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更新日:2023年10月27日
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「食」は命の源であり、長年の歴史をかけて築き上げてきた農林水産業からの豊かな恵みと、創意工夫に富んだ地域の食文化が、地域の活力を支えています。
近年、「食」をめぐっては、「食」を大切にする心の欠如、栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加、肥満や生活習慣病の増加、食品の安全性への不安、伝統ある食文化の喪失などの問題が指摘されています。
富山県においても、20~30歳代を中心に朝食の欠食率が高いほか、青年期から壮年期にかけて脂質エネルギー比率がやや高い一方、各世代を通じて野菜摂取量が少ないなど、食生活をめぐる様々な課題がみられます。
また、県内には身近なところに水田、畑などがあり、農林水産業が営まれているものの、県内の消費者の多くが、農林水産物がどこでどのように生産されたかを意識せずに食生活を送っているなど、地元の生産者と消費者との間には大きな距離が生じています。
このような中、「食」に関する正しい知識を身につけ、自ら「食」を適切に選択することにより、健全な食生活が実践できるようにする「食育」の重要性が高まっており、平成17年6月にはこれを国民的な運動として推進する「食育基本法」が制定されました。
本来、食に関する知識や興味は、特別教育しなくても、家庭の中で自然に身に付くものと考えられていました。しかし、核家族化や共働き世帯が増加し、塾通いなどで子ども達も家庭内での時間をあまりもてない現状では、子どもだけでなく大人や高齢者に至っても孤食の傾向が強くなっており、食に関する知識を得る場が極めて少なくなってきています。
食育とは、食に対する興味や関心を育み、これをきっかけに、私たちを取り巻く様々な事象に目を向けるための教育です。様々な食べ物が手軽に、いつでも取れるようになった現代社会だからこそ、子どもから大人まで、国民全てに食育が必要だといえます。
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