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更新日:2021年2月24日
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平成13年5月の「有峰森林文化村基本構想」を受けて、実現に向けての具体策を、ここに「有峰森林文化村基本計画」としてまとめました。
基本構想は、石坂誠一検討会会長をはじめ各委員の有峰に対する深い愛情がこめられたものでした。私たち策定委員会委員は、この精神を受け継ぎ、計画作りに取り組んできました。
森林文化とは、森林と人間とがひとつに融けあってつくりあげた文化です。第2章の議論では、有峰における様々な森林文化活動を、百人一首の歌ガルタのように広げてみました。さらに、他に各人思い思いの白地のカルタがあっていいし、これらのカルタの組み合わせは無限にあります。そこで、これらを「憩う」「学ぶ」「守る」という言葉でくくりました。こうして、基本構想でほのかだった光が、はっきりと見えるようになってきました。
有峰を訪れる人の思いは多様です。優美な薬師岳、静かな有峰湖を前に、瞑想する人、絵を描く人、歴史に思いを馳せる人、遊歩道を散策する人、樹や虫を観察する人、歌を詠う人などなど。有峰のふところは実に大きく、また深く、人それぞれを森の中に融け込ませてくれます。これが有峰の森と湖の素晴らしいところであり、そのお手伝いをすることが有峰森林文化村の目的であります。
この基本計画には、有峰村民、有峰語り部講、有峰森林レンジャーといった発想がたくさん盛り込まれています。とりわけ、有峰村民が重要です。有峰を愛する村民みなが、村のありかたを議論し、各自の得意な分野で村の仕事をし、村民の輪を広げていく。この「結い」こそが、この計画に「村」という語をつけた由縁だと、思いを新たにしているところです。さらに有峰という具体的な舞台で、インターネットをも活用した、いわば現代的な「結い」が展開されるとしたら、望外の喜びとするところであります。
最後に、基本構想でほのかに見えた光、この基本計画がよりはっきりさせた光が、水と緑といのちの大きな光となって、永遠に有峰森林文化村の行く手を照らすことを願ってやみません。
平成14年7月
有峰森林文化村基本計画策定委員会 会長 長井真隆
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