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更新日:2021年2月24日
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平成30年10月1日(月曜日)から4日(木曜日)の4日間、富山国際会議場において、「国際防災学会インタープリベント2018」(国際防災学会富山大会)が開催されました。
富山県では「立山砂防」の世界文化遺産登録に向けて、その歴史的防災遺産の国際的評価の検証・確立の推進に取り組んでいますが、今回のインタープリベントには海外から多くの防災専門家が参加することから、立山砂防の世界的価値をアピールする絶好の機会として、その顕著な普遍的価値をPRしました。
インタープリベントは、世界の27の国と地域から492人(うち外国人130人)の砂防技術者、研究者、行政関係者等が参加し、「変動帯における大規模な土砂災害と減災対策」を主なテーマに、10件の基調講演、30件の口頭発表、115件のポスター発表、パネルディスカッション、立山砂防をはじめとする現地視察研修、行政展示、企業展示などが4日間にわたり実施されました。
また、無料公開されました10月1日(月曜日)の開会式及び基調講演には、257人の県民の皆さんにもご参加いただきました。
立山砂防の歴史的価値をPRするため、開会式において、石井知事から立山カルデラや常願寺川の災害と治水砂防の歴史や、立山砂防を代表する砂防施設である「白岩堰堤」「本宮堰堤」「泥谷堰堤」を詳しく説明し、これまでの世界文化遺産登録に向けた取り組みを紹介しました。
また、国土交通省立山砂防事務所及び富山県砂防課により立山砂防の価値と評価等に関する研究発表を行い、水系一貫の砂防システムをはじめとする立山砂防の特徴を説明しました。
最終日の10月4日(木曜日)には国内外の有識者によるパネルディスカッションが行われ、流域スケールの大規模な土砂災害と闘ってきた人間の技術、持続的な発展のための水系一貫の土砂流出対策に焦点を当て総合的な討論が行われ、その中で、これまで土砂災害による被害の軽減に大きく貢献してきた立山砂防の水系一貫した対応についても議論が交わされました。
閉会式において、土砂災害防止の一層の進展に向けた技術開発とその適用を効果的に進め、経験・知見・技術を世界的な共有の一層の促進を図るために、インタープリベント2018の要約と提言として「富山宣言」が採択されました。
この富山宣言において、
「立山砂防は、これまで長い間、富山を守ってきており、
であると考えられる。
そのため、立山砂防は顕著な普遍的価値を有しており、今後世界の人々の参考となるよう、人類共通の遺産として共有していくべきものである。」
と高い評価を受け、立山砂防の価値が世界に向けて発信されました。
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