第4章 施設機能の再整備
1 案内板や標識などの見直し
案内板や標識などについて、色、形、材質、耐雪性等の見地から、デザインを総合的に見直す。また、児童生徒のデザインによる標識が、現地における注意喚起と教育的効果をもたらすことから、そのような心暖まる手法の導入についても検討する。
2 猪根平地区における諸施設機能の見直し
当面は、現在の施設を利活用していくものとするが、長期的には、分散している諸施設の統合が望ましい。
地区の動線を分かりやすくするため、誘導標識などを点検・見直し、来訪者へのサービスの向上に努める。
また、自由広場、テニスコート、バーベキュー広場、フィールド・アスレチック等の屋外施設に関し、木陰の整備について検討する。
既存の施設が、それぞれの特色を生かしつつ、連携を図り、来訪者へのサービスの提供ができるよう見直すこととし、各施設の機能及び主な充実方向は以下のとおりとする。
- (1) 有峰記念館 食堂、売店、休憩、展示など
- 展示
電源開発を中心とした有峰の歴史映像に、個々の楽しい遊歩道散策の映像を追加する。
インターネットを整備し、来訪者が森林文化活動に自由に利用できるようにする。
- (2) 有峰管理事務所 森林文化村会議事務局、森林・林道管理など
- (3) 有峰ビジターセンター 紹介・相談、展示、休憩など
- 紹介・相談
遊歩道の地図、図鑑、ワークシートを備えるなど、来訪者の自然観察を支援する。
来訪者に、村民としてマナーを守ってもらうよう働きかける。
夏、秋の日曜日等に猪根遊歩道等に案内する語り部については、自然解説にあわせて有峰の歴史や村の基本理念などについても説明することができるよう研修を充実する。
- 展示
有峰森林文化村の開村に伴い、基本理念、語り部講、活動組織の活動、有峰森林の恩恵などの紹介の追加について検討する。
有峰の四季を描いた映像に、個々の楽しい遊歩道散策の映像を追加する。
来訪者が自由に利用できるインターネットを、整備する。
- (4) 有峰青少年の家 宿泊・休憩、学習、展示、村民の活動拠点、避難など
- 宿泊・休憩
一般向けの宿泊・日帰り休憩機能を持つ施設への見直しを検討する。現行220人の宿泊定員について、縮小の方向で見直す。
小グループで多様な活動ができるよう、2段ベッド中心の構造を和室中心に変更することを検討する。
食事メニューの見直しについて検討する。
山小屋関係者との連携協力により登山客に対する登山情報の提供の可能性を検討する。
- 学習
一般客を対象とした自然観察会の充実など主催事業の見直しについて検討する。
自然博物園ねいの里、中央植物園等との連携による、村民の調査研究活動への支援を検討する。
会議室や居室等を、有峰語り部講に利用する。
- 展示
利用者が、自然、歴史などの理解を深めることができるよう、ビジターセンターなどとの機能分担を踏まえ、展示の充実について検討する。
来訪者が自由に利用できるインターネットを、整備する。
- 村民の活動拠点
村民の活動拠点となるよう、村民活動室設置について検討する。
3 自然体験施設の整備
- (1) 探勝コース
遊歩道の現地案内板、巨木名木の現地表示板、休憩施設などの整備を進めるとともに眺望の確保に努める。
- (2) 冷タ谷キャンプ場
キャンプ活動を通じた森林での生活体験が気軽にできるよう、適正な維持管理に努める。
4 通信環境の向上
- (1) 電話対策
猪根平地区で、ダイヤルイン設備を整え電話転送できるようにする。また、来訪者が外部と電話できるようにする。
猪根平地区や折立地区で、携帯電話が使えるよう、関係機関に働きかける。
- (2) インターネット対策
有峰記念館、有峰管理事務所、有峰ビジターセンター、有峰青少年の家でインターネットを快適に利用できるよう、施設整備する。