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更新日：2021年3月23日
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「県広報とやま」2016年10月号 NO.472（3）
特集2 とやまの森を守り育てる 県民参加の森づくり
県では、豊かで美しい「とやまの森」を守り育て、次代に引き継ぐために、県民参加の森づくりを進めてきました。来年5月に本県で開催する「第68回全国植樹祭」を契機として、一層の推進が期待されます。
これまでの森づくりの取組み
森林は、多様な生物の住みかであり、洪水や山崩れ等の災害から県民の暮らしを守るとともに、豊富な水資源が豊かな土地や海を育むなど、県民の生活と産業を支えています。
県では、この豊かなとやまの森を県民全体で守り育てるため、森づくりの理念や、森づくりの施策の財源とする「水と緑の森づくり税」の導入を盛り込んだ「富山県森づくり条例」を平成18年に制定しました。そして、この条例に基づき策定した「富山県森づくりプラン」に沿って、里山林の整備や毎年1万人以上の方々による森づくり活動の実施など、県民参加の森づくりを着実に進めてきました。
「水と緑の森づくり税」の延長
県では、条例で課税期間が平成28年度末までとされている「水と緑の森づくり税」の延長について、昨年、県民アンケート調査をしたところ、条件付きを含め95％以上の方に賛成をいただきました。
この結果や県民の皆さまのご意見等を踏まえ、「水と緑の森づくり税」を平成33年度まで延長するとともに、新たな「富山県森づくりプラン」を今年9月に策定し、引き続き積極的な森づくりに取り組みます。
第68回全国植樹祭の開催
来年5月に本県で開催する全国植樹祭は、豊かな国土を支える森林や緑に対する理解を深めるために行われる、国土緑化運動の中心的行事です。県内外から約6千人が参加予定のこの大会を通じて、本県の森づくりの取組みを全国へ発信するとともに、県民参加の森づくりを一層推進します。
第68回全国植樹祭 参加者募集
第68回 全国植樹祭とやま2017
かがやいて 水・空・緑のハーモニー
開催日 平成29年5月28日（日曜日）
式典会場 魚津桃山運動公園
内容 式典行事 （お手植え・お手播き等）、参加者による 記念植樹
式典観覧と記念植樹の参加者募集
- 募集人数：800名（応募多数の場合は抽選）
- 募集締切：平成28年11月20日（日曜日）
- 応募方法：大会ホームページからの電子申請専用応募用紙による申込み
- 応募資格：大会ホームページでご確認ください。
- お問合せ TEL.076-444-4578
大会ホームページ http://www.68syokujusai-toyama.jp/
富山県森づくりプラン（計画期間：平成29年度から平成38年度）実施する予定の主な事業を紹介します
多様な森づくりの推進
- 里山林の整備
整備目標：2,000ha
野生動物との棲み分けなどを目的とし、里山林の整備に県民協働で取り組むとともに、海岸林での松くい虫被害対策を実施
- 混交林の整備
整備目標：500ha
山崩れの防止や水資源確保などの人工林の機能向上のため、スギと、コナラなどの広葉樹が混在する森林へ誘導するための整備を実施
- 「立山 森の輝き」の植栽
目標植栽面積：460ha（92万本）
花粉症対策にもなる、県が開発した優良無花粉スギ「立山 森の輝き」の苗木を生産し、スギ人工林の伐採跡地に植栽
森を支える人づくりの推進
- 森林ボランティア活動への支援
目標年間参加延べ人数：13,000人
機材の貸出しや安全講習などの森林ボランティアの活動支援と、「森づくりサポーター」養成による里山林整備の支援を実施
- 森づくりへの理解を醸成
県民が森に親しむ場である「とやま森林浴の森」で、児童・生徒や一般県民を対象に、森の大切さを学ぶ「森の寺小屋」を開催
森林資源の循環利用の推進
- 県産材利用の促進
公共施設等の内装木質化等や、県産材遊具の導入を支援するとともに、木を身近に使うことにより豊かな心を育む「木育」を推進する人材を養成
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