も多いことから、経済・物流や観光をはじめ文化面などでも更なる交流を進めていきたい、そうした積み重ねの上に、平成22(2010)年に休止となった富山―ウラジオストク便を将来復活させることなどについても双方で努力していきたい旨の挨拶を行いました。
記念祝賀会の様子
7月8日(土曜日)、市内にあるウラジオストク国立経済サービス大学内博物館において、開催された「とやま文化DAYS」のオープニングセレモニーに石井知事をはじめ訪問団が参加しました。
とやま文化DAYSは、富山県の優れた伝統工芸品の展示や観光情報コーナーを設け、島谷好徳氏による「すずがみ」や「おりん」の製作実演、富山県の地酒や食の試飲・試食、などを通して、富山県の魅力を堪能してもらうイベントです。また、昨年12月、安倍総理とプーチン大統領の間で開催が合意された「ロシアにおける日本年」の事業としてロシア全土で最初に認定された事業です。
同イベントは7月8日~14日(9日は休館)に開かれ、期間中、約420名もの現地ロシア人の方々にご来場いただきました。
オープニングセレモニー(石井知事挨拶)
島谷氏による彫金の実演
とやま文化DAYSの様子
7月8日(土曜日)、富山県が主催する富山県・沿海地方友好提携25周年記念交流会を開催しました。
石井知事より、昨日、沿海地方政府のミクルシェフスキー知事との間で両県・地方の友好交流・協力関係の更なる深化を目指す新協定書を締結したこと、午前中にFESCOやウラジオストク商業港の首脳に会い、通関及び港湾関連手続きの日数の短縮について要請を行ったこと、今後の25年間、50年間を見据えて、富山県と沿海地方との連携をさらに深めたいと考えていることをお話ししました。
石井知事の挨拶
沿海地方政府からは、パリャンスキー副知事が出席され、副知事より、25年の交流の中でも、スピーチコンテストなど、継続的に行われている教育分野での富山県の貢献を高く評価すること、今回の富山県訪問団に併せて開催される「とやま文化DAYS」について感謝すること、今後、両県・地方知事が署名した新しい協定書をもとに関係を発展させたいことなどを述べられました。
パリャンスキー沿海地方副知事の挨拶
その後、スライドにより、立山黒部アルペンルート・黒部峡谷・世界遺産五箇山などの県内主要観光地や、桜や紅葉、スキーなどの四季折々の魅力、新鮮で豊富な富山湾の海の幸など食の魅力に加え、本年4月にオープンした「能作」の産業観光施設や8月に全面開館する富山県美術館などの新たな観光資源を紹介するとともに、広域モデルコースなどについてプレゼンテーションを行い、本県の多彩な魅力を参加者にPRしました。
参加したロシアの旅行会社からは、ウラジオストクは雪がほとんど降らないため、雪の大谷はとても魅力的であり、また、チューリップフェアも人気が出ると思うので、富山県への春のツアー商品の造成を検討したい、今後のより一層の相互送客の促進に向け、富山―ウラジオストク便の復活を大変期待している、との声が聞かれました。
観光説明会の様子
記念交流会の様子
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